書誌データの作成および提供
JAPAN/MARC(M)改訂フォーマットについて
1998年6月12日
平成10年1号(JP98〜)より、JAPAN/MARC(M)のフォーマットを改訂いたしました。改訂内 容は、これまでの目録規則より機械可読形態の目録を考慮した『日本目録規則 1987年版改訂版』の採用による目録データの変更を反映させること、サービスの質を向上させるためにアクセスポイントを拡充すること、これまでのデータとの継続性をもたせるため構造自体はできるだけ小さい変 更にとどめることを基本方針として決定したものです。
今回改訂を見送った点につきましては、今後開発を予定しておりますJAPAN/MARC(M)のUNI MARC版において改訂する予定です。
フォーマットの改訂部分について、その概要を以下にお知らせいたします。なお、新フォーマットの 詳細については、「JAPAN/MARCマニュアル−図書編−」を改訂してお知らせいたします。
1) 収録範囲と内容
ア) 1948年以降に国内で刊行されたものという限定をはずし、国内刊行物及び外国で刊 行された日本語刊行物も収録することとする(97年13号より実施済み)。
イ) 非図書資料を収録する。
ウ) 目録記入は「日本目録規則 1987年版改訂版」に準拠する。
エ) 日本十進分類法による分類は「日本十進分類法 新訂9版」に準拠する(97年1号より 実施済み)。
2) 文字の取扱い基準の変更
漢字等の字種採用の基準を変更する(詳細については、「文字種の取り扱い基準1(1998年以降)」を参照のこと)。
3) 磁気テープの仕様の変更
ブロックサイズ/レコードサイズを変更する。現行カレント版は4,096/4,092バイトであるが、1968年以前の遡及分と同様に12,000/11,996バイトとする。
4) 書誌レコード内容への追加
レコードラベルの書誌的状況コードのレコードの種別に、各種の非図書資料を示すコードを 追加する。
- B:言語資料で非刊行物
- G:映像資料
- I:録音資料(音楽資料を除く)
- K:静止画資料
- L:コンピュータファイル
- T:視覚障害者用資料
*これまでは、
- A:言語資料で印刷物
- H:マイクロ形態資料
の2種のみであった。
5) データ要素の変更
基本方針は、次の3点とする。
ア) 既存のタグの変更は行わない。
イ) 項目の追加は、一部の例外を除き、原則としてフィールド単位とする。
ウ) 新設された項目のデータは、できるだけ、従来の項目にも重複して収録 する。
以下に変更点について詳しく説明する。
5-1. レコード識別番号と全国書誌番号の体系の変更
ともに8桁のままとする。西暦下2桁及び一連番号の6桁は1999年まで変更しない。
2000年より、西暦は採用せず、新たに一連番号とする。
<番号体系>
4××××××1〜75×××××× (明治以降和図書遡及レコード) 76000001〜99×××××× (カレントの図書・非図書、JP76で始まるのは児童書のみ) *西暦2000年からは2から始まる一連番号8桁に変更する。 20000001〜 (図書・非図書)
5-2. 並列タイトルに関する事項の新設
並列タイトルに関する事項(タグ261)を新設する。このフィールドは、本タイトル(タグ251) に対応する。シリーズ名、各巻タイトルに対応する並列タイトルは提供しない。
並列タイトル(261$A)はリピータブル、漢字モードとする。
なお、このフィールドはJAPAN/MARC(S)では他言語標題としてすでに採用している。
この項目は従来の項目への重複収録はしない。
5-3. 形態に関する事項への付属資料の項目の追加
形態に関する事項(タグ275)に付属資料を記録するサブフィールド(275$E)を追加し、 付属資料の数量等を記録する。なお、注記(タグ350)に、同じデータを冒頭に「付属資料:」 と付加して、重複収録する。
5-4. シリーズに関する事項の追加
複数のシリーズ名、シリーズ名関連情報、シリーズに関する責任表示等を記録するため に、叢書名に関する事項(タグ280)に加えてシリーズに関する事項のフィールド(タグ28 1、282、283)を新設する。タグ280と281には重複してデータを記録し、ユーザー側でのフィールドの選択を可能とする。ただし、シリーズ名関連情報、シリーズの責任表示等はタグ280には記録されない。また複数のシリーズ名(タグ282$A〜283$A)は、従来通り注記(タグ350)にも重複収録するが、シリーズに関する責任表示(タグ281$F〜283$F)は注記には収録しない。
新設するタグ281〜283のサブフィールドは以下のとおりである。
| $A | 本シリーズ名 |
| $B | シリーズ名関連情報 |
| $D | シリーズ番号 |
| $F | シリーズに関係する責任表示 (このサブフィールドはリピータブル) |
| $S | 下位シリーズ名 |
| $T | 下位シリーズ番号 |
| $X | シリーズのISSN |
5-5. 装丁と定価に関する事項への本体価格の項目の追加
装丁と定価に関する事項(タグ360)の、従来定価を記録してきたタグ360$Bは税込価格を記録することとし、あらたに本体価格を記録するサブフィールド(360$C)を追加する。
資料に記載されている価格に従い該当のサブフィールドに記録する。また、非売品については、これまでは$Bに収録していたが、以後は$Cに収録する。
5-6. コンピュータ・ファイル(CD−ROM等)に関する事項の追加
ファイルの内容に関する注記(タグ386)、システム要件に関する注記(タグ387)を新設する。
| ファイル内容注記 | 386$A | 表計算用ソフトウェア |
| システム要件注記 | 387$A | Mac OS漢字トーク7.5以上 |
このデータは、注記(タグ350)にも重複収録する。
5-7. タイトル標目の変更
一部のタイトルについて、複数の読みを付与することとし、その場合タグ251$A〜259 $A等に対するタイトル標目(タグ551〜559)の中のサブフィールドを繰り返して収録する (「タイトル・著者名・件名の読みの付与基準(1998年以降)」を参照)。
