2013年4月から洋図書等にRDAを適用します

NDL書誌情報ニュースレター2013年1号(通号24号)
国立国会図書館では、2013年4月1日から、外国刊行の洋図書等の目録規則として“Resource Description and Access”(RDA)を使用します。
本誌2012年3号(通号22号)でお知らせしましたとおり、当館では、外国刊行の洋図書等に使用する目録規則について、“Anglo-American Cataloging Rules, second edition”(AACR2)からその後継であるRDAへ変更することを検討してきました。当館は、洋図書等の目録作成において、米国議会図書館(LC)等海外の図書館が作成した書誌データを使用したコピーカタロギングを行っています。LCが2013年3月31日からRDAを適用することにともない、RDAによって作成された書誌データが当館の書誌データのコピー元となることが見込まれます。当館ではこれに対応するとともに、コピー元となるデータがなくオリジナルで目録作成を行う場合にもRDAを使用します。
【AACR2からRDAへのおもな改訂点】
RDAでは、以下の点がAACR2からのおもな改訂点として挙げられます。
- 記述対象資料の表示をそのまま転記することの徹底
例)タイトルに誤記・誤植があっても直さず記述
例)人名等の肩書や所属をそのまま転記 - 略語やラテン語を用いないこと
例)203 p. → 203 pages
例)s.d. → date of publication not identified
例)ca . → approximately - 資料と「資料に関わった人物等」、あるいは資料どうしの「関連」の重視
例)アクセスポイントにおいて、作者や翻訳者等の役割を示す「関連指示子」を付与
例)翻訳書等の場合に、原本のタイトルを「関連する体現形」のタイトルとして記録 - 資料種別の整理と詳細化
RDAでは形式と内容が整理され、これに対応してMARC21フォーマットに以下の三つのフィールドが新設されました。
336 Content type(収められている情報の種別:テキスト、音楽、二次元動画、・・・)
337 Media type(再生方法の種別:音声、ビデオ、コンピュータ、・・・)
338 Carrier type(媒体の種別:オーディオディスク、マイクロフィッシュ、・・・)
RDAには、コアエレメントという最低限の必須項目(たとえば、タイトル、責任表示等)が定められており、これらの項目は必ず記録することになっています。それ以上の情報の記録については、目録作成機関の個別指針やカタロガーに任される部分が大きくなっています。そのため、コピーカタロギングによる書誌作成においては、上記に挙げる改訂点を含め、作成元のデータの影響が大きくなることが考えられ、各目録作成機関での対応が必要となります。
RDAの概要についてはRDA Toolkitもご参照ください(ただし、詳細を見るには専用のアカウント(有料)が必要です)。
AACR2とRDAの比較事例は、以下のLCのサイトをご覧ください。
Library of Congress Documentation for the RDA (Resource Description and Access) Test: Examples for RDA - Compared to AACR2
【国立国会図書館における適用】
当館では、2013年4月1日からRDAを適用して洋図書等の書誌作成を開始します。ただし、上に挙げた改訂点のうち、以下のとおり一部適用を見送る場合があります。
1. 著者が多数の場合、RDAの任意規定に従います。具体的には、4人以上の場合は1人だけ記述し、アクセスポイントも全員ではなく選択して作成します。
2. 標目において、作者や翻訳者等の役割を示す「関連指示子」は不採用とします。これは当館のシステム的な事情によるものです。
当館におけるRDA適用の具体的な事例と問題点については、次号に掲載する予定です。
RDAは、LCのほか英国図書館、カナダ国立図書館・文書館、ドイツ国立図書館等で導入が検討され、目録規則の国際的なスタンダードになりつつあります。当館でもRDAを適用することにより、国際標準の書誌データを作成し、よりよい書誌サービスの提供に向けて、今後も努力していきたいと思います。
(外国資料課 整理係)
NDL書誌情報ニュースレター(年4回刊)
ISSN 1882-0468/ISSN-L 1882-0468
2013年1号(通号24号) 2013年3月28日発行
編集・発行 国立国会図書館収集書誌部
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