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びぶろす-Biblos

平成21年冬号(電子化43号)

  • 発行:国立国会図書館総務部
    (National Diet Library)
  • ISSN:1344-8412


6. 第94回全国図書館大会兵庫大会に参加して

石部 康子

 平成20年度の全国図書館大会は、兵庫県で「はばたこう 未来の図書館へ 元気な兵庫からの発信」を大会テーマに9月18日〜19日の2日間にわたり開催されました。
 大会会場までの道すがら、震災後の神戸の元気に復興している姿をかいま見ることができ、個人的には大変うれしい思いが致しました。

 初日に行われた全体会では、塩見理事長より今年度改正された図書館法についての報告等があり、改正を受けて、今後図書館がどう取り組むべきかについての話がありました。また、図書館の置かれている現状の厳しさから、来年度以降の全国大会の開催方法の見直しについての話があり、これまでのような分科会形式の開催については今後は難しいのではないかとの事でした。普段あまり他の図書館との情報交流の場がないので、様々なテーマで開催される分科会は大変意義深いものであり、今後も何らかの形で継続されることを願っております。


ドイツ文学者・エッセイストである池内紀氏の基調講演の様子

 今年度の基調講演はドイツ文学者・エッセイストである池内紀氏より「図書館の小宇宙」と題して、ご自身の図書館との関わりについてのお話がありました。氏が幼い頃、自宅にあった亡き父の蔵書をむさぼり読んだ事。町の図書館にある見渡す限りの本棚を見て胸が高鳴ったこと。そこから図書館との関わりが始まり、自分の世界が広がっていった事等を聞かせて下さいました。また、エピソードとして旅行好きの氏が北海道の斜里に出かけた際に出会った図書館の建物をとても気に入り、図書館の塔屋に「風の道・星の部屋」と名付けた話があり、氏の人柄を感じさせられました。


2日目の分科会 神戸学院大学のポートアイランドキャンパス

 2日目の分科会は神戸学院大学のポートアイランドキャンパスで行われました。当日は台風が日本列島を通過中であいにくの天気でしたが、大会には特に支障もなく、予定どおり分科会は行われました。大学のキャンパスでの開催は初めてだそうです。港に面して校舎が配されており、学内にある図書館も当日は会議参加者が自由に見学ができるようになっていました。機会があればいろいろな図書館を見てみたいと思っていましたので、分科会終了後にゆっくり見学させていただきました。


2日目の分科会 神戸学院大学のポートアイランドキャンパス

 分科会は多岐のテーマに分かれて開催されており、限られた時間でどの分科会に参加しようかと随分迷ったのですが、今回は午前中は第11分科会(図書館と出版流通)、午後からは第14分科会(件名標目)に参加致しました。
 午前中に参加をした第11分科会では基調講演として夙川学院短期大学准教授の湯浅俊彦氏より「書誌情報・物流情報のデジタル化がもたらしたもの—1970年代〜90年代からの視点」をテーマに、日本書誌コードおよびISBNの導入された経緯の説明やデジタル化がもたらしたメリット、デメリットについての話がありました。ISBNについてあまり深く考えた事が無かったので、書店側、図書館側それぞれの立場からの見方を興味深く聞かせて頂きました。


 後半に2件の事例発表があり、1件目は「生活圏における図書館から考える」として滋賀県高月町立図書館長の明定義人氏より人口1万人あまりの小さな町での図書館の開設に関わったこと、また、地域密着型の小さな図書館の運営の在り方についての話がありました。
 2件目は元川崎市立中原図書館長の西野一夫氏より「図書館は出版文化を支えているか」というテーマで、図書館と書店との関係や図書館提供率(国民の読書に占める図書館が提供する図書の割合)等が具体的な数字で示されました。特に児童書における図書館提供率の高さは群を抜いており、図書館の占める役割の大きさを感じさせられました。
 午後から「出版流通のシステム化・デジタル化の中で図書館員の役割を再考する」をテーマにシンポジウムが行われるとの事で、参加できないのが残念でした。
 午後からは第14分科会(件名標目)に参加を致しました。基調講演として一橋大学総合情報処理センター准教授の兼宗進氏より「Webの発展と図書館の主題検索」をテーマに、コンピュータ科学を研究する立場から見たインターネットによる検索と、図書館での件名標目による検索についての話がありました。その後、国会図書館の齋藤陽子氏と図書館流通センターデータ事業部の坂本知氏より、それぞれ件名標目を付与する側からの話を伺いました。自分自身も含め、調べごとをする際にはまずインターネットで検索をしてみるというのが現在では当たり前になっており、図書館で調べようというのは、その次の手段になっています。また、図書の検索をする際にも書名や著者名による検索が主で、件名標目を使う事はほとんど無い状態です。今日は、分科会でいろいろな話を伺うことができ大変参考になりました。今後の図書館での業務に役立てていきたいと思います。2日間という限られた時間でしたが、貴重な話を伺うことができ、参加させて頂けた事に感謝しております。

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