• 利用案内
  • サービス概要
  • 東京本館
  • 関西館
  • 国際子ども図書館
  • アクセス
  • 複写サービス
  • 登録利用者制度
  • オンラインサービス
  • オンラインサービス一覧
  • 国会関連情報
  • 蔵書検索
  • 電子図書館
  • 調べ方案内
  • 電子展示会

トップ > 刊行物 > びぶろす > 電子化55号(2012年3月)

びぶろす-Biblos

電子化55号(2012年3月)

びぶろす

  • 発行:国立国会図書館総務部
    (National Diet Library)
  • ISSN:1344-8412
9. 平成23年度第97回全国図書館大会(多摩大会)に参加して

池田 薫

 日本図書館協会主催の第97回全国図書館大会は、我が国の公共図書館発展の指針となった「市民の図書館」を生み出した多摩の地を会場に、「広げよう、図書館のある暮らし-つなげよう知の拠点/続けようHelp-Toshokan-」をテーマとして、平成23年10月13日(木)及び14日(金)の2日間にわたって開催されました。

(全国図書館大会多摩大会要綱表紙)
(全国図書館大会多摩大会要綱表紙)

 上段の写真は、3月11日の東日本大震災で被災した図書館を支援しようと、日本図書館協会の呼びかけに応えた全国からのボランティアにより結成された「Help-Toshokan 図書館支援隊」が被災地で活動する様子です。

1. 初日について

 初日は、開会式(来賓挨拶、日本図書館協会建築賞表彰)及び全体会(基調報告、シンポジウム)が開催されました。3月11日に発生した東日本大震災後、初めての図書館大会ということで、開会式は震災の犠牲者に対する黙とうで始まりました。幕間に行われたミニ・コンサートでは気仙沼市在住の歌手の多喜子さんが「故郷」、「あなたの行く朝」、「アメイジング・グレイス」を心を込めて歌い、会場の参加者は大震災への思いをそれぞれ新たにしました。
 「Help-Toshokanから、ともに目指す復興へ」をテーマにしたシンポジウムでは、津波被害と原発事故に遭った現地の図書館及び教育委員会に携わる職員の方々をシンポジストに迎えて、図書館の被災状況、復興の様子、続けてほしい支援の内容、図書館に期待されるまちづくりへの役割などについて話合われました。
 震災直後は生活支援が第一であり、図書館業務は後回しになりましたが、図書館は社会のインフラであり、地域を支える情報発信拠点として重要な役割を担っています。確かな情報を入手し、これを提供する。地域を越えて情報を共有する。支援する側とされる側のミスマッチを調整するなど、コミュニティーでの情報ネットワークの構築が今後の課題となると感じました。そして、歴史と出来事を記録していくことの重要性も挙げられました。震災の記録を収集・保存し、地域から全国、そして世界へと発信することも図書館の大切な役割のひとつです。そんな中で国立国会図書館では震災アーカイブのポータルサイトを立ち上げる予定だそうです。
 震災から8か月が経過し、直後の応急的な救済から、自力復旧・復興のための支援へとニーズは変わってきています。震災の思いを風化させず、被災地の状況に合った息の長い支援が必要とされています。

2. 2日目について(第3分科会:電子書籍と図書館の可能性)

 2日目は多摩地域の18会場において分科会が開催されました。私が参加した第3分科会は「電子書籍と図書館の可能性」をテーマに、大学図書館部会、出版流通委員会、著作権委員会、障害者サービス委員会の合同企画で行われました。いろいろな分野からの講演や報告を聞くことで、電子書籍をめぐる問題について多面的に捉えることができた一日でした。
 普及速度が遅いと言われている電子書籍ですが、今回の分科会に参加して、マスコミで脚光を浴びている端末機器の進歩だけでなく、出版社の生産・流通に対する取り組みや図書館における資料デジタル化の進展という現況を聞くにあたり、その流れは確実に前進していると感じました。それにつれて電子書籍の取扱い及び位置付け、著作権者や出版社との利害調整、障害者サービスなど多くの問題が明らかになってきています。これらに対して図書館はどう取り組むべきか、どう変わっていくべきかが問われた分科会でした。図書館と言っても館種によって電子書籍の受け止め方はいろいろであり、一括りに考えるのは難しいところですが、「知の集積・整理・保存・提供」という図書館本来の役割を着実に果たすため、その動向について常に注意を払い、情報収集に努め、時代の要請に対してそれぞれの立場から適切に対応していく必要があると感じました。

3. 最後に

 今年で97回となる歴史ある図書館大会に参加の機会を得て、全国の種々の図書館に従事する方々と集い、いろいろな立場からの意見を伺ったり、皆さんの図書館に対する熱い思いを感じたりしたことは大変有意義、かつ貴重な経験でした。専門図書館の仕事は、特定分野に偏りがちですが、図書館員として広い視野を持つことの大切さを再確認した2日間でした。今大会で得られた経験を今後の日常業務に生かしていきたいと思います。

支部最高裁判所図書館

このページの先頭へ