TP&Dフォーラム2011での発表報告

NDL書誌情報ニュースレター2011年3号(通号18号)
2011年8月19日、熱海で開催された「TP&Dフォーラム(Technical Processing & Documentation Forum)2011」[1]において、「国立国会図書館件名標目表(NDLSH)の現状と将来」という題で発表を行いました。
2004年以降のNDLSH改訂作業[2]を概括した後、「Web NDLSH」を経て「国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス開発版」(「Web NDL Authorities開発版」)[3]という形で行っているNDLSHの公開について報告しました。また、特に主催者側からの依頼に応じて、NDLSHの維持管理、特に標目新設のプロセスについて紹介しました。[4]
発表の最後では、フォーラムにおける議論を誘発することも念頭に、筆者の個人的見解として、NDLSHの汎用化及び各機関との共同作成という将来展望を述べてみました。たとえば、米国議会図書館(LC)のSACOプログラムのように、他機関と連携してNDLSHを共同作成することが考えられ、Web NDLSHを経てWeb NDL Authorities開発版へと進めてきた新しい提供方法がNDLSH汎用化の契機となるのではないか、と結びました。
質疑応答では、NDLSHの汎用化及び各機関との共同作成を目指すのであれば、NDLSHのシソーラス構造の背後に各機関へ示すべき明確な原理・原則が必要だとの指摘がある一方、あまりに原理・原則へ固執すると実践的ではなくなるという見解もありました。
なお、発表内容については、後日、「TP&Dフォーラム論集」に収載される予定です。
大柴 忠彦
(おおしば ただひこ 収集書誌部収集・書誌調整課)
[1] 「本フォーラムは、図書館分類法、Indexing論、情報検索、情報管理、目録法などの研究領域に関する研究発表および討論、そして全国の研究者の交流の場の提供をその趣旨としています。」(「TP&Dフォーラム2011 開催のお知らせ」による。)
http://tpd.eplang.jp/index.php?%A5%D5%A5%A9%A1%BC%A5%E9%A5%E02011 (参照2011-9-8)
[2] NDLSH改訂作業については、次の報告もご覧ください。
平成16年度書誌調整連絡会議報告
http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/5threnrakukaigi.html (参照2011-9-8)
平成21年度書誌調整連絡会議報告
http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/h21_conference_report.html (参照2011-9-8)
[3]「Web NDL Authorities開発版」については、本誌2011年2号(通号17号)にて紹介しています。
http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/bib_newsletter/2011_2/article_02.html (参照2011-9-8)
[4]標目の新設を含む件名作業のマニュアルについては、「国立国会図書館件名作業指針」として公開しています。
http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/kenmeimanual.pdf (参照2011-9-8)
また、NDLSH新設のプロセスについては、本誌2009年3号(通号10号)のコラムにて紹介しています。
コラム:書誌データ探検 件名(2) NDLSH メイキング―件名標目新設の現場
http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/bib_newsletter/2009_3/index.html#08 (参照2011-9-8)
NDL書誌情報ニュースレター(年4回刊)
ISSN 1882-0468/ISSN-L 1882-0468
2011年3号(通号18号) 2011年9月30日発行
編集・発行 国立国会図書館収集書誌部
〒100-8924 東京都千代田区永田町1-10-1
E-mail: bib-news@ndl.go.jp (ニュースレター編集担当)
