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トップ > 刊行物 > びぶろす > 平成21年冬号(電子化43号)

びぶろす-Biblos

平成21年冬号(電子化43号)

  • 発行:国立国会図書館総務部
    (National Diet Library)
  • ISSN:1344-8412


4. 平成20年度行政・司法各部門支部図書館職員特別研修
「受講者参加型研修:やりがいのある支部図書館を作るためのワーク−日立製作所日立研究所図書館 服部博之氏司会による」に参加して

山岡 光

 「人間50年」とはよく言ったもので,この年齢になるとめっきり記憶力が衰え,有意義だと思われる各種研修に参加はするものの,その内容はたちまち忘却の彼方となることが多くなった。ところが,今回の研修は,忘れようにも忘れることのできない記憶に残る貴重な体験となった。

 先ず教室に入ると各自の机上には,12色のクレパスが置かれていた。そもそも,当日の持ち物は(今更いい大人に向かって)「鉛筆と消しゴム」指定であるし,「受講者参加型研修」というお題目自体が何やら怪しい。

 そこに登場した講師の服部博之氏((株)日立製作所日立研究所図書館)は,細面の好青年であったが,自己紹介(なかなかの苦労人であった。)も早々に受講者の面々に対し,自分のニックネームを紙に書いて首からぶら下げろとおっしゃる。そこで,いつの間にやら職場では専ら官職でしか呼ばれなくなっていることにハタと気がついた。本研修の目的として設定された「自分を知る」に早速直面させられた訳である。すると次には,服部「ハトリス」氏も交えて参加者全員が,相互にニックネームを呼び合いながらの握手大会である。ハトリス氏の言うとおり,確かに何となく初対面同士でも(微妙な)連帯感が芽生えたようになる。これが「ハトリスマジック」の始まりである。

 さらに,畳み掛けるように10項目の質問に対し用意されたA〜Dの答えから自分に最も当てはまるものを2点,次のものを1点として,A〜Dのそれぞれを加算し合計点を出すペーパーテスト。ハトリス氏の解説によると,それぞれ,A「リーダー型」,B「研究者型」,C「変った人」,D「善人」となり,最も高得点の項目が自己のタイプであり,13点以上獲得した場合は,更に詳細な検査を行ってもほぼ同様の結果が出る傾向になるらしい。その結果,私は見事15点・Cタイプで,またもや「自分を知る」こととなった。

 それから,四葉のクローバーのそれぞれの葉の中に,「今の自分を表すシンボル」,「私がほっとできる時間・空間」,「10年後の自分」,「他人から一番してほしいこと」をクレパス画で表現しろとおっしゃる。自慢じゃないが,小学校以来,最も苦手な科目が図工・美術であり,これが密かなトラウマでもある身としては,しんどい作業となりそうであったが,こんな機会でもなければ自分から進んで絵など描くことはないと気づいたら,それはそれなりに楽しめた(もっとも家に持ち帰って家族に見せたら,子供達には笑われ,妻には慰められたが。)。その絵を基に,小グループに別れて順番にプレゼンを行った。ここでも他人に自分を伝えることは同時に「自分を知る」ことともなった。実に十人十色の傑作・迷作を鑑賞しながら面白い話を聞くうちに場の空気も一段と和んでいった。

 そして,全員が輪になって,本題である「やりがいのある支部図書館を作るためのワーク」に突入である。各支部が直面している問題点を,前振りも補足説明も一切なく淡々と項目だけ順に披露することと相成った。するとハトリス氏から,その問題点を「どのようにすれば」を枕詞にした疑問文に変えてみろとの新たなマジックが。なるほど,こうすると抱えている問題点が,単なる愚痴・他人事から建設的視点へと鮮やかに早変わりする。

 さて,いよいよ核心に迫るかと思われたところで,釣瓶落としの秋の夕暮れ,何と終了時刻が迫ってしまい,ハトリス氏から最後に駆け込みで,「やる気を起こす三つの柱について」,つまり「マーケティング(組織内)の強化」,「マネージャー(ミドル人員)の強化」,「自責風土の醸成」が示され,要するに現状を冷静に分析し(自分を知る),変えられるものにエネルギーを集中し,常にポジティブシンキングで向かえば道は開けると諭された。この中では特に「変えられるもの=自分,未来」,「変えられないもの=他人,過去」との図式が深く印象に残った。

 1970年大阪万博の長蛇の列に並んだ我が身が,その年に生まれたハトリス氏からこれからの方向性を教えられる,これもまた研修の醍醐味である。

(講師ハトリス氏)服部 博之氏 (Hattori Hiroyuki)
(講師ハトリス氏)服部 博之氏 (Hattori Hiroyuki)
(株)日立製作所日立研究所図書館

(支部法務図書館)

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