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トップ > 刊行物 > びぶろす > 75号(平成29年1月)

びぶろす-Biblos

75号(平成29年1月)

びぶろす

  • 発行:国立国会図書館総務部
    (National Diet Library)
  • ISSN:1344-8412
6. 【特集:レファレンスインタビュー】
演習授業でのレファレンスインタビュー

明治大学・日本女子大学ほか講師 栗原 智久

司書資格課程科目名でいうところの「情報サービス演習」はⅠ・Ⅱ、A・B等2つに分けられている大学が多く、2012年度の科目改正前には「レファレンスサービス演習」・「情報検索演習」という科目名だったものである。ちなみに、さらに遡れば、前者の元となる科目名は「参考業務演習」等であった。

「演習」とは実地で実践力を養うことである。授業におけるレファレンスの演習部分は、図書資料等の情報源が置かれている学内の図書館で行われることになるであろう。

レファレンスインタビューは、まず実地で情報探索に入る前に、不完全・不明確な質問内容を完全・明確にする1ためのルーティンである。ところが、テキスト等に掲載されている質問は、すでにある程度の明確化が済んでいるので2、レファレンスインタビューをそこにとり入れることはなかなか難しい。

私事授業では、全十数回の中でその都度いくつかの主題を与えて、受講生に宿題で質問を考えてもらうようにしている。受講生には「図書館員になったつもりで」を心掛けて授業に臨んでもらっているが、一方で質問者にもなってもらうのである。

この質問を考えるという行為は、実はレファレンスプロセスを意識するということにおいて重要であると思っている。もしそれを自分が受けたならどうするだろうかということにも思いを巡らせながら、受講生は一筋縄ではいかないような質問を考えようとするからである。もちろん中には、「○○とは何か」といった辞事典を調べれば即わかるような質問や、「○年から○年までの△△の経緯(推移)」といった一定期間の統計年鑑を見ればわかるような質問を考えてくる受講生もいる。

全ての質問をというわけにはいかないが、採用した質問を受講生に割り振り(一質問に対して数人担当)、演習を始めていくことになる。そして、情報探索に入る前に、質問を担当する受講生が質問を考えた受講生にレファレンスインタビューを行う。やりとりをするのである。教員を含め、皆の前で行う。資格課程科目で出会った者同士、対人コミュニケーション力が重要だということを知るこれはシミュレーション、ロールプレイとなる。図書館員になったなら次は本番、という意識のもとに一問一問行ってもらう。

とはいえ、受講生たちはリラックスして行っている。同じ質問を担当する他の人のインタビュー内容にうなずいたり、どこまで調べればよいのかを確認したり。

もちろん、講義部分で、レファレンスインタビューに際しては慎重に臨まなければならない、図書館員は近づきやすい存在でなければならない、質問者を温かく受けとめる3といったことをよく学んだ上でこれを行うことは言うまでもない。

(くりはら ともひさ)

  1. 大串夏身ほか『レファレンスサービス演習』(JLA図書館情報学テキストシリーズ5),日本図書館協会,1997.12,p.76-77 [国立国会図書館請求記号:UL731-G6]
  2. 堀込静香・渋谷嘉彦『レファレンスサービス演習』(新・図書館学シリーズ5),樹村房,1998.2,p.6 [請求記号:UL731-G10]
  3. 長澤雅男『レファレンスサービス』丸善,1995.3,p.152-155[請求記号:UL731-E26]

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