国立国会図書館の障害者図書館協力サービス スライドは全73ページです。 スライド1 令和5年度障害者サービス担当職員向け講座 国立国会図書館の 障害者図書館協力サービス 令和5年11月29日 国立国会図書館関西館 図書館協力課障害者図書館協力係 石塚 陽子  スライド2 本日の内容 1.視覚障害者等用データ送信サービス 2.学術文献録音テープ等の貸出承認館 3.視覚障害者用資料の製作 4.その他のサービス 5.みなサーチ正式版公開について ※国立国会図書館=NDLと呼ぶことがあります スライド3 事前アンケートから ・障害者サービスの経験の有無 「経験なし」「1年未満」の方が 約7割 ・課題に感じていること 障害者サービス用資料の不足 約4割 スライド4 公共図書館の職員 Aさん ・今年の4月に障害者サービス担当に。 ・日々の業務において、障害のある方が利用しやすい資料がもっと充実し、よりよいサービスの提供ができればよいのに、と感じている。 〔画像の説明 本を数冊抱えている司書の女性のイラスト。説明終わり〕 スライド5 1 視覚障害者等用データ送信サービス ① 概要 スライド6 視覚障害者等用データ送信サービスとは 視覚障害者等用データ(DAISY、点字、テキストデータ等)を インターネット経由で、無料で利用できるサービス ①国立国会図書館サーチ(障害者向け資料検索)で利用 ②みなサーチβ版で利用(試験公開中) 利用には視覚障害者等用データ送信サービスへの参加申請が必要 ★視覚障害等個人も登録可能です! 視覚障害者等用データ送信サービスの利用者登録について(初めて登録する) https://www.ndl.go.jp/jp/support/pd_touroku.html スライド7 データについて ①国立国会図書館サーチ(障害者向け資料検索)…日々更新されています ②みなサーチβ版…令和5年2月時点のデータです(更新無し) スライド8 国立国会図書館サーチで利用できるデータ 音声DAISY 35,322点 マルチメディアDAISY 846点 テキストDAISY 122点 EPUB 159点 透明テキスト付PDF 453点 DOCX(Word) 390点 プレーンテキスト 777点 点字データ 2,695点 合計40,765点 *数値は2023年9月末現在 みなサーチβ版は約3万8千点 (全文テキストデータを除く) スライド9 国立国会図書館サーチで利用できるデータの分類 NDC分類 0類 4.0% 1類 7.3% 2類 8.6% 3類 14.2% 4類 8.9% 5類 2.7% 6類 1.7% 7類 5.9% 8類 1.0% 9類 45.8% 9類(文学)が半分近くを占める ついで3類(社会科学)が多い スライド10 視覚障害者等用データを利用できる方 著作権法第37条第3項 「専ら視覚障害者等で当該方式によつては当該視覚著作物を利用することが困難な者の用に供するために…」 ・データを利用できるのは、「視覚障害者等」=「視覚障害その他の理由で通常の活字の印刷物の読書が困難な方」 =プリントディスアビリティのある方に限定  肢体不自由でページがめくれない、  ディスレクシアで通常の本を読むのが難しい方なども。 ・障害者手帳を所有している方に限られない。 対象に該当するかどうか各館で確認する必要あり。 スライド11 視覚障害者等用データの利用方法 著作権法第37条第3項 「…必要と認められる限度において、当該視覚著作物に係る文字を音声にすることその他当該視覚障害者等が利用するために必要な方式により、複製し、又は公衆送信を行うことができる。」 ・複製 ・貸出(第38条第4項による) ・譲渡(第47条の7による) ・ネット送信(自動公衆送信) ・メール送信(公衆送信) ・館内閲覧 スライド12 <参考>著作権法とガイドライン ・著作権法第37条(視覚障害者等のための複製等) https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=345AC0000000048 ・図書館の障害者サービスにおける著作権法第37条第3項に基づく著作物の複製等に関するガイドライン(日本図書館協会等) https://www.jla.or.jp/library/gudeline/tabid/865/Default.aspx スライド13 1 視覚障害者等用データ送信サービス ② データを利用する スライド14 視覚障害者等用データの検索 その1 国立国会図書館(NDL)サーチ「障害者向け資料検索」から検索可能。 