記者発表
国立国会図書館ホームページでの電子展示会「世界の中のニッポン」の公開について
平成12年8月1日
国立国会図書館
BBCC(新世代通信網実験協議会)
国立国会図書館とBBCC(新世代通信網実験協議会)(*1)は、平成8年から協力して「電子図書館システムの実証実験」を実施してきましたが、平成 11年度は、「世界の中のニッポン」をテーマに、インターネットを利用して、パソコンで自由に閲覧できる電子展示会システムを構築しました。そのコンテンツを8月2日から国立国会図書館のホームページで一般に公開いたします。
- 1. 趣旨
- 国立国会図書館が平成10年5月に策定した「電子図書館構想」の中で「日本の歴史・文化資料を電子的に編集・集成し提供するプロジェクト」(「日本の記憶」)(*2)として計画されている電子展示会のプロトタイプとして構築したもので、平成11年6月9日に国立国会図書館が調印した「世界図書館協力協定」(*3)の趣旨にも合致するものである。館の所蔵資料を中心にデジタル化した画像を、実験による新たな手法を用いて3つのテーマのもとに編集し、世界に日本を紹介するための方法の一助とする。
- 2. 公開日
- 平成12年8月2日(水)
- 3. 公開方法
-
国立国会図書館ホームページ上の「電子展示会」のコンテンツのひとつとして公開。当面は、電子コンテンツが収められているBBCCのサーバにリンクを張る形式を取る。
国立国会図書館ホームページアドレスhttp://www.ndl.go.jp
- 4. 内容
-
- 日本の風景記憶
- (収録資料35タイトル、画像168種 うち大阪府立中之島図書館所蔵資料 10タイトル) 江戸から明治期にかけての日本の風景を描いた資料を電子画像として収録。江戸・東京と上方の二つの地域に分け、それぞれ素材の内容・主題(自然、遊び、仕事、祭り、人物)から絞り込み、その画像を表示。
- ウィーン万国博覧会
- (収録画像約40種うち東京国立博物館所蔵資料の画像19種) 明治6(1873)年、オーストリアのウィーンで開かれた万国博覧会は明治政府が初めて参加し、その後の日本の殖産興行政策に影響を与えた。万博会場の案内、日本パビリオンや万博への日本の取り組み方、関連資料一覧の3部で構成。
- 憲政資料(日本近現代政治史料)
- (収録資料(画像のあるもの))52タイトル)国立国会図書館憲政資料室の資料の中から幕末から現代までの代表的なものを選び、画像と解説を収録。また、旧蔵者別に整理された各資料群について、その概要が検索できる。一部資料群については、個々の資料についても検索可能。
- 5. 技術的な実験内容
- 貴重書のデジタル化(色の再現性、情報の編集・編成方法)などをテーマとした「入力系実験」、及びネットワーク上の分散環境におけるプラットフォームの検証などをテーマとした「検索系実験」から構成されている。
*1BBCC(新世代通信網実験協議会)Association of Broadband-network Business chance & Culture Creation
関西文化学術研究都市を中心に、1994年より、高速のネットワークの利用研究・実験を行っている産官学の会員で構成された任意団体。これまで電子図書館、遠隔医療診断、遠隔教育、遠隔協調設計など様々なネットワーク型マルチメディアサービスの実証実験を行ってきた。1999年からは家庭内の情報通信ネットワークまで全て高速のIP(Internet Protocol)で統合されたネットワーク環境の上での、音声、データ、映像の融合した新しいサービスの創造に向けた実証実験に取り組んでいる。
*2米国議会図書館では1991年より米国の様々な文化、歴史資料を電子化する「アメリカの記憶」(American Memory)プロジェクトを推進している。
*3各国の国立図書館が参加し、図書館の電子資源の利用を推進する「世界図書館(Bibliotheca Universalis)事業」に関する協定。目標の一つに「人々の交流」をテーマとする電子コンテンツを各館が作成し、インターネット上で公開することがある。
