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Web NDL Authoritiesの典拠データを用いた番組情報ネットワークアプリケーションの試作

有安 香子(NHK放送技術研究所)

NDL書誌情報ニュースレター

NDL書誌情報ニュースレター2013年3号(通号26号)

1. はじめに

 NHK放送技術研究所(NHK技研)では、デジタル化が進み、放送をとりまく環境が大きく変わる中で、放送サービスの将来像を提案し、これを実現するための研究開発に取り組んでいます。例えば、放送と通信を組み合わせることで、見逃した番組をVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスで観るなどの可能性が広がりますが、毎日放送される膨大な量の番組から観たい番組を見つけることは容易ではありません。こうした問題を解決するために、NHK技研ではこれまでに、放送局の中に集積されたデータを使い、番組内容の類似度を元にした番組推薦手法の提案をしてきました[1]。この度、放送局のデータだけでなく、インターネット上に公開されている国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)の典拠データを使うことで、番組同士の関係性をわかりやすく表示し、視聴者が観たい番組を見つける手助けとなるような「番組情報ネットワークアプリケーション」を試作したのでご紹介します。

2. 番組情報ネットワークアプリケーションの試作

 情報番組や教養番組など、ある番組をきっかけにさまざまな話題に興味や関心が広がる番組に関して、番組同士の意味的な内容のつながりを上手に表現するアプリケーションを試作しました。具体的には、Web NDL Authoritiesから提供されている国立国会図書館件名標目表(NDLSH)の典拠データを活用しています。NDLSHの上下概念や関連語として得られる典拠データ同士の意味的なつながりをもとに「語彙グラフ」を作成し、作成したグラフに番組内容をマッピングすることで、番組情報ネットワークを作りました。語彙グラフにマッピングする番組内容を表すデータとして、デジタル放送で使われるEPG ( Electronic Program Guide )の「番組タイトル」「サブタイトル」「出演者」データを使用しました。

図1 番組情報ネットワークアプリケーションの画面例
図1 番組情報ネットワークアプリケーションの画面例

 図1はタブレット端末向けに試作した番組情報ネットワークアプリケーションの画面例です。ほうれん草の活用術を題材とした番組(画面中A 2013/01/29放送)の「葉酸が認知症に効果的だ」という番組内容から、「葉酸(画面中B)」と「認知症(画面中C)」の語彙がリンク付けられています。 更に「DHAが認知症と脳梗塞に効果的だ」という内容の番組(画面中D 2011/11/22放送)から「脳梗塞(画面E)」の語彙がリンクづけられ、脳梗塞を扱った番組(画面F 2013/03/04放送)へとつながっています。このようにWeb NDL Authoritiesの典拠データそのものと、その関係性を視覚的に表現することで、番組同士の内容のつながりを直感的に理解しやすくし、視聴者の興味や関心に沿った、新たな番組の発見に役立つ情報を提示できます。
 今後は、扱う語彙数や番組数を増やすことを前提とし、使いやすく理解しやすい情報の表現方法を提案するとともに、実際のサービスとして提供するためのシステム設計などの改良を加える予定です。

有安 香子
(ありやす きょうこ NHK放送技術研究所)

[1] 有安香子ほか. ソーシャルテレビに関する一提案 ‐番組コメント解析に基づいたコンテンツ推薦‐. 電子情報通信学会 HCG symposium 2009. A8-4.


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NDL書誌情報ニュースレター(年4回刊)

ISSN 1882-0468/ISSN-L 1882-0468
2013年3号(通号26号) 2013年9月26日発行
編集・発行 国立国会図書館収集書誌部
〒100-8924 東京都千代田区永田町1-10-1
E-mail: (ニュースレター編集担当)