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トップ > 刊行物 > びぶろす > 57号(2012年8月)

びぶろす-Biblos

57号(2012年8月)

びぶろす

  • 発行:国立国会図書館総務部
    (National Diet Library)
  • ISSN:1344-8412
6. 平成24年度専門図書館協議会全国研究集会分科会に参加して

支部農林水産省図書館 農林水産政策研究所分館
新井 光秋

1. はじめに

 専門図書館協議会が設立され今年でちょうど60年が経ち、その間、官庁・地方議会・民間各種団体・調査研究機関・企業・大学その他の図書館、資料室、情報管理部門相互間の連絡と図書館活動の有機的連携を図り、その向上と発展に尽力されていることに敬意を表します。
 今年度は平成24年6月19日、20日の2日間、東京都千代田区の東京商工会議所において平成24年度専門図書館協議会総会および全国研究集会が開催され、全国から約170名が参加しました。
 初日の全体会に引き続き、翌日は6つの分科会が開催され、そのうちの2つの分科会(第1、第6)に参加させていただきましたので、その概要について、以下のとおり紹介いたします。

2. 第1分科会「企業図書館は発信する」報告

 最初に、ラクオリア創薬(株)村瀬菜都子氏より、図書室紹介とIM(情報知識・管理者)のルーティン業務やブランド戦略についてお話しを伺いました。
 特に印象に残ったのが、図書の蔵書数(約2,000冊)に比べ圧倒的な電子ジャ-ナル・ブック数(約5,200タイトル)の多さです。専門図書館はここ数年、巷の流れから電子出版物の供用を確実に増加させている傾向にありますが、「電子出版物中心でその発行がないもののみ冊子体購入」するという発想は「予算の獲得・執行スピード」とともに企業に属する専門図書館ならではのものであり、我々公的機関に属する専門図書館とのギャップの大きさに驚きました。
 また、自社名アイコンを使用する(自社の共用媒体に)ことで、IMの部署や業務を認識させアピールする戦略も斬新であり、大変興味深く聴かせていただきました。 次に、株式会社日本電気特許技術情報センター岡雅之氏より自館の役割、取組み等についての報告がありました。この図書館では、「バーチャルライブラリサービス」(図書館とICTを融合したサービス)を目標に掲げ、「自席から利用できる」をモットーに業務を展開しておられます。
 特に、国内外の電子情報サービス会社との包括契約により、web上で多岐にわたる情報の提供及びメールマガジンの発行、イベント開催、利用者セミナー等の広報活動まで幅広く行っており、大手企業ならではのスケールの大きさが感じられました。

3. 第6分科会「デジタル時代における新たなサービスの潮流」報告

 第6分科会では国公立の3図書館による最近の図書館サービスの展開についての報告をお聞きし、基礎知識や留意点等の教示を受けました。
 最初に、福井県立図書館宮川陽子氏の報告ですが、図書館のビジョンステートメント「福井県民の幸福度を上げる」を指針とし、ツイッター、フェイスブックを活用して、県民とのコミュニケーションを図ろうとするライブラリアンの努力が語られました。結果、ツイッターは気軽で拡散力があり、情報伝達に役立っている一方、フェイスブックはタイムライン機能によりストック(過去のアクティビティ1 に即時に遡れる等)できる利点はあるものの、ツイッターほどの拡散力は今のところないとのことです。
 また、情報の「緩・堅」、「どのような発信内容を組織として認めるか」、「ターゲットの絞り方」にコンセンサスがないこと等をお聞きし、非来館型のサービスには今後もいろいろな工夫が必要であると感じました。
 次に、ゆうき図書館長谷川拓哉氏及び牧野雄二氏(「新着雑誌記事速報」開発者)の報告です。
 長谷川氏から、結城市の紹介、所蔵している特殊コレクションや雑誌の永久保存の標榜等、公共図書館でありながらも、専門図書館との類似性をお話しいただき、その後、メインテーマである「新着雑誌記事速報」の開発の背景、作成・運用マニュアル公開、広がり(各館での導入)及び反応(導入館での反応)についての詳細な説明を牧野氏より拝聴しました。
 また、この記事速報に加え、誰もが使えるWebサービスを活用した情報の発信及び提供を「Web図書館」と称し、サービスを展開されており、他の公共図書館等の運営にも多大な貢献をされています。
 第6分科会の結びは、わが省の農林水産研究情報総合センターの林賢紀氏の「ソーシャルメディアを活用した新たなセミナーの運営」報告です。
 筆者も講師の林氏が所属する情報センターのネットワークを利用している試験研究機関の一員であり、既に「USTREAM」を介したセミナー等に参加しているため、大変分かりやすく、整理された内容でした。
 特に、農水省が所管する独立行政法人「果樹研究所」が品種改良した栗で、渋皮が剥けやすく食味のよい「ぽろたん」を例にとり、ソーシャルメディアを利用し、楽しく紹介していただきました。
 また、USTREAMを利用するにあたっての基礎知識として、ハード、ソフト、スタッフ等まで丁寧に格付け紹介されており、大変参考となりました。

4. おわりに

 当館をはじめとした専門図書館に限らず、図書館界全体は財政運営、定員問題、電子書籍への移行、スペースの確保等、諸々の問題を抱えている現状があります。
 この分科会では、それらを踏まえた上で、皆様に情報を発信、提供し図書館をアピールする有益な手段が多々存在することが明らかになりました。
 そういった面からも、今後もこのような研究集会(分科会)は大変重要な意味を持つと考えます。
 ご講義いただいた講師の方、お会い出来た多くの参加者の方々からのご助言等に深く感謝する次第です。

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