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典拠の国際流通―バーチャル国際典拠ファイル(VIAF)への参加(2)

NDL書誌情報ニュースレター

NDL書誌情報ニュースレター2013年1号(通号24号)

 本誌前号で、バーチャル国際典拠ファイル(Virtual International Authority File、VIAF)の概要、国立国会図書館がVIAFに参加した経緯、VIAFへの参加によって便利になることを解説いたしました。
 今回は、実際にVIAFに収録されている典拠レコードを例にとって、図書館の現場で活用できるVIAFの使い方について、いくつかご紹介いたします。

【VIAFの活用―書誌作成の場面で】

 まず書誌作成の場面では、VIAFを利用した典拠コントロールとして、著者の同定・識別に使うことができます。 VIAFでは各言語による典拠がひとかたまり(クラスター)で表示されるため、それぞれのリンクをたどって、様々な言語形で検索することができます。日本語の典拠からは当館のWeb NDL Authoritiesへ、英語やフランス語の典拠からはそれぞれ米国議会図書館やフランス国立図書館などの典拠レコードへリンクしています。スペイン国立図書館のように、リンク先からさらに典拠に紐づく書誌を検索できることもあります。国立国会図書館サーチとリンクしている当館のWeb NDL Authoritiesもその一つです。また、エジプトのアレクサンドリア図書館のように直接当該国の典拠データベースにリンクしない場合は、VIAFのMARC21フォーマットのデータ画面が表示されます。

 VIAFの詳細表示画面では、各言語の標目形がまとめて表示されています。さらに、各機関の典拠の多様な表記の参照形を一覧で確認することができます。これによって、典拠の機能である「同一人物の集中」をより広く実現していると同時に、付与されている識別情報(about)によってその人物の同定を可能にしています。VIAFは典拠レコードのクラスターに含まれる多様な表記の標目形、参照形で検索できるようになっています。

 例えば、早川書房から刊行されているアイザック・アシモフの『われはロボット』を例にとってみましょう。資料に表示されているカタカナの日本語形「アイザック アシモフ」でVIAFを検索すると、「Asimov, Issac」の典拠レコードのクラスターがヒットします。「Asimov, Issac」の典拠レコードの参照形にはカタカナ表記も含まれているからです。この典拠に紐づくタイトルをSelected Titlesで確認すると、『I, robot』というタイトルを見つけることができます。このように、VIAFを使うと個人や団体著者、その著作の同定が容易であると同時に、自館のアシモフの典拠と該当の書誌レコードをリンクさせる手がかりとして利用することができます。(図1)

VIAFで「アイザック アシモフ」と検索した場合に表示される画面例の画像です。
図1 VIAFを使って著者、著作を同定する

【VIAFの活用―レファレンスツールとして】

 VIAFを人名や団体名の検索ツールとして利用したり、VIAFに掲載されている典拠データのリンクをたどって、各機関の典拠に紐づく様々な言語版の作品を探したりすることもできます。

 例えば「ディズニー」で検索すると、アルファベットの「Disney, Walt」のほか、下記のようなヘブライ語や中国語の表記を参照形で確認することができます。また反対に、資料に表記されているヘブライ語や中国語の表記から「Disney Walt」を探し出すこともできます。(図2)

VIAFで「ディズニー」と検索した場合に表示される画面例の画像です。
図2 「ディズニー」の様々な表記をVIAFで調べる

 また、VIAFはWikipedia(英語版)とリンクしています[1]。例えば、エリザベス2世について調べたいとき、日本語でサーチエンジンを検索してWikipedia(日本語版)を参照し、さらにWikipedia(英語版)へのリンクをたどると、ページ下部にVIAFのIDが表示されています。VIAFのIDのリンクから、典拠というオーソライズされた形の表記「Elizabeth Ⅱ, Queen of Great Britain, 1926-」などを確認することができ、さらに典拠に紐づく書誌を探すことも可能です。(図3)

Wikipedia(日本語版)からWikipedia(英語版)のページ、Wikipedia(英語版)ページ下部のVIAFのIDのリンクからVIAFの詳細表示画面にたどりつく流れを画像で示しています。
図3 WikipediaからVIAFを利用する

 さらに、典拠に紐づく様々な言語版の作品を探すこともできます。J.K.ローリング『ハリー・ポッターと賢者の石』を例に見てみましょう。当館のWeb NDL Authoritiesを「ローリング」で検索すると、「Rowling, J. K, 1965-」の典拠がヒットします。Web NDL Authorities からリンクしているVIAFのJ.K.ローリングの典拠レコードを確認します。すると、Selected Titleの一覧で、『ハリー・ポッターと賢者の石』のポルトガル語版(Harry Potter e a pedra filosofal)や、ドイツ語版(Harry Potter und der Stein der Weisen)などを確認できます。さらに、アレクサンドリア図書館のリンクをクリックすると、VIAFのMARC21データ画面からアラビア語版『ハリー・ポッターと賢者の石』のタイトル(هارى بوتر و حجر الفيلسوف)も確認することができます。(図4)

Web NDL Authoritiesで「ローリング」と検索した場合に表示される画面例の画像です。
図4 Web NDL AuthoritiesからVIAFを利用する

【国立国会図書館からのデータ提供】

 Online Computer Library Center(OCLC.)によるVIAFデータベースの更新頻度に合わせ、2013年1月からは、当館も典拠データを毎月OCLCへ提供しています。当館で日々作成・更新される新たな典拠データを、VIAFを通じて利用していただくことが可能となっていますので、ぜひご活用下さい。

 次回はVIAFについての3回にわたる連載の最終回となります。VIAFや典拠データの今後の方向性についてお伝えする予定です。

(収集・書誌調整課 書誌調整係)

[1]「バーチャル国際典拠ファイル(VIAF)とWikipediaの間に25万件の相互リンクが作成」カレントアウェアネス-R 2012年12月10日http://current.ndl.go.jp/node/22482 (参照2013-2-12)


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NDL書誌情報ニュースレター(年4回刊)

ISSN 1882-0468/ISSN-L 1882-0468
2013年1号(通号24号) 2013年3月28日発行
編集・発行 国立国会図書館収集書誌部
〒100-8924 東京都千代田区永田町1-10-1
E-mail: (ニュースレター編集担当)