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トップ > 刊行物 > びぶろす > 75号(平成29年1月)

びぶろす-Biblos

75号(平成29年1月)

びぶろす

  • 発行:国立国会図書館総務部
    (National Diet Library)
  • ISSN:1344-8412
9. 東京都江戸東京博物館図書室の見学に参加して

支部気象庁図書館 三宅 翔子

1.はじめに

平成28年11月4日、平成28年度行政・司法各部門支部図書館職員特別研修「東京都江戸東京博物館図書室見学」に参加させて頂きましたので、以下に報告致します。

2.江戸東京博物館

両国駅を降り歩みを進めると、高床式倉庫をイメージした、思わず見上げてしまうユニークな建物が目に飛び込んできます。江戸東京の歴史と文化をふりかえり、未来の都市と生活を考える場として平成5年に開館された江戸東京博物館です。

こちらの最上階の屋根の部分に江戸東京博物館図書室があります。

東京都江戸東京博物館外観

3. 江戸東京博物館図書室

江戸東京博物館図書室は、明治以降に発行された江戸東京の歴史文化に関する資料を中心に収集し、広く一般の方々の利用に供すること、また、後世に残していくことを目的とした図書室です。

一般書籍の他、博物館や自治体の発行物、都内タウン誌、一般の流通にのらない資料を収集されているとのことでした。その所蔵数は約24万冊。マイクロフィルム化された文書(もんじょ)も閲覧することができます。これらの資料は独自開発された「江戸東京博物館資料情報システム」で博物館の全収蔵資料と共に一元管理されており、図書資料については別途Web-OPACも公開されています。

江戸東京博物館図書室の図書資料(明治期以降の洋装本やマイクロフィルム等)は、博物館資料の一部として位置づけられ、基本的に永久保存とされています1。閲覧、調査研究に利用されるだけでなく、今後、博物館資料として展示、永久保存していくことを考慮し、できる限り発行された時の形体で保存する必要があるため、ブックカバー、帯、箱等も大切に保存されます。また、資料には着脱可能なポリプロピレン製カバーを装着し、(資料の大きさに合わせてはんだごてで溶かしてカットする)その上からバーコードや請求記号シールを貼るそうです。

閲覧室に入ると、右手に映像資料を閲覧することができる映像ライブラリー、少し進むと正面には博物館の特別展に合わせた特集図書コーナーが利用者の目を引きます。その裏手には以前行われていた特別展「真田丸」の特集が残されており、今なお人気を集めているそうです。閲覧室はすっきりとしており、資料の多くは2層式の閉架式書庫に収められています。

図書室内の様子

図書室内の特集書架

江戸東京博物館図書室に訪れる方は1日平均約130人。レファレンスは、来館・電話・手紙で受け付けており、子どもからお年寄り、一般の方から研究者まで幅広く1日約10件の相談があります。レファレンスサービスには特に力を注がれており、レファレンス事例は毎日記録され、博物館とも共有されています。ホームページ上にも「レファレンス事例集」として一部公開されており、国立国会図書館レファレンス協同データベースにも参加されています。また、夏休みこども歴史学習相談や、博物館と連携して行うワンテーマツアー、各種講座等、多数のイベントも行われています。

4.終わりに

本見学会の担当者の方が、以前に聞いた「木や根っこである研究やレファンレンスがあってこそ、博物館の展覧会という花が咲く」という言葉が印象的だったというお話をされていました。ご説明を伺って、職員の皆様が熱意を持って博物館活動と連携して図書室を運営されているのがよく分かりました。人気博物館を支える図書室は江戸東京の歴史が失われないよう、文化や伝統を守る重要な使命を担っていると感じました。 

最後になりましたが、お忙しい中、見学会を開催してくださいました江戸東京博物館図書室の皆様に厚くお礼を申し上げます。 

(みやけ しょうこ)

  1. 楯石もも子「東京都江戸東京博物館図書室の蔵書構築 : 開かれた江戸東京研究の拠点をめざして」『専門図書館』(280),2016.11, p.15-21[国立国会図書館請求記号:Z21-3]

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