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書誌データの作成および提供

全国書誌サービスの新方針

 当館では、平成8年6月に全国書誌サービス改善検討委員会を発足させ、JAPAN/MARC利用者アンケート、利用者懇談会の開催などを経て、平成9年2月に「全国書誌編さん実施方針」を改訂しました。その内容について全国書誌通信No.99(1997.3.31)でお知らせしております。
 当時、全国書誌の信頼性、多様な媒体資料への対応、タイムラグ解消などを基本的な考え方としてあげていますが、これらについては現在もその重要性は変っていません。しかしながら、最近の出版状況の変化、特に電子出版物の多様化、点数増加は、当時の予想を遥かに上回るものがあり、当時の改訂だけでは今後の対応に不足となるような状況に至っております。
 また、当館では、平成11年度末に「書誌データ整備基本計画」を策定しました。これは全国書誌を含むだけでなく、さらに広範囲にわたって当館作成書誌データ全体を対象とした基本計画です。この中で、全国書誌サービスは、当館作成の書誌データ提供サービスの核として明確に位置付けられました。
 これら、現状況への対応、大方針における位置付けの2点から、全国書誌サービスの基本的な考え方を改めて見直し、「全国書誌編さん実施方針」も改訂いたします。
 以下に、「書誌データ整備基本計画」に基づく平成14年度以降の当館作成書誌データ提供に関する方針と、それを踏まえた全国書誌サービスの新方針の概要をお知らせします。

当館作成書誌データ提供に関する方針

  1. 当館の所蔵する資料については、OPACで書誌情報を公開する。
  2. 標準的なフォーマットによる電子ファイルを提供する。
  3. WWWによる書誌リスト掲載HTMLページを公開する

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OPAC

 当館の所蔵する資料については、OPACで書誌情報を公開することを原則とする。すなわち、OPACを当館の蔵書目録として位置付ける。平成14年度以降、この方針に基づき、新OPAC(仮称)での提供を開始する。

 現在のOPACでは、以下のものをすでに提供している

(1) 和図書(昭和23年以降受入分) 約200万件
(2) 洋図書(昭和61年以降受入分) 約 20万件

 新OPACでは、上記のものに加え、以下のものを新たに提供する予定である。

(1) 和図書(明治期〜昭和22年受入分) 約 40万件
(2) 洋図書(昭和23年〜昭和60年受入分) 約 26万件
(3) 和逐次刊行物 約 10万件
(4) 洋逐次刊行物 約  5万件
(5) 雑誌記事索引 約350万件
(6) 地図資料 未定
(7) 古典籍資料 約  3千件
(8) アメリカ政府刊行物 約 13万件
(9) 博士論文 約 19万件
(10) 規格資料 約  6万件
(11) 蘆原英了コレクション 約  6万件

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標準的なフォーマット

 OPACによる検索閲覧機能提供とは別に、書誌データの加工利用を行うためのダウンロード機能提供を主目的とした電子ファイルの提供を行う。標準的なフォーマットとは、JAPAN/MARCフォーマット、UNIMARCフォーマット、汎用出力フォーマットの3種類であり、これら以外のフォーマットによる書誌データ提供は行わない(ISSNセンターへ送付するISSN書誌データのみは例外とする)。したがって、CD−ROMなど(例えば『J−BISC』)の頒布を行う機関ではこれら標準的なフォーマットから必要な形へのデータ加工が必要となる。

  1. JAPAN/MARCフォーマット

    JAPAN/MARC(M)フォーマットとJAPAN/MARC(S)フォーマットを統合し、幾つかの改訂を行う(改訂の詳細は全国書誌通信No.109にてお知らせする)。このフォーマットで提供できるデータは『JAPAN/MARC』の範囲が中心である。

  2. UNIMARCフォーマット

    国際図書館連盟(IFLA)のコア・プログラムUBCIMで決められた国際的な書誌データ互換プログラムであるUNIMARCに当館のローカル・データを付加したフォーマットである(なるべく早い時期に、その詳細を公開する)。このフォーマットで提供できるのは当館のマスタ・データベースに収録されているデータのうち、雑誌記事索引のデータを除くすべてである。

  3. 汎用出力フォーマット

    テキストファイル形式のフォーマットである。『JAPAN/MARC』提供時には使用しない。当館のマスタ・データベースに収録されているすべてのデータは、このフォーマットでは提供可能であり、雑誌記事索引のデータはこのフォーマットでのみ提供可能となる。

