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トップ > 刊行物 > びぶろす > 56号(2012年5月)

びぶろす-Biblos

56号(2012年5月)

びぶろす

  • 発行:国立国会図書館総務部
    (National Diet Library)
  • ISSN:1344-8412
4. 【特集 なんだろう、支部図書館】
国立国会図書館支部法務図書館について

法務省大臣官房司法法制部司法法制課
武田 聡

1 歴史

 国立国会図書館支部法務図書館(以下「法務図書館」といいます。)のルーツは、明治5年、法務省の前身である司法省に置かれた「明法寮(めいほうりょう)」(法律実務家を養成・育成することなどを目的とした機関)の中に、図書の収集、管理を業務とする「司籍課」が設置されたことにさかのぼります。その後、約半世紀を経た昭和3年、司法大臣官房調査課に「司法研究室」が設置され、その建物に司法省が発足して以来収集した図書、資料等を収蔵し、本格的な図書館としての体制が整えられました。これが事実上の法務図書館の始まりといえます。そして、昭和23年8月、「司法研究室」は国立国会図書館法に基づき同館の支部図書館となり、その名称が「法務図書館」と改められました。
 ところで、「法務図書館」という名称の中には他の支部図書館のように「省」又は「庁」の文字が入っていませんが、これは法務図書館が法律専門図書館として利用者を法務省の職員に限定することなく、裁判官、弁護士、大学教授などの研究者に対しても幅広く図書館サービスを行うという、初代館長の強い理念に基づくものであったといわれています。

2 蔵書等

 法務図書館は、法務省赤れんが棟1・2階の一部に設置され、2階北側に受付カウン ター、閲覧席、雑誌室、第1図書室及び事務室を配置し、1階は全て書庫(第2~第18図書室)として使用しており、内外の法令集、判例集、コンメンタールなど法律関係図書を幅広く所蔵しています。
 蔵書数は平成23年度末で約32万冊(うち洋書は約11万冊)を数え、この中には江戸時代の稀覯本(きこうぼん)や、明治政府により招へいを受けたフランスの著名な法律家であるボアソナードが起稿した旧刑法、治罪法(現在の刑事訴訟法)の法案草稿本等々、法務図書館にしかない貴重な史料も多数存在しています。これらの史料は劣化を防ぐため温度・湿度が一定に保たれた書庫で厳重に保管しており、閲覧申請があった場合は原則として画像データ又はマイクロフィルムで対応しています。
 蔵書に関しては、戦時中空襲による被害を避けるためその一部を甲府刑務所に疎開させたところ、その直後に甲府が大空襲に遭い約1、600冊の古文書、稀覯本が焼失してしまったという残念な出来事もあったそうです。

3 一般利用

 法務図書館が所蔵するほとんどの図書については、どなたでもインターネットを使用してその情報(図書名、著者、出版年等)を検索することができます。そして、法務図書館の図書を利用して教育、調査及び研究を行う場合、一般の方も受付カウンター前の閲覧席で蔵書の閲覧ができます(書庫への立入は不可)。
 開館時間は土日、休祝日、年末年始の閉庁日を除く日の午前9時30分から午後6時までとなっていますが、臨時に休館する場合や貸出中、修理・製本中で図書が一時的に利用できない場合がありますので、一般利用の方については利用日時、利用したい図書について事前にご相談いただくようお願いしています。

4 法務史料展示室

 法務図書館は、広く皆様に法務省の活動についてご理解をいただくことなどを目的として、法務史料展示室(以下「展示室」といいます。)を併設しています。展示室は、旧司法大臣官舎の大食堂を再現した復原室や創建当時の赤れんが壁が残る部屋によって構成され、法務図書館が所蔵する貴重な史料や現在の法務省の施策に関する広報、啓発資料などを展示しています。
 また、昨年度から法務省に関連する事項をテーマとした企画展示を実施しており、第2回目の今年度は、わが国の司法の近代化に大きく貢献した初代司法卿江藤新平を題材とした展示を行っています。ここでは、大型パネル2枚と法務図書館が所蔵する関連史料を使って、江藤の生涯や近代司法制度の創設について分かりやすく説明しています。
 展示室への入場は無料で、原則として土日、休祝日、年末年始の閉庁日を除く日の午前10時から午後6時までの間(最終入室は午後5時30分まで)一般公開しています。

5 おわりに

 法務図書館は、歴史と伝統をもった国内でも有数の法律専門図書館であると自負しています。諸先輩方が築いたこの歴史と伝統を大切にしながら、デジタル化を始めとする図書館サービスをめぐる新しい動きにも高くアンテナを張り、今後とも、法情報の適正な集積・保存・発信という法務図書館に与えられた基本的使命をしっかりと全うしていきたいと思っています。
 皆様も是非、法務図書館及び法務史料展示室に足を運んでいただければ幸いです。

 ※法務図書館法務史料展示室のご利用方法などについては、法務省HPに掲載しています。

写真(1)法務省赤れんが棟2階北側に設置している法務図書館の受付カウンター。向かって左側に一般利用者のための閲覧席及び貴重書データ閲覧用のパソコンとマイクロフィルムリーダーがある。
写真(1)法務省赤れんが棟2階北側に設置している法務図書館の受付カウンター。
向かって左側に一般利用者のための閲覧席及び貴重書データ閲覧用のパソコンとマイクロフィルムリーダーがある。

写真(2)法務史料展示室「復原室」。竣工時(明治28年)の内装を知ることができる唯一の写真を基に当時の司法大臣官舎大食堂を推定復原した。この部屋には明治初期の法案草稿本や事件記録など法務図書館が所蔵する貴重な史料を展示している。
写真(2)法務史料展示室「復原室」。
竣工時(明治28年)の内装を知ることができる唯一の写真を基に当時の司法大臣官舎大食堂を推定復原した。
この部屋には明治初期の法案草稿本や事件記録など法務図書館が所蔵する貴重な史料を展示している。

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