びぶろす-Biblos
56号(2012年5月)
7. 【特集 地方議会図書室】
広報ツールの充実による議会図書室の利用促進
愛知県議会事務局調査課
米井 勝一郎
愛知県議会図書室(以下「当室」という。)は、昭和23年、前年末に改正された地方自治法と、愛知県議会図書室条例(昭和23年8月愛知県条例第40号)に基づき、議員の調査研究に資することを目的として愛知県議会に附置された。以来、現在にいたるまで、本県において唯一、設置について単独の条例に根拠づけられた図書館(室)である。開設当初からしばらくの間は、昭和13年に竣工した現在の愛知県庁本庁舎内にあったが、昭和50年、新議事堂の竣工に伴い、現在地(議事堂2階)に移転し今日にいたっている。
平成23年4月1日現在の蔵書冊数は43,588冊で、その約76%の33,087冊を、政治・法制等の社会科学分野と地方行政資料を中心とする郷土資料分野のものが占めている。
さて、地方議会図書室が設置されて以来、常に議員等利用者の利用促進は、地方議会図書室に係る議論の中心に位置するテーマであった。当室においても従前から議員等利用者の図書室利用促進のため、議員控室等への新着図書案内(リスト)の配付、特集資料コーナー展示(テーマ展示)などを実施してきた。平成21年度に現担当者が業務を引き継いだ後も、その利用促進のための基本的なツールは変化していない。ただ、従前に比べて、より広報効果を高めることを念頭におき、改善・充実を図ってきた。
まず、新着図書案内であるが、現在では当室新着の図書リストのほか、インターネット上の情報源などを紹介する「情報検索のためのQuick Tour」、参考図書類を紹介する「ツールの広場」、蔵書を紹介する「書棚の片隅から」という連載記事を付し、読める図書室報として内容の充実を図っている。また、とにかく手にとって、ページをめくっていただけるよう、表紙のデザインを毎回替えるという工夫も凝らしている。

特集資料コーナー展示
テーマを決めて関係資料を展示する特集資料コーナー展示も、当室内の企画で完結させるのではなく、テーマによっては、関係執行機関各部課室からポスターやチラシ類、関係資料をいただき、それらを掲示したり、展示リストのデザインにも使うなど、連携を意識したものとすることに努めている。
最近では、展示コーナーに足を止めていただく利用者の方や新着図書案内で紹介した情報源などについての問い合わせも増え、工夫をしてきたことについて手応えを感じている。
今後も利用促進につながる広報ツールの改善と充実に取り組んでいきたい。

