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トップ > 刊行物 > びぶろす > 電子化47号(2010年2月)

びぶろす-Biblos

電子化47号(2010年2月)

  • 発行:国立国会図書館総務部
    (National Diet Library)
  • ISSN:1344-8412


5. 第95回全国図書館大会東京大会に参加して

児玉 浩憲

 平成21年度の全国図書館大会は「図書館は力 人・本・情報・まちづくり」をテーマに本の街東京神田神保町で開催されました。例年2日間にわたり開催されていましたが、今回は例年と違い開催日は1日(10月30日)となっています。午前は明治大学アカデミーホールにて千人近い参加者を集め全体会が開催されました。


明治大学アカデミーホール
(明治大学アカデミーホール)


 開会式、表彰式及び過去一年間の図書館の動向に関する基調報告の後、記念講演が開催されました。今年度の記念講演は「本−ひと−街 本屋だから見える街づくり」と題して本の街・神保町を元気にする会理事・事務局長である柴田信氏の講演が行われました。
 この会は(1)神保町にある書店や出版社が協力して情報を一元化する事(2)神保町のインフラを整備し人に優しい街に変えていく事(3)本に関するイベントを実施する事等の活動によって、神保町を活性化させる事を目的として活動しています。特に情報の一元化では、各書店の在庫情報を一度に表示する事が、加盟している各書店の活性化につながっているそうです。またこれらの活動はメディアへのアピールや顧客とのデータ共有の助けになっているそうです。また氏の書店業にかける思いや書店や出版社は現状では電子化が遅れているため、改善が必要である事等を話されました。特に書籍の仕入れには書店員は何かを懸ける程の強い思いを持つべきだとの氏の話を聴き、図書館員も選書には信念を持つべきだと改めて感じました。そして本が、人が、街が好きという思い、そして本の底力を信じる事が大事との主張を聴き、図書館員もかくあるべきだと思いました。


本の街・神保町を元気にする会理事・事務局長の柴田信氏の講演の様子
(本の街・神保町を元気にする会理事・事務局長の柴田信氏の講演の様子)


 午後からは分科会が開かれました。分科会は明治大学だけでなく、国立国会図書館や三省堂書店、日本図書館協会など様々な場所に分かれて開催されました。分科会には午前の全体会参加者だけでなく、学生らしき人も参加していました。
 今回私が参加した第10分科会では、「躍進する韓国の図書館に学ぶ」と題して報告及び基調講演が行われました。
 最初に報告として、国立国会図書館の白井京氏により「日本と韓国:隣の国でもこんなに違う図書館」と題して韓国の行政・立法等に関する資料の実情について説明がありました。日本と違い韓国では「図書館補償金支給制度」によりデジタル資料の著作権問題をクリアーしているため、著作権者の許諾が無くてもデジタル化して利用することが可能となっています。また韓国では政府関係の資料について日本以上に電子化が進んでいるため、日本国内にいても充分な資料を揃える事が可能となっています。


国立国会図書館の白井京氏による講演の様子
(国立国会図書館の白井京氏による講演の様子)


 続いて「韓国の図書館政策の軌跡と方向」と題して大統領所属図書館情報政策委員会委員である尹熙潤(ユン・ヒユン)氏より近年の韓国における図書館政策等に関する基調講演が行われました。韓国の公共図書館に関するこれまでの政策を中心に、韓国図書館の電子化、図書館のこれからの方向性についての説明の後、現状での問題点、特に先進国にどう追いついていくのかについて講演が行われました。
 これまで他の先進国に比べて図書館インフラが余り発達していなかったが、上からの改革として大統領府所属の図書館情報政策委員会等を設置し行政的な枠組みの一元化等に力を入れています。その中でも図書館の量的整備(小規模図書館を拡充し5年後には小規模図書館を300館から倍の600館に増加させる計画を実行中)、開館時間延長や弱者層へのサービスの拡充、読書力向上運動(「奇跡の図書館」プロジェクト)等に特に力を入れているそうです。
 現在文部科学省でも資料の電子化を行っていますが、韓国行政機関の取組が日本より一歩先を行く現状を見て、我々も追いつくよう努力していかねばと思いました。

(支部文部科学省図書館)


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