第28回保存フォーラム
(終了しました)

第28回保存フォーラムの終了について

第28回保存フォーラムの会場風景

平成29年12月21日に第28回保存フォーラム「図書館資料を守るIPMの実践」を東京本館新館講堂において開催しました。参加者は126名(うち館内からは29名)でした。

講演では、東京文化財研究所保存科学研究センターの佐野千絵氏から、生物被害対策の諸手法と特徴、東京文化財研究所資料閲覧室におけるカビ被害への対応例、改正労働安全衛生法による化学物質リスクアセスメントの義務付け等についてお話しいただきました。

また、九州大学附属図書館の事例報告では、新図書館建設のための調査を契機に資料保存班がIPMを取り入れ、虫菌害のモニタリング、書庫清掃のルーティン化、薬剤に頼らない低温殺虫法等を実施していることを報告していただきました。

埼玉県立図書館の事例報告では、老朽化しカビ被害があった施設からの移転の際にIPM対策は不可欠であるとの認識が強まり、カビ調査・クリーニング、書庫温湿度整備等に組織的に取り組むようになったことを報告していただきました。

当館からの報告では、近年の取組みとして、書庫内温湿度の詳細把握、資料受入時のカビ活性度調査、殺菌殺虫燻蒸、書庫内浮遊菌調査、トラップ調査等を行っていることを紹介しました。

質疑応答では、少人数の職場や老朽化が進んだ施設での取り組み方、受入時に問題のある資料の取扱い、適切なカビ対策の検討、各種殺虫法の詳細等について質問がありました。

第28回保存フォーラムの開催について

保存フォーラムは、図書館における資料保存対策や技術について、実務者が情報交換、意見交換を行うことを目的として開催するものです。

図書館では近年、虫菌害の発生を抑えるためのIPM(Integrated Pest Management 総合的有害生物管理)の概念が徐々に浸透して取組事例も増え、一部の機関では試行錯誤が重ねられています。第28回保存フォーラムでは、「図書館資料を守るIPMの実践」をテーマに、虫菌害対策の最近の動向についての基調講演と各図書館の具体的な事例報告を受けて、今後の課題等に関する意見交換を行うことで、IPMの実践に関する理解を深めます。

日時 2017年 12月21日(木) 14時00分~17時00分 (受付 13時30分~)
会場 国立国会図書館 東京本館 新館 講堂
テーマ図書館資料を守るIPMの実践
プログラム
  1. 講演「図書館における虫菌害対策―最近の動向―」 (仮題)
    • 講師: 佐野千絵氏 (東京文化財研究所保存科学研究センター長)
        
  2. 事例報告
    • 「事例報告1 九州大学附属図書館におけるIPMの現状と課題」(仮題)
      講師: 原賀可奈子氏 (九州大学附属図書館)
    • 「事例報告2 埼玉県立図書館のIPM実践」(仮題)
      講師: 神原陽子氏 (埼玉県立久喜図書館司書)
    • 「事例報告3 国立国会図書館におけるIPM実践事例報告」
      講師: 山口佳奈 (国立国会図書館収集書誌部資料保存課副主査)
  3.   
  4. 質疑応答・意見交換
対象国内の図書館員等の資料保存に関心のある方
募集人数 300名(先着順)
参加費 無料
申込方法 終了しました
申込み締切 12月17日(日)(定員に達した時点で受付を終了します。)
お問い合わせ先 国立国会図書館 収集書誌部 資料保存課
電話番号 03(3506)5219(直通)
メールアドレス:hozonkaアットマークエヌディーエルピリオドジーオーピリオドジェーピー