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トップ > 刊行物 > びぶろす > 60号(平成25年5月)

びぶろす-Biblos

60号(平成25年5月)

びぶろす

  • 発行:国立国会図書館総務部
    (National Diet Library)
  • ISSN:1344-8412
4. 【特集:公開型専門図書館】
建設産業図書館について~OPACを活用しよう~

東日本建設業保証(株)建設産業図書館
江口 知秀

1. はじめに

 建設産業図書館(以下、「当館」)は、平成14年11月に東日本建設業保証(株)(以下、「当社」)の創立50周年記念事業の一環として開設し、昨年11月で開館10周年を迎えた。
 建設産業史を主分野に据えながらも、建設に関連する資料全般をあまねく収集対象とする専門図書館で、現在の蔵書数は約5万点を数える。

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エントランス

2. 利用形態

 運営方針は公共図書館に準じており、専門図書館としては珍しく、利用に際して特別の要件を求めずに広く一般に開いている。入館記録票に氏名、所属等を記入すれば、誰でも閲覧や貸出サービスを無料で利用でき、さらには宅配便による貸出・返却も行っているので、送料さえご負担いただければ遠方の方でも、当館の資料を利用することができる。
 レファレンスについては、来館時にはもちろんのこと、電話、FAX、メール(lib@ejcs.co.jp)等で受け付けている。

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館内風景

3. 当館の資料収集分野

 当社は公共工事の前払金保証を主な事業とするため、顧客である建設企業の方々に対し、貢献できるような図書館を目指すこととし、さらには建設産業の歴史的資料を収集し、後世へと伝えるアーカイブ的な性格も持ち合わせることとした。
 ところで、東京近郊には日本建築学会図書館および土木学会附属土木図書館をはじめ、各学協会が運営する建設関連の専門図書館が多数存在するが、これらは運営母体の性格によって建築、土木、住宅、都市など建設の各分野に特化した図書館であり、しかも工学的な資料を重点的に収集する傾向にある。当館では、これら既存の図書館と資料が重複しないように配慮し、建設産業の歴史を主題におきながら、社会科学的、人文科学的見地から建設活動を捉えた資料を主な収集対象とすることとした。すなわち、建設産業史、土木・建築史、建設関連の統計、法規、契約、経済、経営、社史・団体史・伝記などである。

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特徴的な蔵書の例

 ただ、実際に開館してみると、利用者から学会などの図書館は敷居が高い、との声が多く寄せられた。原則会員限定の図書館が多いことや、貸出不可などサービスが限定されていること、諸手続きの煩雑さ、入館料や複写代の負担が大きいことなどが理由らしいが、これら利用者の意見を受けて当館では収集分野の重要度を修正することとし、既存の建設関連図書館と重複する分野についても、より積極的に収集することとした。
 また、東日本大震災関係の資料についても、記録写真集、調査報告などを中心に積極的に収集を行った。当館が収集した主な東日本大震災関係資料は、当館HP「図書館のお知らせに」に一覧を掲載している。

4. AV資料

 現在のところ当館の利用者の約80%は建設企業の方々であり、当社の顧客に貢献するという当館の命題の一つは、まずまず達成されている。
 こうした建設企業の方々に多く利用されているのが、労働安全や新入社員教育などのDVD・ビデオであり、当館では400点以上を所蔵しているが、新しい作品は随時購入しており、著作権者の許諾を得たうえで、広く貸出・閲覧に供している。これらは建設企業などが実施する安全大会iの開催時期に貸出依頼が集中する傾向にあり、その他に4月の新年度には新入社員教育関係が、盛夏前には熱中症対策が多く求められるなど、例年同じ傾向が認められる。

5. フリーワード検索

 これら当館所蔵の資料については、当館HPのOPACから全て検索することができるが、その際にはぜひともフリーワード検索をお試しいただきたい。
 通常の図書館は、データベースに入力されている情報が、概して基本的な書誌事項だけなので、せっかくのフリーワード検索機能を十分に活かしきれていないように感ずることが多い。そこで当館では主な分野の資料については目次を入力することとした。図書であれば通常、章・節までの目次を入力するが、人物名や構造物名などの固有名があれば、全て入力することとしている。雑誌については、主要雑誌については原則として目次はすべて入力している。また、構造物の作品集などの場合、掲載されている構造物名はすべて入力することとしている。
 当館は小規模図書館であるため、資料のデータベース入力は約7冊/日も行えばよく、1冊にかける入力時間は概算で平均20分程度であることから、大規模な寄贈受け入れでもないかぎり、手作業での目次入力が十分に可能であった。
 また、目次ほど資料の内容を雄弁に語るものはなく、さらには検索効率もMARCなどの内容紹介に比べはるかに高い。基本的な書誌情報では浮かび上がることもない、人名や構造物名なども、目次に記載されていれば、当館のOPACではボタン一つで鮮やかに検索されてしまうのだ。
 このようにOPAC検索の自由度を高めれば、利用者からのレファレンスも減少するため、それに費やす職員の負担も軽減することができる。また副次的な効果としては、資料の入力を行いながら、おおよその内容や建設関係のキーワードを学習することができるので、スタッフの教育効果を望むこともできる。このように利用者と職員双方に有益な作業であるため、当館と同規模の図書館ではぜひ一度お試しいただきたい。

6. おわりに

 10周年をむかえ、資料数も約5万冊を数えたことから、小規模専門図書館としては、一応の体裁が整えられたと思う。これまでは資料数を確保することを最重視して受入れを行ってきたが、今後は資料的価値の高い古今の貴重書の受入れを、従来よりも積極的に行いつつ、現行の資料の必要性を吟味することによって新陳代謝を存分にはかり、さらに専門性を高めた図書館をつくりあげていきたい。

INFORMATION
●開館時間 9時30分~16時30分
●休館日 土・日曜日、祝日、年末年始、特別整理期間
●利用料金 閲覧・貸出ともに無料
●所在地 〒104-8438
東京都中央区築地5-5-12
浜離宮建設プラザ1階
●TEL 03-3545-5129
●FAX 03-3545-5141
●URL http://www.ejcs.co.jp/library/cil.html
●MAIL lib@ejcs.co.jp
  1. 7月1日から7日の全国安全週間の前に建設産業界で行われる催しのこと。過去一年間の安全実績の報告・優良協力業者の表彰・安全部署からの報告のほか、講演会などを実施する。

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