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トップ > 刊行物 > びぶろす > 72号(平成28年4月)

びぶろす-Biblos

72号(平成28年4月)

びぶろす

  • 発行:国立国会図書館総務部
    (National Diet Library)
  • ISSN:1344-8412
9. 【各国在日図書室紹介】
オーストラリア・ライブラリー紹介

追手門学院大学図書館・情報メディア部図書館 阿部 良子

はじめに

オーストラリア・ライブラリー1追手門学院大学附属図書館内に設置されたオーストラリアについての専門図書室です。在日オーストラリア大使館から「豪日交流基金寄贈書」約15,000点(洋書10,000冊、和書3,000冊、視聴覚資料ほか2,000点)を受けたのを機に、2007年10月に開設されました。

追手門学院大学は開学2年目の1967年にオーストラリア研究を専門とする国内初の研究施設として「オーストラリア研究所」(2015年4月よりオーストラリア・アジア研究所)を設置し、「オーストラリアおよびその周辺地域の研究ならびに日豪間の相互理解と文化交流に寄与する」ことを目的として役割を果たしてきました。このような実績がオーストラリア政府外務・貿易省の機関である「豪日交流基金」から評価され、本学が大使館内の図書室より寄贈を受けることになりました。

オーストラリア・ライブラリー室内

オーストラリア・ライブラリーは本学図書館3階にあり、オープンテラスを併設し、自然環境を楽しむオーストラリアの国民性ともマッチした施設となっています。室内には先住民アボリジニの民族楽器ディジュリドゥ2やアボリジナルアートの複製画、ブーメランやぬいぐるみなどがあり、オーストラリアを感じられる空間にもなっています。2015年12月にはホームページをリニューアルし、より分かりやすく同国に関する情報を提供し、また “アボリジニの言葉で「火」もしくは「炎」をなんと言うのか知りたい”など、これまで受けた質問と回答を「レファレンス事例」として随時更新しながら紹介しています。

所蔵資料について

蔵書はオーストラリアの歴史、経済、文化ほか各分野を網羅しており、先住民アボリジニに関する資料も多数所蔵しています。現在、英文・和文を含めて、洋書約13,300冊、和書約2,700冊、雑誌約30タイトル、視聴覚資料約1,000点を図書室内書架に配架しており、利用者は自由に閲覧することができます3。遠隔地から資料の利用を希望する方には、所属の研究機関の図書館、または公共図書館を通じてのILL(図書館間相互利用) サービスを行っています。資料の購入にあたっては、歴史・芸術・文学などの人文科学の分野、法律・経済・社会問題などの社会科学の分野や、オーストラリアが注目を集めている事柄を取り上げている洋書を中心に収集しています。また和書では、ガイドブック、留学に関する本やオーストラリアについて章単位で取り上げている図書も購入するなど、幅広い資料を収集の対象にしています。視聴覚資料としてオーストラリア製作の映画や自然環境を紹介するDVD、音楽CDを購入しており、図書室内の視聴ブースで利用していただけます。

無料公開データベースについて

オーストラリア・ライブラリーでは、オーストラリア研究に有用な2つのデータベースを「豪日交流基金助成金プログラム4で構築しています。いずれもホームページからバナーリンクし、自由に利用していただけます。

2008年から公開している「オーストラリア論文データベース」は、 日本で発表されたオーストラリアに関する論文のデータベースです。豪日交流基金オーストラリア図書館5が全国のオーストラリア研究者から寄贈された論文を対象として作成した「オーストラリアに関する学術研究論文データベース」(収録期間:1966~2004年)を元に再構築したものです。2016年2月現在、2,803件を検索いただけ、著作者に許諾を得たものは本文もデータベース上で閲覧・ダウンロードすることが可能です。現在は、新たに発表された論文の追加更新を進め、併せて既に発表されている論文に関しても遡及的に収録を行っています。

オーストラリア研究のためのリファレンス・サイト」は、2010-11年度助成金プログラムで構築し、2011年12月に公開しました。このデータベースは、これからオーストラリアについて学ぼうとする学生や、同国に関心を持つ一般社会人を主な対象に、オーストラリア研究に役立つと思われる同国内の基本的なサイトを日本語で紹介することを目的としています。一般的に日本人には英語による直接検索に不慣れな方が多く、オーストラリアから発信・提供されるインターネット上の貴重な情報を活かしきれていないという状況があります。このような事態を解決することが、このデータベース構築の目的でした。「連邦政府」などを含む「全般・総記」をはじめとする人文・社会科学系の12分野について、日本オーストラリア学会所属の専門研究者を監修者として、サイトの選定及び紹介を行いました。2014-15年度助成金プログラムでは、構築から3年以上が経過して収録しているサイトにリンク切れをしているものが多く見受けられたため、収録サイトを整理すると同時に新たに公開されている有用なサイトを追加し、また2分野を追加する事業を行い、延べ574件を収録しています。この第二版ではオーストラリアに本部を置く国際オーストラリア研究学会(International Australian Studies Association=InASA)の研究者に助言をいただき、更に充実した内容の情報を提供しています。データベースの検索機能として、収録サイトの内容紹介文やキーワード(例:盗まれた世代6)で関係のサイトを見つけることができます。利用統計では、日本国内のみならずオーストラリアやアメリカなど海外からの利用も多く、全体の半数近くを占めています。

さいごに

最近では社会見学の授業で訪れる近隣の小学生にオーストラリアを紹介しています。今後も専門研究者のみならず、研究を始める学生やオーストラリアに興味を持つ利用者に情報や知識を提供する施設として、またオーストラリアの素晴らしさを伝える場所として成長していきたいと思っています。


オーストラリア・ライブラリー テラス

(あべ りょうこ)

  1. 大阪府茨木市西安威2丁目1-15 電話072-641-7746
  2. Didgeridoo, Didjeridu シロアリに食べられて筒状になったユーカリの木から作られる管楽器。
  3. 他大学・研究機関に所属する方は所属機関の図書館を通じて、一般の方は事前にお問合せをいただいたうえで、ご利用いただけます。
  4. 豪日交流基金やオーストラリア政府の目的等に見合った、斬新なプロジェクトの提案に対する助成金。
  5. 東京のオーストラリア大使館内に併設されていた図書館。サービス終了に伴い、同館が所蔵する約1万5千点の資料は、大阪の追手門学院大学附属図書館に寄贈され、2008年春から一般公開された。
  6. Stolen generation かつてオーストラリア先住民に対して行われたとされる児童隔離政策で家族から引き離された子どもたちのこと。その影響、規模等についてはいまだ議論が続けられている。

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