https://iss.ndl.go.jp/#search-handicapped 〔画像の説明 国立国会図書館サーチで障害者向け資料検索画面タブを選択している。説明終わり〕 スライド15 視覚障害者等用データの検索 その2 みなサーチ(国立国会図書館障害者用資料検索)β版から検索可能 ※本稼働は令和6年1月 https://mina.ndl.go.jp/ ですので、今日はみなサーチβ版を中心にご説明します! 〔画像の説明 みなサーチβ版のトップページ。説明終わり〕 スライド16 みなサーチで検索できる資料 ・DAISY、点字、テキストデータ ・大活字本・拡大写本、LLブック、布の絵本・さわる絵本 ・読み上げ対応の電子書籍、オーディオブック ・バリアフリー音声ガイド付き映像資料、バリアフリー字幕付き映像資料 スライド17 検索対象データベース一覧 国立国会図書館が提供しているサービス ・視覚障害者等用デジタル資料 視覚障害者等用データ送信サービスで提供しているデータを検索。視覚障害者等として登録した個人・送信承認館であればダウンロード可能。 ・国立国会図書館デジタルコレクション デジタル化資料の全文テキストデータ及び「歴史的音源」( https://dl.ndl.go.jp/collections/A00024)を検索。全文テキストデータは、視覚障害者等として登録した個人・送信承認館であればダウンロード可能。 ・国立国会図書館デジタルコレクション(電子書籍・電子雑誌) 国立国会図書館デジタルコレクションに収録されている「電子書籍・電子雑誌」( https://dl.ndl.go.jp/collections/B00000)のうち、テキスト情報を持つものを検索。 スライド18 検索対象データベース一覧 国立国会図書館が提供しているサービス ・点字図書・録音図書全国総合目録 全国の公共図書館等が視覚障害者の利用に供するために製作した障害者用資料を検索。 ・公共図書館蔵書 都道府県立・政令指定都市立図書館の総合目録「ゆにかねっと」に収録されている資料のうち、障害者向け資料を検索。 ・国立国会図書館蔵書 国立国会図書館が納本制度により収集した点字資料、大活字資料、拡大写本、DAISY資料等を検索。 スライド19 検索対象データベース一覧 外部機関が提供しているサービス ・サピエ図書館 全国の視覚障害者情報提供施設(点字図書館)などが製作または所蔵している視覚障害者等用資料を検索。 ・出版情報登録センター(JPRO) 日本出版インフラセンター(JPO)が運営する、出版情報登録センター(JPRO)の出版書誌データベース「Books」収録の資料のうち、音声読み上げ機能(Text to Speech:TTS)対応の電子書籍、オーディオブックを検索。 ・青空文庫 著作権の消滅した作品や著者の許諾のある作品について、インターネット上で閲覧できるようにした電子図書館。 スライド20 利用例①(検索) 利用者「「吹奏楽」に関する本はどんなものがありますか? すぐに借りることができるものはありますか?」 スライド21 利用例①(検索) 〔画像の説明 みなサーチβ版のトップページ。簡易検索窓に「吹奏楽」と入力し、「ダウンロードできるデータに絞る」にチェックを入れている。説明終わり〕 スライド22 利用例①(検索) 〔画像の説明 「吹奏楽」で検索した検索結果一覧画面。3件ヒットしている。説明終わり〕 スライド23 利用例①(ダウンロード) 〔画像の説明 音声デイジー「美爆音!ぼくらの青春シンフォニー」の書誌詳細画面。画面の右上にログインボタンがあり、ログインすると「データをダウンロード」ボタンと「ストリーミング再生を開始」ボタンが表示されることが示されている。説明終わり〕 スライド24 利用例①(複製・貸出・譲渡) ・利用者にヒアリング 「どのような再生環境で利用する予定ですか?」 「どのような媒体に格納する必要がありますか?」 ・利用者の再生環境や要望に合わせた媒体(CD-R、USBメモリ、SDカード等)に複製し、貸出・譲渡する。 動作確認をする場合は、無料の再生ソフトウェアもある。 例:DAISY …AMIS(アミ) (https://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/software/amis3_1_4_install.html) スライド25 利用例② 利用者「マルチメディアDAISYを利用してみたいのですが。どんなものがあるんでしょうか?」 スライド26 利用例②(検索) 〔画像の説明 詳細検索画面の「資料形態」の「より詳しい資料形態で指定する」をクリックし、より詳細な資料形態を表示させ、「マルチメディアDAISY」を選択している。説明終わり〕 スライド27 利用例②(検索) 〔画像の説明 スライド26の詳細検索画面で「ダウンロードできる」チェックボックスにチェックを入れて検索すると、ダウンロードできるマルチメディアDAISYが781件ヒットしている。説明終わり〕 スライド28 利用例③ 利用者「博物館についての資料をテキストデータで読みたいのですが。」 スライド29 利用例③ 「博物館」のNDC分類は069 〔画像の説明 「博物館」のNDC分類の「069」を、詳細検索画面のNDC分類の欄に入力した上で、「ダウンロードできる」と「未校正のデータも含む」にチェックをいれている。説明終わり〕 スライド30 利用例③ ・放送大学の教材の校正済テキストデータがヒットしました。 ・NDLで製作した未校正テキストデータもヒットしました。 〔画像の説明 スライド29で「博物館」のNDC分類の「069」で検索した検索結果178件がヒットしている。説明終わり〕 スライド31 1 視覚障害者等用データ送信サービス ③ 参加のメリット スライド32 参加のメリット① 「障害者サービスを始めたいが、どこから始めたらよいか分からない」 「障害者向け資料も職員も不足している」 「そもそも利用者がいない、ニーズが把握できない」 自館に資料がなくても4万件のDAISY図書等+247万件の全文テキストデータが無料で提供可能に! まずは始めてみませんか? 〔画像の説明 視覚障害者等用データ送信サービスのチラシ。「障害者向け資料の所蔵がないと障害者サービスはできませんか?全国で視覚障害者等用データを共有し、無料でダウンロードできるサービスがあります。」と書かれている。 説明終わり〕 スライド33 サピエ図書館との連携 サピエ図書館と連携しています サピエ図書館から利用できるデータがあります 〔画像の説明 視覚障害者等用データ送信サービスのデータの流れの図。複数の他機関から国立国会図書館がデータを収集し、送信承認館に送信し、視覚障害者等利用者へ提供している。国立国会図書館は直接視覚障害者等利用者へ送信もしている。また国立国会図書館はサピエ図書館とも連携している。説明終わり〕 スライド34 参加のメリット① 「すでにサピエに入っているし…」 サピエから利用できないデータがあります! EPUB、プレーンテキスト、透明テキスト付PDF、DOCX(Word)、海外から取り寄せたデータが合わせて約1400点 それに追加してデジコレからの全文テキストデータ約247万点がサピエからは利用できません。 ※サピエ図書館から利用できるのは、デイジーと点字データのみです! スライド35 全文テキストデータが利用できます! 令和5年3月より 視覚障害者等の方々へ、国立国会図書館デジタルコレクションで提供しているデジタル化資料の全文テキストデータを提供中! ・デジタル化資料約247万点の画像から、OCR処理で本文のテキストデータ(未校正)を作成 ・みなサーチβ版にて提供中! スライド36 全文テキストデータの利用 これにより、画像データでは不可能だった、当館デジタル化資料の音声による読み上げや点字表示、本文の検索が可能に! ↓ 視覚障害者等のプリントディスアビリティのある方々も、当館デジタル化資料が利用可能に! スライド37 全文テキストデータを提供している資料 ・図書、雑誌、博士論文など約247万冊分のテキストデータです ・1990年以降の図書は約3,000点、雑誌は約30万点 ・全体でみても、約247万点の内、1990年以降に刊行された資料は約44万点(約18%) ・逆に、1969年までに刊行された資料が全体の6割以上を占めています 全文テキストデータを提供する資料は、古い年代のものが中心です。 