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トップ > 刊行物 > びぶろす > 73号(平成28年7月)

びぶろす-Biblos

73号(平成28年7月)

びぶろす

  • 発行:国立国会図書館総務部
    (National Diet Library)
  • ISSN:1344-8412
4. 【特集:公文書を探索する】
宮内庁宮内公文書館の紹介

宮内庁書陵部図書課宮内公文書館公文書調査室 辻岡健志

1.設立の経緯

宮内庁書陵部図書課宮内公文書館では、明治以降の宮内省・宮内府・宮内庁が作成又は取得し、当館に移管された特定歴史公文書等を所蔵しています1

宮内公文書館は平成22年(2010)4月1日、公文書等の管理に関する法律(平成21年7月1日法律第66号)の制定を受けて、代々皇室に伝わってきた古典籍・古文書類を所蔵する図書寮文庫とともに設けられました。翌23年4月1日には、同法の施行により特定歴史公文書等を管理する施設(国立公文書館等)に指定されています。

当館自体は開館から数年の組織ですが、宮内省以来の公文書管理の歴史は明治17年(1884)の図書寮設置に遡ります2。その後、明治40年公布の宮内省官制をもって「公文書類ノ編纂保管」が明確に示され、他に先がけて公文書を集中管理する体制が構築されました。以後、宮内省図書寮からその業務を引き継いだ宮内庁書陵部(昭和24年(1949)6月1日設置)へと変遷しながら、公文書に係る事務を執り行ってきました。

現在、当館ではこのように長年にわたって積み重ねられてきた実績を踏まえながら、公文書の保存、利用、調査・研究などに関する業務を行っています。


2.所蔵資料について

宮内公文書館には、明治2年(1869)に宮内省が設立されて以来の皇室や宮内省に関する公文書が所蔵されています。

宮内省は内閣から独立して、皇室の事務を執り扱った機関でした。戦後、宮内省の事務は宮内府への再編を経て、皇室関係の国家事務を行う行政機関である宮内庁へと引き継がれ、現在に至っています。

当館の所蔵資料は、明治以降に宮内省・宮内府・宮内庁が作成・取得してきた一大文書群で、89,649件にのぼります(平成28年5月末現在)。形態もさまざまで、文書のみならず絵巻、絵図、写真など多岐にわたります。

大婚二十五年祝典の場面
明治天皇御紀附図稿本 巻2より)

所蔵資料の特色としては、天皇や皇族方の御活動に関する資料など他にはない文書が多いこと、移管元である宮内庁の職務利用が多く、歴史的公文書等であっても現用性の高いことなどが上げられます。書陵部編修課による「昭和天皇実録」等の編修事業や各部局の先例調査のために職務上利用されることが少なくありません。

これら所蔵資料を保管する書陵部は、宮内庁本庁舎と離れた、皇居東御苑内の旧江戸城本丸天守台の東側、桃華楽堂の北側に位置しています。書陵部には庁舎に附属した東西書庫、庁舎裏の南書庫の三つの書庫があります。そのうち、公文書庫として主に使用しているのは、西書庫1階と南書庫です。公文書等の恒久的な保存のため、西書庫では自然換気を利用した温湿度管理の調整に重点を置いています。他方、南書庫では東西書庫と異なる構造のため、空調機器等による管理を行っています。

書陵部西書庫1階 公文書庫


3.公開方法について

(1)利用方法

利用の方法は、原本の閲覧と写し(複製物)の交付の二つに大別されます。まず、公文書管理法によって認められた利用請求権にもとづく手続きがあります。利用希望者は、希望する資料等を記載した利用請求書を、郵送または閲覧室の受付に提出することにより、利用を申請することができます。

また、上記の利用請求の手続を経ずに簡便な方法で利用することができる資料もあります。目録において利用制限の区分が、「全部利用」「一部利用」となっているものについて、閲覧室の受付に簡易閲覧申込書を提出することにより、原則として当日中に閲覧できます。

写し(複製物)の交付については、閲覧室において利用者が持参したデジタルカメラで撮影できるほか、専門業者の撮影(有償)による複製物の作成が可能です。


(2)宮内公文書館特定歴史公文書等目録

宮内公文書館の資料目録は、平成26年(2014)10月より図書寮文庫の資料目録と統合して、「書陵部所蔵資料目録・画像公開システム」としてWeb上で公開しています。当館所蔵の資料を検索できるだけでなく、図書寮文庫との横断検索が可能となっています。同システム上では一部資料の画像を閲覧でき、公開画像の充実化が課題です。

また、トップページにあるギャラリーでは図書寮文庫・宮内公文書館所蔵の資料のなかから、年に数回テーマを決めて、簡単な解説とともに画像を公開しています。


(3)展示会等の取り組み

当館では、利用促進の一環として、年一回程度展示会を開催しています。常設の展示室を持たないため、主に首都圏の文書館・博物館等外部機関との共催により展示会を催してきました。皇室と地域等との歴史的な関わりをテーマに他館の所蔵する資料とともに展示することにより、当館所蔵の公文書の魅力と独自性を伝えられるよう努めています。

当館では、所蔵する皇室の御活動に関する貴重な資料をさまざまな手法により広く国民の利用に供するとともに、未来へ継承していくという役割を今後とも担っていきたいと考えています。

(つじおか たけし)

  1. 宮内公文書館の概要は、石原秀樹「宮内公文書館について」『書陵部紀要』宮内庁書陵部編,宮内庁書陵部,(63),2011年度[国立国会図書館請求記号:Z71-D358] (編集注:以下、請求記号は国立国会図書館の請求記号)、宮間純一「古文書めぐり 宮内公文書館所蔵の公文書:宮内省草創期の記録」『古文書学研究』日本古文書学会編,日本古文書学会,(75),2013.6[請求記号:Z8-1437]、丸山寿典「宮内公文書館について」『アーカイブズ』国立公文書館編,国立公文書館,(52),2014.3[請求記号:Z71-D358]参照。
  2. 書陵部の歴史的変遷についての詳細は、宮間純一「宮内省・宮内府・宮内庁の組織に関する基礎的研究(1) 図書寮・書陵部における官制・事務分掌の歴史的変遷」『書陵部紀要』宮内庁書陵部編,宮内庁書陵部,(64),2012年度[請求記号:Z22-358]参照。

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