2010年1月4日 新年のごあいさつ 新しい「読書」へ
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新年おめでとうございます。
昨年はグーグル問題でもちきりの年でありました。このインパクトは大きく、出版界や図書館界はこれからどのような方向で進んでゆくべきかをいやおうなく考えさせられることになりました。折から新しい電子読書端末が売り出され、これまでとは異なる形の電子新聞も出されようとしております。日常生活における読書スタイルが変り、図書館の利用法もこれまでとは違ったものとなってゆくきっかけの年となるでしょう。今年はくしくも国民読書年でありますが、このような出版界、図書館界の大変革の時にあたって、これからの読書のあり様、知識活用の仕方について深く考えねばならないと存じます。
世界的に電子図書館化への流れは急速です。フランス大統領は国債による資金で書籍のディジタル化を進めると発言しております。当館におきましても図書・資料の大規模なディジタル化を本格化させておりますし、4月からは公的機関のインターネット情報をより広範囲に収集・保存いたします。
こういった国立国会図書館のディジタル資料をネット経由で日本中の方々に提供するためには、電子書籍の適切な流通システムを構築する必要があります。関係者の協議が始まっておりますが、その姿が具体的に見えてくることが期待される年でもあります。このように本年は昨年以上に変化の年になると思われますが、当館もこういった変化に対応しながら最善を尽くして図書館サービスをしてゆく覚悟であります。
本年もよろしくお願いいたします。
国立国会図書館長 長尾真