スライド38 全文テキストデータを提供している資料 図書 97万点 ・1968年までに受け入れた図書 ・震災・災害関係資料の一部 雑誌 132万点 ・明治期以降に刊行された雑誌(刊行後5年以上経過したもの) 博士論文 15万点 ・1990年から2000年に送付を受けた論文 その他 2万点 ・官報等 合計 247万点 ・図書の分類別内訳 総記 2.7% 哲学 7.4% 歴史 10.3% 社会科学 22.7% 自然科学 6.8% 工学 7.0% 産業 8.8% 芸術 5.9% 言語 2.5% 文学 14.3% 不明 11.6% ※当館デジタル化資料に最適化したOCR処理プログラム(NDLOCR)の研究開発を実施中。今後はNDLOCRを用いてテキスト化し、順次テキストデータを追加提供する予定 ※令和2から4年度の補正予算により、図書のデジタル化は1995年受入分まで実施予定。 スライド39 全文テキストデータ利用上の注意点 ・全文テキストデータは「未校正」 ・画像に含まれる文字をコンピュータに読み取らせてテキストデータを抽出しており、人手による確認・校正は行っていない。 ・誤認識により、誤字やレイアウトの崩れがある可能性あり。 スライド40 全文テキストデータの利用 〔画像の説明 タイトル:法哲学概論(出版者:日本評論社、出版年:昭和24年)の35ページの一部の画像。説明終わり〕 このページを閲覧できる国立国会図書館デジタルコレクションのURLはhttps://dl.ndl.go.jp/pid/1124038/1/23(ログインなしで閲覧可能) 上記画像データのテキストは次のとおり。 「古代の哲學思想の中で法の根本原理に觸れているものは、もとよりすくなくない。バビロニアのハムムラビ法典や、イスラエルのモオゼの立法のごとき著名な古代立法は、すでにそれぞれの民族的法思想を背景とするものであるし、古い印度哲學や支那哲學なども、神祕的な宗〓思想や幽玄な倫理學說とともに、それぞれ特色のある法理論上の根本觀念を含んでいるに相違ない。しかし、その方法の組織的な點で、またその後世に及ぼした影響の深遠な點で、法哲學の主たる淵源となつたのは、やはりギリシャの哲學思想である。法哲學はギリシャにおいて成立した。法哲學の傾向の〓觀はギリシャ哲學を出發點としなければならぬ。」 最初のげた文字は「敎」、2番目のげた文字は「槪」 それ以外は正しくテキスト化されています! スライド41 全文テキストデータの利用 〔画像の説明 タイトル:法哲学概論(出版者:日本評論社、出版年:昭和24年)の奥付の画像。著者は「尾高朝雄」と書かれており、「おだかともお」とルビがふられている。説明終わり〕 このページを閲覧できる国立国会図書館デジタルコレクションのURLは https://dl.ndl.go.jp/pid/1124038/1/225(ログインなしで閲覧可能) 上記画像データのテキストは次のとおり。 「昭和24年3月10日第1版第1刷發行昭和24年6月1日第1版第2刷發行法哲學〓論定價 400 圓きたか朝お著者尾高雄發行者鈴木三男吉東京都中央區發行所丁目4番地株會式社日本評論社出協話會員A114008號電振京橋(56)6191-4番替東京1 6 番刷杉田屋印刷株式會社本合資會社青木製本所印製刷本」 ・ルビ等の誤認識あり ・レイアウトの崩れあり スライド42 全文テキストデータの利用 〔画像の説明 タイトル:赤ずきん (世界名作童話低学年向 ; 2) (出版者:野村書房、出版年:昭和22年)の6ページの一部。説明終わり〕 このページを閲覧できる国立国会図書館デジタルコレクションのURLはhttps://dl.ndl.go.jp/pid/1168445/1/5(ログインなしで閲覧可能) 上記画像データのテキストは次のとおり。 「むかしむかしあるところに、おかあさんやぎとかわいらしい、七ひきの子やぎがありました。おかあさんやぎはおうちを出るとき、子やぎをあつめていいました。「みんなおききよ。おかあさんが、かえってくるまでおおかみに、よーくおきをつけなさい。