びぶろす-Biblos
60号(平成25年5月)
6. 【支部図書館紹介】
支部環境省図書館について
支部環境省図書館
金子 仁美
坂下 和恵
環境省図書館は、中央合同庁舎5号館の19階、日比谷公園が見渡せる場所にあります。
厚生労働省図書館も同じ19階にあることから、よく間違えて訪れる方もいらっしゃいます。以前は25階にあり156㎡の広さがありましたが、平成23年に現在の19階に引越しをして広さが105㎡となり、閲覧席も12席から6席に減少しました。支部図書館のなかでは規模は小さいものとなっていますが、来館者数は一般利用者も含めて年間約1,600人(平成24年度統計より)で、小規模のわりには利用者が多く、環境関係への関心の高さがうかがえます。蔵書数はDVD等の電子資料も含めて、約32,000件(平成24年度末時点)で、環境省の成果物(調査業務報告書等)をはじめ、環境に関する資料が中心となっています。
平成13年1月6日の省庁再編により、従来の環境庁の分野に加え、廃棄物関係の組織が、廃棄物・リサイクル対策部として仲間入りしてから、廃棄物関係の図書や成果物(調査業務報告書等)の所蔵が増加し、よく利用されています。そもそも環境庁発足の原点となった公害に関する資料、従来から問い合わせの多い自然環境保全調査関係の資料も変わらず利用されています。最近では、環境影響評価や地球温暖化に関する資料の問い合わせも増えています。平成24年9月に、原子力規制委員会及び原子力規制庁が環境省の外局として発足したのに伴い、今後は関係する資料の問い合わせも増えてくると思われます。
環境省図書館では資料の登録(データ入力)や貸出返却を、図書情報管理システムで処理しています。図書情報管理システムに登録した資料は、環境省ホームページの図書館のご案内から検索ができるようになっています。自宅や職場で資料の所蔵を確認してから来館してくださる方も増えています。最新の所蔵情報を提供できるように、迅速に登録作業を進めています。
環境省の成果物は、環境省図書館でとりまとめて国立国会図書館へ納本を行うため、各部局に対し国立国会図書館分も含めた納本依頼を行います。とりまとめた資料は、週1回巡回してくる自動車連絡便で国立国会図書館に納本するほか、環境省図書館の所蔵資料として、環境省の部局ごとに分けた独自のコードで分類し、担当部局ごとに配架しています。
それ以外の図書は、環境省職員からの要望を受け購入しています。購入した資料は日本十進分類法で分類し、分類番号ごとに配架しています。最近では、東日本大震災の関係から、がれきの処分や除染、放射線、電力・エネルギー、環境評価、統計、国内外の法律に関する資料等、広い範囲にわたっての購入希望が出されていて、これらの分野の資料を増やしていきたいと思っているところですが、すべてを環境省図書館で揃えることは難しいので、国立国会図書館や他の支部図書館の図書を借りるなど、支部図書館制度に基づいての相互貸借もフルに活用しています。ちなみに、平成24年度に当省職員が資料をお借りした件数が一番多かったのは国立国会図書館で、次いで厚生労働省図書館、国土交通省図書館の順となっています。
最近では、どこの図書館でも悩みの種となっているのが、図書の配架スペースの不足です。環境省図書館においても例外ではなく、19階だけでは足りないため、資料を出納するのに時間がかかる等の難点がありますが、地下倉庫等を保管場所に当てています。
また、資料の電子化やペーパレス化の動きも進んで来ているなかで、国立国会図書館大規模デジタル化事業に参画して、環境省図書館の所蔵している紙媒体の環境省の成果物(500冊程度)について、デジタル化がなされ、今後電子資料として国立国会図書館内で公開される予定となっています。
環境省の成果物については、若干ではありますがDVD等の形態のものが増加傾向にあり、今後は、それらを活用して閲覧できるシステムの検討を進めていきたいと思っています。また、破損や劣化が進んでいる図書も見受けられますので、環境省の成果物に関しては閲覧に供することができなくなる前に、デジタル化してDVD等での保管に切り替える作業を進めていきたいと思っています。
環境省は東日本大震災後、これまでの業務に加えて、被災地のがれき処理や放射性物質対策・除染等、喫緊の課題に全力で取り組んでいますが、その一助となるよう、迅速なレファレンスに心がけ、成果となる情報を速やかに提供していきたいと考えています。

閲覧席から見える日比谷公園

館内風景
環境省図書館のご案内(開館時間、休館日など)は環境省ホームページをご覧下さい。
問い合わせ先
〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2(中央合同庁舎5号館19階)
環境省図書館 Tel 03-3581-3351
内線 6200

