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書誌データの基本方針と書誌調整:目録に関する国際的な動向

IME ICCのための用語集(2005年版)

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翻訳にあたって

国際目録規則に関するIFLA専門家会議(以下「IME ICC」)は、パリ原則に代わる新たな原則として「国際目録原則覚書」草案の検討を進めています。2006年4月草案の日本語訳全文は、当館ホームページ「国際目録原則覚書(2006年4月草案)」に掲載していますので、合わせてご参照ください。
「国際目録原則覚書」に関しては、通常の辞書的定義と異なる意味で用いられている語について説明を加えるため、用語集が作成されています。書誌部では、この用語集についても日本語訳を作成しました。次に全文を掲載いたします。
なお、同訳は、中国語・韓国語訳と合わせて、IME ICCの第4回会議を主催した韓国国立中央図書館のウェブサイト[PDF File 40.0 KB]にも掲載されています。用語集の原文“Glossary for IME ICC, 2 April 2004 (updated following recommendations of the IME ICC2, Buenos Aires meeting August 2004), revised 20 Sept. 2005 for IME ICC3”[PDF File 28.0 KB]は、各回のIME ICC公式ホームページで、ご覧いただくことができます。

(書誌調整課)

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IME ICCのための用語集(2005年版)

国際目録規則に関するIFLA専門家会議(IME ICC)のための用語集。2004年4月2日作成(ブエノスアイレスで2004年8月に開催された第2回IME ICCでの勧告を反映)。2005年9月20日に、第3回IME ICCのために改訂。

用語集

この用語集は、国際目録原則覚書において特有の用法(単に通常の辞書的定義ではなく)で用いられる語を収録している。

アクセスポイント (Access point) ― そのもとで、書誌レコード、典拠レコードまたは参照を発見することのできる名称、用語、コード等。[出典:FRANAR]

責任主体 (Agent) ― ある資源のライフサイクルにおいて、何らかの役割を果たす個人(著者、出版者、彫刻家、編者、監督、等)、集団(組織、会社、図書館、交響楽団、国家、連邦、等)または自動的手段(気象記録装置、翻訳ソフトウェア、等)。[出典:DCMI責任主体作業部会、作業用定義]
著者(Author)、作成者(Creator)をも見よ。

属性 (Attribute) ― 実体の特性。属性には、実体に固有の属性と、外的に付与される属性がある。[出典:FRBR]

著者 (Author) ― テキストから成る著作の知的・芸術的内容に責任を有する作成者。[出典:IME ICC]
責任主体(Agent)、作成者(Creator)をも見よ。

典拠レコード (Authority record) ― 責任ある目録作成機関によって確立され、編成要素が実体(責任主体、著作/表現形、または主題)の典拠形標目である典拠ファイル中のレコード。[出典:IME ICC]
アクセスポイント(Access Point)、典拠形標目(Authorized heading)、名称の統制形(Controlled form of name)をも見よ。

典拠形標目 (Authorized heading) ― 実体に対する、統一形として統制されたアクセスポイント。[出典:IME ICC]
アクセスポイント(Access Point)、典拠レコード(Authority record)、名称の統制形(Controlled form of name)をも見よ。

書誌記述 (Bibliographic description) ― ある書誌的資源を記録および識別する、一群の書誌データ。[出典:ISBD(CR)]

書誌レコード (Bibliographic record) ― 体現形の記述および体現形へのアクセス提供を行う、および、関連する他の著作および表現形を識別する、一群のデータ要素。[出典:IME ICC]

書誌的資源 (Bibliographic resource) ― 体現形または個別資料。

書誌的単位 (Bibliographical unit)
体現形(Manifestation)を見よ。

合集 (Collection 1) ― 組み合わされた、または一緒に発行された、2以上の著作の一群。[出典:IME ICC]

コレクション (Collection 2) ― ある機関によって保有される、または作成された一群の書誌的資源。[出典:IME ICC]

概念 (Concept) ― 抽象的観念や思想。[出典:FRANAR、FRBR]

名称の統制形 (Controlled form of name) ― 書誌レコードおよび典拠レコードへのアクセスを提供するために、一群の規則に従って形成され、典拠レコードに記録された、実体に与えられた名称の典拠形および名称の異なる形(統制形標目、典拠形標目、または異なる形の標目とも呼ばれることがある)。[出典:IME ICC]
アクセスポイント(Access Point)、典拠形標目(Authorized heading)、典拠レコード(Authority record)、名称(Name)をも見よ。

慣用名 (Conventional name) ― 実際の名称や公的な名称とは異なるが、それによって団体・場所・物事が知られてきた名称。[出典:AACR2 Revision2002 用語集より修正]

団体 (Corporate Body) ― 特定の名称によって識別され、かつ一体として活動するか、または活動することのありうる組織、あるいは個人および/または組織の集合体。[出典:FRANAR、FRBRより修正]

