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トップ > 刊行物 > びぶろす > 63号(平成26年1月)

びぶろす-Biblos

63号(平成26年1月)

びぶろす

  • 発行:国立国会図書館総務部
    (National Diet Library)
  • ISSN:1344-8412
2. 【特集:見せ方の工夫(展示・資料紹介)】
国立国会図書館の電子展示会の工夫

国立国会図書館利用者サービス部サービス企画課
伊波 美保子・大森 健吾

 国立国会図書館(以下、「当館」。)では、膨大な所蔵資料の中から選りすぐった資料に分かりやすい解説を加えて、ホームページ上で「電子展示会」として公開しています。
 当館における電子展示会の取り組みは平成10年から始まりました。年々テーマを増やし、現在公開中の展示会は20件、電子展示会全体では年間約500万件ものアクセスがあります(平成25年12月現在)。

1. 電子展示会のメリットと工夫

 電子展示会には原資料の展示にはないメリットがいくつもあります。
 原資料の展示では展示期間中に会場まで来ることができる人だけが対象で、資料保護のためにガラスケース内に展示するためページをめくることができません。一方、電子展示会ではインターネットを通じていつでも、どこからでも利用できます。展示中の資料の劣化や破損の心配もありません。資料をデジタル化することで全頁を見せることもできますし、プリントアウトすることもできます。
 そのうえ、関係する資料のページへリンクを貼ることで、展示に広がりを持たせることができる上に、調べ物にも役立ちます。例えば、当館の電子展示会の中でも人気の「近代日本人の肖像」は、近代日本史上の重要人物約650人の肖像と略歴を紹介するサイトです。人物のページからはその人物の著書(国立国会図書館デジタルコレクション)や関係文書類の目録(リサーチ・ナビ)、演説等(歴史的音源)にリンクしており、さらに深く調べることを可能にしています。
 また、テーマに沿って関連する資料や写真を解説とともにまとめて見ることができ、これまで書物の中に埋もれていて探すことが困難だった写真などが、誰にでも簡単にアクセスできるようになっています。当館の電子展示会の画像は、出版物への転載やテレビでの放送といった依頼を受けることも多く、想像以上に二次利用のニーズが高いことが分かりました。

2. 電子展示と著作権

 電子展示会を作成するにあたって、一番苦労するのは著作権の処理です。著作物をホームページに掲載する場合、その著作物を電磁的な記録媒体に複製する点、またアクセスに応じていつでも送信できる状態に置く点において、著作権者の持つ複製権(第21条)、公衆送信権等(第23条)を侵害することがないよう十分留意する必要があります。そのため著作権が存続している資料を電子展示会で使用するには、著作権者の許諾が必要です。著作者本人や著作権の継承者が明らかであれば許諾をいただくことになりますが、連絡先が不明の場合や著作権者そのものが分からない場合には、どんなによい資料であっても、泣く泣くあきらめるしかありません。テーマによっては著作権調査や処理が膨大になるのが悩みの種です。(当館における電子展示会の作成手順については『国立国会図書館月報』586号(2010年1月)p22-23で詳しく紹介しています。)

3. 本の万華鏡

 「本の万華鏡」は、時事的なネタ、身近で楽しい話題などを、当館の所蔵資料を用いて紹介する電子展示会です。年に3回、新しいコンテンツを追加しています。1回につき紹介する資料が10数点程度と、他の電子展示会に比べると小規模な構成となっていますが、様々に像を結ぶ万華鏡のように、いろいろなテーマ・資料を気軽に楽しんでいただけます。


「本の万華鏡」トップページ

 「本の万華鏡」の作製は、館内の若手職員10数名で構成される委員会で行っています。各回の執筆担当委員(3名)は、テーマの選定、構成案の作成、解題の執筆、画像の著作権調査等を、委員会の助言を得つつ進めます。テーマや構成を工夫し、資料の著作権にも留意して公開に繋げるのは、中々苦労も多いのですが、担当委員にとっては、資料の扱い方や文章の書き方を学ぶ良い機会となっています。
 ここでは、最近公開されたコンテンツを紹介します。「第13回 千里眼事件とその時代」は、明治時代末に世間を騒がせた超能力事件を取り上げています。鈴木光司氏のホラー小説『リング』のモチーフにもなった事件をテーマに、当時の実験記録や報道等を紹介しています。「第14回 アフリカの日本、日本のアフリカ」は、最近脚光を浴びつつあるアフリカ大陸を取り上げ、日本とアフリカの500年にわたる交流を紹介します。
 「本の万華鏡」では、今後も様々なテーマを取り上げていきたいと思います。

4. 江戸名所へのお誘い

 現在、電子展示会「錦絵でたのしむ江戸の名所」を作成しており、平成26年3月に公開予定です。当館では錦絵も多数所蔵しており、その中には江戸の名所を描いた錦絵も含まれています。タイトルや内容から、江戸の代表的な名所となる103か所、錦絵484点を選びました。名所のページには錦絵の一覧と共に、解説、現在地、別称などの情報を載せ、また関連情報として、「国立国会図書館デジタルコレクション」に収載されている絵入り地誌『江戸名所図会』の該当箇所、絵図へのリンクをつけるとともに、既存の電子展示会「写真の中の明治・大正」との連携を図り、錦絵で描かれている名所を写真でも見ることができるようにしました。
 また、代表的な名所からだけでなく、様々な視点から錦絵を見ていただける工夫もこらしています。例えば、現在の地図や『江戸切絵図』から探すメニューや、絵師から探すメニューもご用意しています。また、錦絵に描きこまれている要素(門や堀、川など)や、名所を描いた錦絵の遠景に描かれている場所を示す地名キーワード、季節の花や鳥、行事をキーワードに錦絵を探せるようにもしています。このほか、ご随意のキーワードから錦絵を検索していただけるように、google検索窓も設置しています。また、楽しむページとして『江戸名所判じ物クイズ』を作りました。ヒントもありますので、江戸時代の絵解きにチャレンジしてください。


「錦絵でたのしむ江戸の名所」トップページ(予定)

 名所で四季折々を楽しんだ江戸の人々。皆さまもひととき江戸の名所を楽しまれませんか?
 ぜひのお越しをお待ちしております。

(いは みほこ・おおもり けんご)

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