しゃがれたこえではなしをして、くろいあしをしていたら、きっとおおかみにちがいないから、ドアをあけてはいけません。」「はいはいおかあさんわかりました。」メメーンとないておかあさんやぎは、おうちをでかけていきました。」 このページには誤認識無し 〔画像の説明 上記の「赤ずきん (世界名作童話低学年向 ; 2) 」の表紙画像。赤ずきんと狼が描かれている。説明終わり〕 スライド43 全文検索 〔画像の説明 全文検索画面で検索窓に「むかしむかしあるところに」と入力して検索すると、スライド42にあげた「赤ずきん」が85番目にヒットしている。説明終わり〕 スライド44 参加のメリット② マラケシュ条約に基づいて、外国からDAISYデータや点字データ等を取り寄せ、利用することができます。 ・WIPO(世界知的所有権機関)の下で運営されている「ABC Global Book Service」(各国の視覚障害者等用データ約92万件を収録)を通じてデータを入手 ・取り寄せたデータは、視覚障害者等用データ送信サービスを通じて提供(取り寄せのリクエスト自体は、送信サービスに参加していなくてもできます。) スライド45 参加のメリット② ABC Global Book Serviceは、加盟機関以外が検索することはできないため、当館が代行検索し、お探しの資料の入手可否を確認します。 まずは最終スライドの【問い合わせ先】までお尋ねください! みなサーチβ版 ジャンル検索の「外国から取り寄せたデータ」 https://mina.ndl.go.jp/genre/abc?cs=genre-abc&sort=title%3Aasc 〔画像の説明 みなサーチβ版のジャンル検索の「外国から取り寄せたデータ」の一覧画面。31件ヒットしている。説明終わり〕 スライド46 1 視覚障害者等用データ送信サービス ④送信サービス参加のための申請方法 スライド47 参加できる機関 著作権法第37条第3項 「視覚障害その他の障害により視覚による表現の認識が困難な者(略)の福祉に関する事業を行う者で政令で定めるものは、…」 視覚障害者等へのサービスを行っている、著作権法施行令 第2条の図書館等 ↓ 公共図書館、大学図書館 学校図書館(特別支援学校図書館も含む) 視覚障害者情報提供施設 など スライド48 申請手続① 必要な書類は以下の3つ ・承認申請書 ・設置根拠を明記した文書 公共図書館の場合、自治体の図書館条例など ・図書館の活動状況がわかる資料 詳細は「視覚障害者等用データ送信サービスの送信承認館」のページを参照 https://www.ndl.go.jp/jp/library/supportvisual/supportvisual-10_02.html スライド49 申請手続② 「図書館の活動状況がわかる資料」とは? 視覚障害者等へのサービスを実施する旨が明記されていること、視覚障害者等であるかどうかを適切に判別し、該当しない方にはデータを利用されないような仕組みが整っていることが確認できる資料。 ↓ 実施要領、サービスマニュアル、規則類、ホームページの打ち出し、サービス案内文書など スライド50 承認申請の流れ 1.(申請館)申請書・関連書類の送付(必要書類やその文言等について、事前の相談にも対応) 2.(NDL)申請書類の確認(不足等があれば再提出を依頼) 3.(NDL)承認(国立国会図書館での決裁を経て承認サービスのID/PWを通知) 4.(申請館)サービス開始(国立国会図書館ホームページ内の参加館一覧に掲載) スライド51 現在の参加状況 参加館数 276館(2023年9月末現在) ・公共図書館 162館  都道府県立 34館  市町村立 128館 ・大学図書館 69館 ・視覚障害者情報提供施設 19館 ・学校図書館 22館 ・その他 4館 ご参加をお待ちしております! スライド52 2 学術文献録音テープ等の貸出サービス スライド53 学術文献録音テープ等の貸出承認館とは? ・国立国会図書館製作の学術文献録音図書(DAISY形式のCD・カセットテープ)を借りることができる。 ・申請に必要な書類は「視覚障害者等用データ送信サービス」と共通 ・貸出の際の往復送料無料 ・利用者の自宅での利用も可能 ※通常の「図書館間貸出しサービス」とは別の登録が必要です。 