書誌データの基本方針と書誌調整:目録に関する国際的な動向
国際目録原則覚書(2008年4月10日版)
国際目録規則に関するIFLA専門家会議(以下「IME ICC」)は、世界の5つの地域で会議を行い、「国際目録原則覚書」草案の検討を進めてきました。
- 2003年7月 ドイツ・フランクフルト 対象:欧米諸国および英米の目録規則作成者
- 2004年8月 アルゼンチン・ブエノスアイレス 対象:ラテンアメリカおよびカリブ海諸国
- 2005年12月 エジプト・カイロ 対象:中東のアラビア語圏および北アフリカ諸国
- 2006年8月 韓国・ソウル 対象:アジアの目録規則作成者およびアジア諸国
- 2007年8月 南アフリカ・プレトリア 対象:サハラ以南のアフリカ諸国
各回の審議結果およびその後の投票による修正は順次、草案に反映され、2008年4月には会議関係者以外からも広くコメントを募るための国際的レビューが開始されました。
(期限:2008年6月30日)
国際的レビューのために公開された「国際目録原則覚書(2008年4月10日版)」では、これまでの会議における検討や修正の結果が反映されたほか、巻末に「用語集」が取り込まれています。日本語訳においても、これまで分かれていた本文と用語集を一体化しました。
- 国際目録原則覚書(2008年4月10日版)日本語訳(国立国会図書館デジタルコレクション)
英文および他の言語への訳文は、IME ICCのウェブサイト内のPDFファイルを参照してください。
なお、今後の予定は次のとおりとされています。
- 2008年7月 IME ICC企画委員会が、レビューへのコメントを検討して、文書を最終化
- 2008年8月 第74回IFLA年次総会(カナダ・ケベック)で開催される目録分科会常任委員会などで承認ののち、IFLAから刊行。