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トップ > 刊行物 > びぶろす > 67号(平成27年1月)

びぶろす-Biblos

67号(平成27年1月)

びぶろす

  • 発行:国立国会図書館総務部
    (National Diet Library)
  • ISSN:1344-8412
5. 【支部図書館紹介】
支部最高裁判所図書館を見学して

支部厚生労働省図書館 降旗 紅子

1. はじめに

平成26年度国立国会図書館行政・司法各部門支部図書館職員特別研修「支部最高裁判所図書館見学」が9月26日に行われました。各支部図書館から多数の参加者があり、今回の見学への関心の高さがうかがわれました。以下に見学会の内容についてご報告します。

2. 図書館概要

最高裁判所図書館は、昭和23年12月21日裁判所法の一部を改正する法律の公布(同日施行)によって、最高裁判所に設置されることになり、昭和24年7月1日に旧大審院図書館の蔵書約6千冊を引き継いで発足しました。昭和49年5月より隼町に移転して、現在に至ります。


閲覧スペース

裁判所唯一の図書館 1 として、全国の裁判所職員に対し、裁判に必要な資料等を提供するほか、裁判所以外の司法関係者(弁護士等)に図書館奉仕を行っている法律専門図書館であり、学術研究目的で利用する18歳以上の者(一般利用者)にも公開しています。

3. レファレンスサービス

裁判所唯一の図書館として判例集、法令集、法律図書、法律周辺諸科学の図書、法律雑誌、裁判事務に必要な図書資料の収集・整備をしており、全国の下級裁判所に対する閲覧、貸出し、複写及びレファレンス等の図書館業務を行っています。また、諸外国の裁判手続き等の日本語資料の所在調べにも対応しています。蔵書数(平成26年3月31日現在)は、図書271,093冊(視聴覚資料等の非図書資料含む。)、雑誌1,100種、加除式資料142種です。

4階大閲覧室内には新着図書だけを排架したコーナーを設けて、一定の期間、閲覧できるようにしています。また、図書の早期整備にも尽力しており、一昨年から新刊和法律図書の内、入手が容易な図書については毎月1日から15日に発刊された図書は翌々月中旬頃を、16日から月末までに発刊された図書は翌々月下旬頃を目処として、図書館システムに登載し、閲覧、貸出及びレファレンス対応ができるようにしています。

4. 見学会

最も印象に残ったことは、災害への備えです。書庫には空調設備があり、年間を通じて室温、湿度を一定に保ち、火災に備えて、図書資料を傷めず消火できるハロゲン化物利用による消火装置が設置されています。先般の東日本大震災の時も特段の支障はなかったそうで、備えを万全にされていたことが分かります。ほかには、4階にある大閲覧室や洋書閲覧室のゆとりある広いスペースと落ち着いた雰囲気が印象的でした。また、5階には事務室と2層構造の書庫等があり歴史的に貴重な資料が所蔵されています。


4階 洋書書庫

貴重な特殊コレクションは、全国の裁判所に保存されていた明治期に刊行された和図書(いわゆる「明治文庫」)、元大審院長細野長良の所蔵であった1800年中期から1900年代初期に刊行されたドイツの法律書を中心とした図書及び雑誌(いわゆる「明治文庫 洋書版」)、増島六一郎博士 2 が所蔵されていたコモン・ロー関係の洋書(正求堂文庫)、ロックフェラー財団から寄贈されたナショナル・レポーター・システム 3 に属する1879年から1955年までの米国州判例集等の所蔵があり、貴重書の多さに圧倒されました。


5階 1層書庫

最高裁判所図書館見学後に、最高裁判所大法廷及び第一小法廷についても見学する機会を得ました。最高裁判所には、最高裁判所長官を含む15人の裁判官全員で構成する大法廷と5人の裁判官で構成する三つの小法廷があり、全ての事件はまず小法廷で審理します。ほとんどの事件がこの審理及び裁判で終了しますが、小法廷で審理した事件の中で、法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを判断するときに限って、事件を大法廷に移して審理及び裁判をすることになります。最高裁判所では、年間約1万2千件の事件を受け付けるそうですが、平成25年に大法廷が使用されたのは3回(非嫡出子の法定相続分等)のみと知り驚きました。続いて、第一小法廷へと進みました。なお、最高裁判所では大法廷の見学ツアー等を実施していますので、一度足を運ばれてはいかがでしょうか。

5. おわりに

裁判所唯一の図書館として、必要な図書資料の収集、早期整備に工夫をされていることやレファレンスサービスに尽力なさっている点など、今後の業務を行う上で参考にさせていただきたいことがたくさんありました。

最後になりましたが、丁寧なご説明と有意義な見学会を開いていただきました最高裁判所図書館の皆様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

(ふりはた べにこ)

  1. 高裁、地裁、家裁等には資料室が設置されている。
  2. 弁護士。中央大学の前身である英吉利法律専門学校の創立に参与し、初代校長に就任した。
  3. ウェスト社発行の全米判例体系のこと。

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