詳細は、「学術文献録音テープ等の貸出承認館」を参照 https://www.ndl.go.jp/jp/library/supportvisual/supportvisual-01.html スライド54 サービスの状況 (数値は2023年9月末現在) ・貸出対象資料数 約4,000点  電子資料(DAISY等) 1,939点  録音資料(テープ)  2,112点 ・参加館数 373館  公共図書館 215館  大学図書館 60館  視覚障害者情報提供施設 81館  学校図書館 11館  その他 6館  合計 373館   スライド55 3 視覚障害者用資料の製作 スライド56 視覚障害者等用資料の製作 「読みたい学術書のテキストデータや音声DAISYがない」 →国立国会図書館に製作依頼可能な場合があります! 製作対象となる原本 他の機関では製作することが困難な学術文献 ※小説などの娯楽書、一般的な入門書等は対象外 ※現在製作中の資料は、国立国会図書館サーチ(みなサーチ)で確認可能 〔画像の説明 みなサーチβ版の詳細検索画面でキーワードに「製作着手」と入力して「着手中のデータも含む」にチェックをして検索すると、いずれかの機関で製作中の資料がヒットする。国立国会図書館で製作中の資料もヒットしている。説明終わり〕 スライド57 テキストデータの製作依頼 製作依頼ができる館 ・視覚障害者等用データ送信サービスの送信承認館が依頼可能 製作対象の資料形式と製作期間 ・未校正の場合 形式 プレーンテキスト、透明テキスト付PDF 製作期間 1か月程度 ・校正済の場合 形式 プレーンテキスト、EPUB 製作期間 8か月から1年程度 スライド58 学術文献録音図書の製作依頼 製作依頼ができる館、利用方法 ・送信承認館 依頼が可能な録音図書の形態 視覚障害者等用データ(電子データ) 利用方法 視覚障害者等用データ送信サービス ・貸出承認館 依頼が可能な録音図書の携帯 DAISY形式のCD 利用方法 CDの貸出し 資料形式:音声DAISY 製作完了までかなり期間を要します スライド59 音声デイジー・テキストデータの製作 製作したテキストデータ、音声デイジーは、視覚障害者等用データ送信サービスで利用できるようになります。 ↓ 依頼をした図書館以外に、他の送信承認館や個人の登録者も利用できます! スライド60 <参考> 製作依頼に関するご案内 ・学術文献の視覚障害者等用資料の製作  https://www.ndl.go.jp/jp/library/supportvisual/supportvisual-02.html  「製作着手情報」に製作中の資料一覧へのリンクがあります。 ・学術文献のテキストデータの製作  https://www.ndl.go.jp/jp/library/supportvisual/supportvisual-02-02.html  「3 製作するテキストデータの種類とファイル形式について」に当館が製作したテキストデータ一覧へのリンクがあります。 ・学術文献録音図書の製作  https://www.ndl.go.jp/jp/library/supportvisual/supportvisual-02-03.html   スライド61 4 その他のサービス スライド62 データ提供について 自館で製作したDAISY、点字データ、テキストデータ等をNDLへ提供し、他の図書館や視覚障害者等の方々と、広く共有しませんか? 〔画像の説明 視覚障害者等用データ送信サービスデータ提供館のチラシ「DAISYデータ、点字データなどを製作されている図書館の方へ」「そのデータ、国立国会図書館に登録して全国で共有しませんか?」と書かれている。 説明終わり〕 スライド63 データ提供について ・音声DAISYや点字データだけでなく、サピエ図書館には登録できないテキストデータも収集。 ・データ提供館になるには、事前に当館と覚書を締結。   〔画像の説明 視覚障害者等用データ送信サービスデータ提供館のチラシ「DAISYデータ、点字データなどを製作されている図書館の方へ」「そのデータ、国立国会図書館に登録して全国で共有しませんか?」と書かれている。 