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トップ > 刊行物 > びぶろす > 電子化55号(2012年3月)

びぶろす-Biblos

電子化55号(2012年3月)

びぶろす

  • 発行:国立国会図書館総務部
    (National Diet Library)
  • ISSN:1344-8412
5. 支部経済産業省図書館の見学を実施して―特設テーマコーナーと書庫の免震対策―

髙三潴 美穂

1.はじめに

 中央館(国立国会図書館)では、例年支部図書館(行政・司法府省庁図書館)の職員を対象とした支部図書館見学を実施している。この見学は、国立国会図書館の支部図書館でもある行政・司法府省庁図書館が、他の支部図書館を実地に見学することで、知見を深め、自館運営の参考としていただく趣旨でおこなっている特別研修である。
 平成23年度は、支部経済産業省図書館の見学を実施した。

2. 図書館概要

 支部経済産業省図書館は、経済産業行政部門の専門図書館として、主に産業・経済・鉱工業・産業技術に関する資料を中心に収集している。特に関連統計資料については重点的に収集、整備を進めており、戦後刊行された通商産業省の各種統計書はほぼ完全に整備されているとのことである。蔵書数は、平成22年度末現在、図書約104,000冊、雑誌等逐次刊行物約490タイトル、その他電子資料約1,800枚となる。
 同館は同省職員のほか、各府省庁職員、専門図書館協議会参加機関職員、一般利用者に開放している(一般利用者への資料貸し出しは行っていない)。
 一方、支部図書館として、国の諸機関の発行する出版物、いわゆる官庁出版物の納本窓口として、随時自省の出版物をとりまとめた上で納本している。同省からは、委託事業の成果物が多く納本されているが、電子媒体で作成されるものが多いため、ディスクを複製して納本するよう図書館から依頼するなど省内への働きかけをしているとのことであった。なお、各支部図書館に納本された資料は、官庁出版物の収集に寄与するとともに、諸外国官庁資料収集のための国際交換資料として活用され、国政の審議ほか、国の諸機関及び国民の調査研究に多大な貢献をしている。

3. 見学について

 概要等の説明のあと、二班に分かれて閲覧室と書庫を見学した。
 書庫は閉架式で申込みがあった資料群を書庫から出してくる形となっているが、主要雑誌については、閲覧室で開架されて、手にとって見ることができるようになっている。
1) テーマ展示コーナーについて
 閲覧室で目を引いたのが、テーマ展示コーナーである。2~3年前より始めた試みで、テーマについては省内の各部局からの情報を採り入れて策定するとのことで、自省内の専門知識を活かした方法といえる。テーマは政策型と提案型の二つのテーマを設定しており、館内所蔵資料の中から適切なものを洗い出し、両テーマ合わせて、大体30~40冊程度を用意するとのことであった。そして、そのような手順で用意した資料を手に取れる形で図書館入り口すぐの場所に展示している。同コーナーは、入り口に用意されていることで入館者の関心をひきやすいこと、そのままカウンターに持って行けばすぐに借りられるため、利用につながりやすいことなど、資料の見せ方についても他の支部図書館で参考となる事例であった。

(テーマ展示コーナー。カバーにも本体と同じバーコードを貼って予約しやすくしている)
(テーマ展示コーナー。カバーにも本体と同じバーコードを貼って予約しやすくしている)

2) 書庫の免震対策
 閲覧室に続き書庫を見学したが、伺う前から筆者が関心を持っていたのは書庫内の防災対応である。先の東日本大震災では、支部図書館・分館でも資料が落下するなど、少なからず損害を受けた(本誌54号で支部厚生労働省図書館支部農林水産省図書館農林水産技術会議事務局筑波事務所分館の二館について、状況とその後の対応を報告している)。支部経済産業省図書館では、建物の改築時に、移動式の書架は免震対応書架を導入する、固定書架については書架同士を上で留めるなどの措置が取られており、震災時に落下した資料は100冊程度で済んだとのことであった。
 そのほか、設置を検討していたという書籍落下防止装置は震災後の設置となったが、今後の震災対応に有効に活躍するものと思われる。なお、同館の設置した装置は、震度に反応して自動的にバーが持ち上がり、本の落下を防ぐタイプのものである。

(書籍落下防止装置。1段目がバーを作動させていない状態、2段目が作動させた状態)
(書籍落下防止装置。1段目がバーを作動させていない状態、2段目が作動させた状態)

4. おわりに

 百聞は一見にしかず、実際に閲覧室・書庫などを見学したが、検索用PC画面に季節を採り入れたディスプレイを表示するなど、すぐに取りかかれるちょっとした工夫、また前述のような省内の部局との連携などもあり、利用者へのアピール、省内で連携しての図書館運営など、他の支部図書館でも参考になることが多く実行されていた。
 お忙しい中、準備を始め当日の説明などにお時間を割いていただいた支部経済産業省図書館の皆さまに厚くお礼申しあげ、最後とさせていただく。

(国立国会図書館総務部支部図書館・協力課)

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