びぶろす-Biblos
61号(平成25年8月)
3. 【特集:統計と図書館】【支部図書館紹介】
支部総務省統計図書館について
支部総務省統計図書館
支部総務省統計図書館は、総務省に設置されている2つの図書館のうちの1つで、新宿区若松町の総務省第二庁舎にある統計分野専門の図書館です。
当館の歴史は古く、明治14年(1881)6月に太政官統計院の中に「書籍掛」が置かれたことに始まり、その後、組織改編などにより幾度かの所属の変遷を経て、平成25年4月に現在の総務省統計局統計情報システム課統計図書館となりました。また、平成3年(1991)には、書籍のみならず統計に係る様々な資料を収集し展示する統計資料館が敷地内に併設されています。

統計図書館閲覧室
近年では、統計データも報告書のような紙媒体だけでなく、統計のポータルサイトである「政府統計の総合窓口(e-Stat)」で統計データ及びそれをサポートする検索機能も提供されていますが、その機能では解決できないところを担うのが図書館の役割だと考えます。
その1つとして、当館では統計を利用する方の便宜を図るため、「統計相談窓口」を設け、専門の職員が統計データの所在源案内などに関する相談に応じています。
相談は、直接来館していただかなくとも電話又は電子メールでも可能です。また、過去の相談事例を取りまとめた「統計データFAQ」をホームページに掲載していますので、こちらもご利用ください。
また、e-Statでは提供していない統計報告書などを多数所蔵しています。
蔵書は約27万冊あり、国内のものでは総務省統計局の刊行物を始め、中央府省、地方公共団体、民間団体等が刊行した統計書などが主体となっており、海外のものでは、国際機関及び欧米を中心とした主要国から収集した統計関係資料となっています。
特筆すべき蔵書としては、以下のものがあります。
○ 明治初期の統計書
太政官が編纂した我が国初めての統計書である「辛(しん)未(び)政表」(明治4年)のほか、「壬申(じんしん)政表」(明治5年)及び「日本政表」(明治6年、11年) 他。
○ 統計年鑑
我が国の総合年次統計書として明治15年に創刊された「日本帝国統計年鑑」。当該年鑑は、これ以後毎年刊行され、昭和16年までに59回刊行されましたが、その後は戦争のため中断し、昭和24年に「日本統計年鑑」(第1回)として復刊され、今日に至っています。
最後に政府統計の貴重な資料を収集展示している「統計資料館」を紹介します。
統計資料館は、総務省第二庁舎敷地内に政府統計120年を記念して開設され、統計図書館では、その管理・運営業務を担当しています。
統計資料館では、統計調査の歴史や仕組みなどをパネルなどで紹介するほか、明治初期からの統計に関する貴重な文献(蔵書の項目で紹介したものも一部、複製版として展示しています。)や古い集計機器などを展示しています。
その一端を紹介しますと、文献では、太政官布告により、府県に対し「物産表」の報告提出を命じて作成した我が国最初の生産統計である「二府五十四縣物産(にふごじゅうよんけんぶっさん)」、我が国の国勢調査の先駆をなすものとして、明治12年に杉亨二が甲斐国(現在の山梨県)で行った人口調査の結果「甲斐國現在人別調(かいのくにげんざいにんべつしらべ)」などがあります。また、集計機器では、明治35年に国勢調査法案が議会を通過したとき、将来の国勢調査の集計用として内閣が逓信省へ試作を依頼した「川口式電気集計機」と、同機に使用する入力用カードを作成するための「亀の子型穿孔機」などがあります。この2点は、一般社団法人情報処理学会の情報処理技術遺産に認定されています。
どなたでも気軽に御観覧いただけるよう、一部のコーナーではタブレット端末を導入し、画像や音声で分かりやすく解説していますので、是非お越しください。
統計図書館では、所蔵する資料の複写、総務省統計局が著作権を有する電子資料の複製(ダウンロード)、印刷(プリントアウト)をすることもできます。ご利用に際しいくつか条件がありますので、詳しくはホームページをご覧ください。

統計資料館エントランス

川口式電気集計機
統計資料館
○ 所在地 東京都新宿区若松町19-1
○ 開館時間 午前9時30分~午後5時【入館無料】
○ 休館日 土・日曜日、国民の祝日・休日、年末年始
○ 団体受付 03-5273-1131 統計図書館運営企画係
※10名以上の場合は、事前に上記団体受付まで予約をお願いします。