作成者 (Creator) ― 著作の知的・芸術的内容に責任を持つ実体。
著者(Author)、責任主体(Agent)をも見よ。

記述目録作業 (Descriptive cataloguing) ― 目録作業において、記述データおよび主題以外のアクセスポイントの両者を与える部分。[出典:IME ICC]
主題目録作業(Subject cataloguing)をも見よ。

出来事 (Event) ― 行為や事件。[出典:FRANAR、FRBR]

表現形 (Expression) ― 著作の知的・芸術的実現。[出典:FRANAR、FRBR]

家族 (Family) ― 出生、婚姻、養子縁組または同様の法的地位によって関連づけられた2以上の個人。[出典:IME ICCで修正されたFRANAR]

標目 (Heading)
アクセスポイント(Access Point)を見よ。

個別資料 (Item) ― 体現形の単一の例示。[出典:FRANAR、FRBR]

キータイトル (Key-title) ― ISSNネットワークによって継続資源に与えられた固有の名称で、そのISSN番号と不可分に関連付けられたもの。キータイトルは本タイトルと同一の場合もあるが、固有性を確保するために、識別要素および/または限定要素、たとえば発行者の名称、出版地、版表示、等を付加して構成されることもある(ISSNマニュアルを見よ)。[出典:ISBD(CR)]

体現形 (Manifestation) ― 著作の表現形の物理的な具体化。[出典:FRANAR、FRBR]

名称 (Name) ― それによって実体が知られている文字、または、語および/または文字の集まり。個人、家族、団体、物、概念、出来事、場所を指示する語/文字列のほかに、著作、表現形、体現形、または個別資料に付与されたタイトルも含まれる。[出典:FRANARで修正されたFRBR]
名称の統制形 (Controlled form of name)をも見よ。

物 (Object) ― 物体。[出典:FRBR]

個人 (Person) ― ひとりの人、または、ひとりの人または集団により設定または採用された、一つの人格。[出典:FRANARで修正されたFRBR]

場所 (Place) ― 所在地。[出典:FRBR]

物理的形態 (Physical format)(原体現形および代替体現形の属性) 著作の表現形がその上/中に記録された容器または媒体(たとえば図書、CD、MP3、ビデオカセット、DVD、マイクロフィルム、電子ファイル、地図、地球儀、楽譜、等)。[出典:IME ICC]

主題目録作業 (Subject cataloguing) ― 目録作業において、件名標目/主題語および/または分類を与える部分。[出典:IME ICC]
記述目録作業(Descriptive cataloguing)をも見よ

統一タイトル (Uniform title) ― 1. ある著作または表現形を識別するために用いられる特定のタイトルであり、目録作業上の目的のため、また、複数の表現形、あるいは著作または表現形の複数の体現形の表示を集中するためのものである。例として、集中のために用いられる集合タイトルおよび慣用タイトル、表示を編成するために用いられる形式標目、並びに同名の著作間を区別するために用いられる固有タイトルがある。[出典:AACR2より修正] 2. 著者の有無に関わらず、一つの著作の相異なる体現形が持つ種々のタイトルを、探索/アクセスの目的で、関連付け/まとめるために用いられる典拠形。[出典:GARR]

著作 (Work) ― 個別の知的・芸術的創造(すなわち知的・芸術的内容)。[出典:IME ICCで修正されたFRANAR、FRBR]

参考資料

AACR2 - Anglo-American cataloguing rules. - 2nd edition, 2002 revision. - Ottawa:Canadian Library Association; London: Chartered Institute of Library and Information Professionals; Chicago: American Library Association, 2002-
DCMI Agents Working Group - Dublin Core Metadata Initiative, Agents Working Group. [Web page, 2003]: http://dublincore.org/groups/agents/ (working definitions -report is not yet final)
FRBR - Functional requirements for bibliographic records: Final report. - Munich: Saur, 1998. (IFLA UBCIM publications new series; v. 19) (邦訳:『書誌レコードの機能要件―IFLA書誌レコード機能要件研究グループ最終報告(IFLA目録部会常任委員会承認)』和中幹雄、古川肇、永田治樹訳 日本図書館協会、2004年。)
GARR -Guidelines for authority records and references. 2nd ed., rev. - Munich: Saur, 2001. (IFLA UBCIM publications new series; v. 23)
IME ICC -国際目録規則に関するIFLA専門家会議(第1回:フランクフルト:2003年)、参加者からの勧告
ISBD (CR) -ISBD (CR): International standard bibliographic description for serials and other continuing resources. - Munich: Saur, 2002. (IFLA UBCIM publications new series; v. 24)
次も参照 MulDiCat: http://subito.biblio.etc.tu-bs.de/muldicat/

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