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トップ > 刊行物 > びぶろす > 70号(平成27年10月)

びぶろす-Biblos

70号(平成27年10月)

びぶろす

  • 発行:国立国会図書館総務部
    (National Diet Library)
  • ISSN:1344-8412
9. 【各国在日図書室紹介】
韓国文化発信基地『韓国文化院』の知の拠点、図書映像資料室

韓国文化院図書映像資料室 小田切祐一

はじめに ~韓国文化院紹介

韓国文化院は、世界各地に韓国文化を広報する事を目的として韓国政府が運営する文化広報機関で、現在24カ国に28カ所設置され活動をしております。日本国内には、東京と大阪の2カ所に設置され、資料室のほか、映画上映、芸術公演、各種講演会、美術展示会、韓国語スピーチ大会など、様々な分野での文化行事を開催しております。

東京の韓国文化院は、1979年に池袋のサンシャインシティ内に開館致しました。その後、港区南麻布移転を経て、開館30周年を迎えた2009年5月、新宿区四谷に自社ビルとなる“Korea Center”を新築開業し、日本における韓国文化の発信基地として活動をしております。建物は8階建てで、1階・ギャラリー、2階・ホール(300席規模)、3階・図書映像資料室、4階・韓国伝統家屋、屋上庭園、セミナー室、5階・中ホールで構成され、また韓国文化院の他に、東京韓国教育院、韓国観光公社、韓国コンテンツ振興院、国外所在文化財財団、韓国農水産食品流通公社の各事務所も入居しており、まさに韓国文化の総合拠点として活動しております。

韓国文化院の知の拠点、図書映像資料室

図書映像資料室は、1979年の韓国文化院開館時から設置されている施設で、現在、図書約26,500冊、視聴覚資料約3,500種、新聞・雑誌類約50種の資料を取り揃え、全面開架式でどなたでも閲覧・複写(有料)が可能です。貸出サービスも行っております(要会員登録・無料)。図書の内訳は、日本語図書が約7,500冊、韓国語図書が約18,000冊の割合になっています。蔵書構成は、韓国の宗教、民俗文化、芸術、語学、文学、歴史分野が中心になっております。当資料室の特徴の一つとして、所蔵図書が韓国十進分類法(KDC)によって分類、配架されていることが挙げられます。

日本十進分類法(NDC)とは共通点も見られますが、異なる点も多くあります 1 ので、このようにKDCを使用する事で、日本の皆様に韓国の図書館システムを若干ながらご紹介できる貴重な機会になるのではないかと考えております。

映像資料は、約2,000タイトルのドラマ・映画のDVDを所蔵しており、視聴覚ブースで視聴が可能です。

当資料室の主な利用者は、韓国語を学習中の方、韓国文化への関心を持った方、さらには研究者の方まで幅広い層にわたっております。また、当資料室のある新宿区は、外国籍の住民の方の割合が区人口の1割を超える多国籍な街で、韓国籍の方も多数お住まいです。コリアタウンも立地する土地柄か、韓国系企業の駐在員やそのご家族も多く区内に居住されておいでです。そのため、特に土曜日や夏休みなどを中心に、家族連れで当資料室を利用される方が非常に増えております。そういった利用者の需要に応えるべく、絵本や学習書などの児童図書も約1,500冊所蔵しており、大変高い利用率になっております。近年韓国の児童書出版が活発になっており、ボローニャ児童図書展等で各種賞を多数受賞するなど世界的にも高い評価を得ています。当資料室でも児童書コーナーを拡充させることで、韓国の児童書出版事情を日本の皆様にも知って頂けるのではないかと考えております。


人気のある児童書コーナー

電子資料サービス

韓国では、国立図書館から地域の公共図書館に至るまで、閲覧、複写、貸出等の電子図書館サービスが幅広く行われています。2009年には国立中央図書館内にデジタル図書館も開館し、国家レベルで資料の電子化をはじめとするデジタル事業に注力しています。当資料室でも、韓国国立中央図書館韓国国会図書館の原文サービス(電子資料閲覧サービス)を提供しております。両図書館では、図書や論文等を電子化し、専用端末を使用して閲覧、複写(有料)ができるサービスを行っています。当資料室では、それらの電子資料のうち韓国外での利用が許可された資料に限り、専用端末での閲覧、複写が可能になっており、研究者の方々より大変好評を頂いております。韓国では、図書館のみならず様々な機関が、あらゆる資料の電子化に取り組んでおり、有効に活用できるようになっています。ここで2つのサイトをご紹介致します。

まず、国史編纂委員会が提供する韓国史データベースでは、三国史記、高麗史、朝鮮王朝実録などの歴史的な文書から近現代史関連資料に至るまで、韓国を代表する歴史的資料が軒並みデータベース化され、オンライン上に公開されています。2つ目は、韓国古典翻訳院が提供する韓国古典総合データベースです。高麗史節要、茶山詩文集、栗谷全書など韓国を代表する古典120種が公開されています。古典資料の場合、現代韓国語訳、原文(漢文)、原書の画像の3種類の資料を読む事ができます。クリック一つで、必要な箇所が容易に閲覧できるレイアウトになっています。これらのサイトは、端末等の制限なく利用可能です。オンライン環境さえ整っていれば、このような歴史資料に好きな時に誰でも自由に接する事ができる状況になっています。

IT強国と言われている韓国ですが、デジタル化の進展により、高次な情報源に容易に接する事ができるようになっており、様々な調査業務に役立っているとともに、さらに迅速かつ正確な調査ができるスキルが求められており、職員も日々研鑽に努めております。

さいごに

韓国文化に関心のある皆様のあらゆる知的要求に応えるべく、今後も時代の流れに合う様々なサービスを提供してまいりたいと考えております。皆様のご利用を心よりお待ちしております。

(おたぎり ゆういち)

  1. そのため図書の登録作業において、韓国語図書については、韓国国立中央図書館の書誌データをそのまま使う事ができますが、日本語図書については、職員が一冊ずつ内容を把握し、該当するKDC番号を付与する作業を行っております。

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