280$Aに対応する580、281$A〜283$Aに対応する581〜583(5-8.を参照のこ と)、291$A〜299$Aに対応する591〜599についても、全て同様である。
| 251$A | はじめてのWindows△95 (資料にはWindowsの部分に「ウインドウズ」のルビがある) |
|
| 551$A | ハジメテ△ノ△Windows△95 | |
| $X | Hazimete△no△《Windows△95》 | |
| $B | 251A1 | |
| $A | ハジメテ△ノ△ウインドウズ△95 | |
| $X | Hazimete△no△uindo^zu△95 | |
| $B | 251A1 | |
| (△はスペースをあらわす) |
5-8. シリーズのタイトル標目に関する項目の新設
タグ281$A〜283$Aに対応して、シリーズのタイトル標目を記録するための項目(タグ5 81〜583)を新設する。
5-9. 著者標目の変更
一部の著者について、複数の読みを付与することとした。タグ251$F〜259$F等に対す る著者標目(タグ751〜759)の中のサブフィールドを繰り返して収録する。
281$F〜283$Fに対応する781〜783(5-10.を参照のこと)、291$F〜299$Fに対 応する791〜799についても、全て同様である。
(なお、著者の読みの付与基準については、、「タイトル・著者名・件名の読みの付与基準(1998年以降)」を参照されたい。)
5-10. シリーズの著者標目に関する項目の新設
タグ281〜283に対応して、シリーズの著者標目を記録するための項目(タグ781〜783)を新設する。
5-11. タイトル関連情報の読みの付与に伴う変更
本タイトルとタイトル関連情報の読みを区別するために、タグ551〜559、580、581〜583、591〜599のサブフィールド($B)の記録の方法を、JAPAN/MARC(S)にあわせて、サブフィールド識別子に数字を組み合わせた形を採用し、以下のように変更する。
| (現行) |
(変更後)
|
|||||
| タイトル標目 | 本タイトル | 551 $B | 251 | → | 551 $B | 251A 1 |
| 本タイトル関連情報 | → | $B | 251B 1 | |||
| 叢書名標目 | 580 $B | 280 | → | 580 $B | 280A 1 | |
| シリーズタイトル | 581 $B | 281 | → | 581 $B | 281A 1 | |
| シリーズタイトル 標目 | 下位シリーズ名 | → | $B | 281S 1 | ||
| シリーズタイトル関連情報 | → | $B | 281B 1 | |||
| 各巻タイトル | 591 $B | 291 | → | 591 $B | 291A 1 | |
| 多巻物の各巻タイトル標目 | 各巻のタイトル関連情報 | → | $B | 291B 1 | ||
*551$B251A1のAは、251$AのAを示すサブフィールド識別子である。A1の1は、JAPAN/MARC(S)の形にあわせるための数字で、タグ251が複数存在すれば、それぞれに対応して1、2〜となるが、JAPAN/MARC(M)では記述部分のタイトルのタグ251等はリピータブルではないので2、3となることはない。1つの251$Aに対応する読みを複 数付与する場合も、その$Bはどれも251A1となる。
5-12. NDC(日本十進分類法)版次の項目の追加
タグ677にNDC版次を示すサブフィールド677$Vを追加する。
サブフィールドAとVは、対になってリピータブルである。
5-13. 内容細目(タグ377)の変更
内容細目は、これまでは(△)と(.)で、ただ連結されているだけであったが、以下の説明の ように、区切り記号を導入する。
○導入句と注記の本体の間に、コロンとスペースを置く
→ (導入句:△)
○タイトルと最初の責任表示の間に、スペース、斜線、スペースを置く
→ (△/△)
○タイトルの2番目以降の責任表示の前に,スペース、セミコロン,スペースを置く
→ (△;△)
○役割を同じくする2以上の責任表示の列挙の前に、コンマ、スペースを置く
→ (, △)
○1タイトル単位で$Aをリピートしそれぞれに、「内容:△」を冒頭に付加して記録する
例1)377$A 内容:△政治:△沖縄戦後思想史△/△比屋根照夫著
例2)377$A 内容:△アーサー卿の犯罪△/△ワイルド著△;△福田恒存,△福田逸訳
例3)377$A 内容:△わかれ道△/△樋口一葉著
$A 内容:△外科室△/△泉鏡花著
5-14. ローマ字形サブフィールド($X)の表記の変更
カタカナ形サブフィールド($A)のカタカナの部分は訓令式ローマ字に、英数字・記号の部 分はそのまま表記する。英数字・記号の部分は、英字で始まり英数字・記号とブランクが継 続する文字列を《 》で囲む。
| 例1) | $A | Windows△95 |
| $X | 《Windows△95》 | |
| 例2) | $A | 2nd△symposium |
| $X | 2《nd△symposium》 | |
| 例3) | $A | C++△ニュウモン△Q△&△A |
| $X | 《C++》△nyu^mon△《Q△&△A》 | |
| 例4) | $A | アクセサリー△55△+△3シュ |
| $X | Akusesari^△55△+△3syu |
*平成10年1号(JP98〜)よりローマ字形サブフィールド($X)は、カタカナ形サブフィールド($A)からの自動変換により作成するため、一部に以前のデータとの違いが生ずる。 また、文字種の取り扱い基準の変更(章を改め詳述している)により、記号の付いたアルフ ァベットは記号のないアルファベットに置き換えることになっているが、ローマ字形サブフィ ールド($X)中の長音記号付アルファベットは以前と同様に使用する。