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HTMLページ

 現在、冊子で刊行している書誌は、OPACによる提供で十分な場合は冊子刊行を廃止する。OPACによる提供だけでなく冊子イメージの書誌リストの提供も必要な場合は、冊子刊行からWWWによる書誌リスト掲載HTMLページの公開へとその提供方法を変更する。

全国書誌サービスの新方針

  1. 『JAPAN/MARC』はJAPAN/MARCフォーマットとUNIMARCフォーマットで提供する。
  2. 『日本全国書誌』をホームページ上で提供する。

 当館作成書誌データ提供方針の枠組みの中で、所蔵資料へのアクセス手段としての書誌情報提供はOPACにより行い、全国書誌サービスは書誌情報の提供自体を主目的とする。この目的は、『JAPAN/MARC』と『日本全国書誌』の提供によって実現する。
 『JAPAN/MARC』については、標準的なフォーマット3種類のうち、書誌データはJAPAN/MARCフォーマット、UNIMARCフォーマットの2種のフォーマット、典拠データはUNIMARCフォーマット1種により提供する。利用者は、第三者への譲渡及び営利等の目的を除き、OPAC提供を含め自由に加工し利用することができる。
 『JAPAN/MARC』の文字コードは、JIS 90(JIS X 0208:1990)に変更する。
 『日本全国書誌』はホームページ上で提供する。これは、記述情報を中心に一覧性に重点を置いたものである。またホームページと同内容の冊子を刊行し、有料頒布する。

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収録範囲

 当館が収集した刊行物のうち、国内で刊行された刊行物及び外国で刊行された日本語刊行物を収録する。
 ただし、当面は、『JAPAN/MARC』には、音楽録音資料、映像資料及び国内で刊行されたアジア言語資料は収録しない。

  1. 収録対象資料
    原則として媒体を問わず収録対象資料とする。具体的には、以下のような資料を対象とする。
    ア) 図書
    イ) 非図書
     地図資料(一枚もの)、楽譜(一枚もの)、録音資料(音楽録音資料を除く)、音楽録音資料、映像資料、静止画資料、電子資料(映像資料、録音資料、音楽録音資料でもあるものは除く)、点字資料、マイクロ資料
    ウ) 逐次刊行物
  2. 訂正データ
    『JAPAN/MARC』には、訂正データを収録する。
    『日本全国書誌』には、訂正データを収録しない。

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編さん体系

 現行の体系を以下のように変更する。

  1. 『JAPAN/MARC』

    ア) 単行資料の部 『JAPAN/MARC(M)』
    映像資料・音楽録音資料及び国内刊行アジア言語資料を除く単行資料すべてを対象とする。全国書誌番号(JP番号)は「2」で始まる一連の8桁の番号とする。

    イ) 逐次刊行資料の部 『JAPAN/MARC(S)』
    映像資料・音楽録音資料及び国内刊行アジア言語資料を除く逐次刊行資料すべてを対象とする。全国書誌番号(JP番号)は「0」で始まる一連の8桁の番号とする。

    ウ) 典拠 『JAPAN/MARC(A)』
    当館で作成した典拠データすべてを対象とする。ただし、当面は著者名典拠のみを収録する。

  2. 『日本全国書誌』

    ア) 図書の部
      電子資料、地図資料、映像資料及び音楽録音資料を除く単行資料を対象とする。

    イ) 逐次刊行物の部
      電子資料、地図資料、映像資料及び音楽録音資料を除く逐次刊行資料を対象とする。

    ウ) 電子出版物の部
      単行及び逐次刊行の電子資料を対象とする。

    エ) 地図の部
      単行及び逐次刊行の地図資料を対象とする。

    オ) 映像・音楽録音資料の部
      単行及び逐次刊行の映像資料及び音楽録音資料を対象とする。

    カ) 国内刊行アジア言語資料の部
      地図資料、映像資料、音楽録音資料を除く単行及び逐次刊行の国内刊行アジア言語資料を対象とする。

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供頻度

  1. 『JAPAN/MARC』
    『JAPAN/MARC(M)』は週刊で提供する。『JAPAN/MARC(S)』及び『JAPAN/MARC(A)』は、当面は年2回の提供とし、将来の頻度については検討する。
  2. 『日本全国書誌』
    『日本全国書誌』は週刊で提供する。

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実施時期

 当方針は、平成14年4月から実施する。『日本全国書誌』については、平成13年度にホームペ ージ上でサンプル版を公開する。

(図書部書誌課)

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