びぶろす-Biblos
電子化47号(2010年2月)
- 発行:国立国会図書館総務部
(National Diet Library) - ISSN:1344-8412

6. 国立国会図書館長と行政・司法各部門支部図書館長との懇談会
平成21年12月3日、国立国会図書館(東京本館)において、標記懇談会が実施された。長尾国立国会図書館長のあいさつの後、中央館から1件、支部図書館から1件の報告を行い、休憩をはさんで特別講演、その後懇談を行った。
中央館からは、「立法調査業務の概要」と題して、山口調査及び立法考査局長から、国会議員等からの依頼に基づいて行う依頼調査および国会において議論の対象になるであろうと予測される事項について行う予測調査といった立法調査業務、また、回答期限の短縮化および依頼内容の高度化など直面する課題等について報告した。
支部宮内庁図書館からは、「宮内庁図書館の所蔵図書」と題して、石原支部宮内庁図書館長から、組織・業務の概要および書陵部所蔵資料について、50枚以上の写真をパワーポイントで紹介しながら報告がなされた。支部図書館所蔵資料としては、昭和天皇の国内巡幸・外遊時の写真帖、皇族の著書等がエピソードとともに紹介され、また、書陵部の皇室用図書および保存文書の中からは、三国志宋版、薩長同盟をまとめた坂本龍馬直筆の書ほかの貴重な資料が紹介された。
特別講演では、シェーファー米国議会図書館法律図書館長(前連邦図書館情報センター委員会(FLICC)事務局長)の原稿を同法律図書館外国法上級スペシャリストの梅田氏が代読し、異なる省庁間の協力を通し、連邦政府図書館と情報サービスの向上をはかることを任務とするFLICCおよびそのビジネス部門であるFEDLINKの概要について報告が行われた。FLICCは1965年に創設され、米国の4つの国立図書館の長と連邦中央省庁、最高裁判所その他の代表者からなり、議長は議会図書館長が務める。FEDLINKは、連邦政府図書館のために調達、各種支援と助言、図書館員の教育・研修等を行っており、常設ワーキンググループも設置されている。また、講演の最後に、梅田氏が所属する米国議会図書館法律図書館の概要が紹介された。
懇談では、梅田氏の特別報告に対し、出席館からFLICC /FEDLINKの連邦図書館に対する支援は支部図書館制度とは異なるが興味深いとの感想が述べられた。また、FLICC /FEDLINKの予算、連邦政府調達庁との関係、法律図書館には日本関係のどのようなレファレンスがあるのか、米国議会図書館と日本の国立国会図書館の比較、日米における図書館の使われ方、日米の司書の地位等について質疑と意見交換が行われた。




(総務部支部図書館・協力課)
