第6回資料保存懇話会を開催しました
平成22年1月22日(月)、第6回資料保存懇話会を開催しました。この懇話会は、図書館、文書館、博物館、美術館、研究機関などが、それぞれの機関における資料保存活動について情報や経験を共有することを目的としています。今回は「資料の防災」をテーマとして開催しました。
参加者は稲葉政満東京藝術大学大学院教授、神庭信幸東京国立博物館学芸研究部保存修復課長、中田孝信日本図書館協会資料保存委員会委員長・鎌倉市腰越図書館長、山口孝子東京都写真美術館事業企画課保存科学専門員、大賀妙子国立公文書館業務課課長補佐(代理出席)、真野節雄東京都立中央図書館サービス部資料管理課主任(代理出席)、およびオブザーバー。当館からは収集書誌部司書監中村規子と同部資料保存課長大島薫が出席しました。
最初に各機関などの課題紹介があり、次に以下の報告が行われました。神庭東京国立博物館学芸研究部保存修復課長が「博物館における防災について」と題し、同館の「危機管理マニュアル」の概要紹介、阪神・淡路大震災、新潟県中越地震を経て、伝統的木製保存箱への収納、免震装置と転倒防止対策との組合せの効果が認められていることなどを報告しました。また、小原由美子国立公文書館公文書専門官が「東アジアの公文書館における防災に対する取組 −2009年ICA東アジア地域支部セミナーから」と題し、この国際会議で発表された、各国の公文書館の災害時における役割・対応などについて報告しました。当館からは中村収集書誌部司書監が「国立国会図書館における資料防災の取組」と題し、「国立国会図書館資料防災指針」の策定について報告しました。懇談ではこの指針が中心テーマとなりました。予防管理を重視するこの指針の観点と「危機管理マニュアル」との違い、また、ロスアンゼルス市立図書館の2回目の火事(1986年9月)では詳細なマニュアルなどが整備されていたため、迅速かつ適切な対応がなされたという事例の紹介など、活発な意見交換が行われました。