説明終わり〕 スライド64 データ提供館の加入状況 ・データ提供館数 131館(数値は2023年9月末現在)  公共図書館 93館  大学図書館 13館  視覚障害者情報提供施設 1館  学校図書館 3館  その他 21館  合計 131館 ・年に2回、各館に利用状況の通知あり。 →提供したデータがどの程度利用されているか、把握することができる。 スライド65 全文テキストデータを利用したデータ提供 みなサーチからダウンロードした全文テキストデータを校正して、視覚障害者等へ提供することも可能。 ↓ 校正したデータを当館へ提供いただけば、他の機関や個人利用者と共有できるようになります! スライド66 点字図書・録音図書全国総合目録 ・全国の図書館等が製作した(もしくは製作中の)障害者用資料の書誌・所蔵情報を収集し、どんな資料がどこの機関にあるのかを探せるようにしています。 →相互貸借が可能に! ・点字図書や録音図書だけでなく、拡大写本、さわる絵本、布の絵本、字幕・手話入り映像資料、LLブックなども対象です。 スライド67 点字図書・録音図書全国総合目録 書誌・所蔵情報の提供館になるには、相互貸借に対応することが必要です。 詳しくは「点字図書・録音図書全国総合目録の参加館」を参照 https://www.ndl.go.jp/jp/library/supportvisual/supportvisual-03.html スライド68 5 みなサーチ正式版公開について スライド69 みなサーチ正式版公開について ■令和6年1月に、国立国会図書館サーチ「障害者向け資料検索」 はサービスを終了し、みなサーチ正式版に引き継がれます。 ・みなサーチ正式版では、新たに以下の2つのデータベースが検索対象になり、より多くの障害者用資料を検索できるようになります。 ・CiNii Research (国立情報学研究所)収録の障害者用資料 ・読書バリアフリー資料メタデータ共有システム(国立情報学研究所) ・視覚障害者等用データ送信サービスの利用者登録手続がオンラインで可能になります。 スライド70 検索対象データベースが追加されます <外部機関が提供しているサービス> サピエ図書館、出版情報登録センター(JPRO)、青空文庫に加え、次の2つが追加されます。 ・CiNii Research(令和6年1月から連携開始) 国立情報学研究所が提供する学術情報検索サービス「CiNii Research」収録資料のうち、点字資料、大活字資料等の障害者用資料を検索。 ・読書バリアフリー資料メタデータ共有システム(令和6年1月から連携開始) 文部科学省と国立情報学研究所の連携により運営されており、大学等の図書館・図書室・障害学生支援室において、視覚障害者等(プリントディスアビリティ)の利用のために電子化された資料のメタデータを検索。 スライド71 みなサーチ正式版公開について Q1. 正式版の公開に当たって、視覚障害者等用データ送信サービスを利用できない期間はありますか。 A1. みなサーチ正式版の公開に伴いサービスを終了する国立国会図書館サーチ「障害者向け資料検索」では、システムの切替えのため、 令和5年12月27日~令和6年1月4日は、データのダウンロードやストリーミングができません。 ※みなサーチβ版(令和5年2月までに登録した視覚障害者等用データを収録)では、この期間もダウンロードやストリーミングができます。 スライド72 みなサーチ正式版公開について Q2. 正式版の公開に当たって、β版からURLの変更はありますか? A2. 現在のURL( https://mina.ndl.go.jp/ )から変更はありません。 Q3. 視覚障害者等用データ送信サービスで使用している利用者IDとパスワードは、正式版になってもそのまま使用できますか? A3. はい、引き続き同じ利用者IDとパスワードで、みなサーチ正式版でもサービスをご利用になれます。正式版の公開に当たって、特に手続は必要ありません。 スライド73 ご清聴ありがとうございました! ・問い合わせ先  図書館協力課 障害者図書館協力係  電話 : 0774-98-1458  FAX : 0774-94-9117  メールアドレス : syo-tky@ndl.go.jp どうぞお気軽にお問い合わせください。