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令和5年度職員採用試験合格者 合格体験記

令和5年度職員採用試験合格者(令和6年度新規採用予定者)が、自身の就職活動や今後の目標について書いたものです。今後の当館職員採用試験の受験を検討される方の参考になれば幸いです。

※記載した内容は全て、合格者個人の所感です。試験内容・試験対策等について、当館の公式の見解等を示すものではありません。

<目次(ページ内)> ※年齢及び学歴は令和6年4月1日時点(学歴については卒業・修了見込み・在籍等を含む)

【総合職試験合格者】

【一般職試験(大卒程度)合格者】

【施設設備専門職員採用試験合格者】

【過去の合格体験記】

【総合職試験合格者】
1. 26歳男性(専門:社会科学、大学院)

1.学生時代の専攻・研究について

大学では農学部に所属しており、異なる種類のヘミセルロースが木質細胞壁の形成に及ぼす影響を調べる基礎研究寄りの研究を行っていました。修士課程では専攻を文化人類学に変更しています。学校で行ったフィールドワークのデータを基に教師が自らの仕事をどのように捉え、それが生徒との関わりにどのような影響を及ぼすのかという分析を行いました。

2.学生時代の思い出・頑張ったことなど

修士課程では、フィールドである学校に非常勤講師として勤務をしながら調査・研究を行っていました。授業をした後に授業準備と並行して調査記録を行い、それが終わってからゼミの準備やレビューをしなければならず、研究が進まない時期は辛かったことを覚えています。ただ、今振り返るととても充実した2年間だったと思います。大学、フィールド、趣味の音楽を通して出会った人、多様な背景を持つ人びとと関わることができたことは、学生時代の財産です。

3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由

もともと書籍を未来に伝え、遺していく仕事がしたいと思っていました。高校生の時から国立国会図書館の存在を知ってはいましたが、司書資格を持っていなかったので、受験資格がないものだと思い込んでいました。以前、就職活動を終えた時期に、受験資格に司書資格は必要ないということを知り、その時から受験を考えていました。卒業後は全く別の分野の民間企業に勤めていましたが、諦めきれず、働きながら採用試験を受けることを決めました。

4.就職活動の方針

すでに就職した後だったので国立国会図書館以外の採用試験は受けていませんでした。不採用の場合は今勤めている企業での勤務を続けようと考えていました。

5.当館職員採用試験の試験対策

第1次試験対策は市販の参考書で行いました。第2次試験の専門試験は社会学を選択しました。過去問を見て、出題範囲が広く1冊の教科書だけでは範囲をカバーしきれないと考えたため、メインで使用する教科書の他に社会学の概説書を複数冊使用して対策を行いました。また、過去問を参考に傾向を分析し、テクニカルターム対策のため大学院の入試問題も利用しました。面接対策は想定問答を作った上で、第2次・第3次試験の前に友人に手伝ってもらい模擬面接を行いました。

6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想

過去の合格体験記でも触れられていることですが、試験を通して職員の方々が受験生に対して丁寧な対応をされているという印象を強く受けました。他に印象に残っているのは、第2次試験の小論文試験です。テーマを見て、「序論―本論―結論」という一般的な構成からは少し外れた書き方のほうが自分の考えていることを伝えることができると思い、思い切ってその構成で書きました。それがどう評価されるか不安だったのですが、総合職区分で合格したということは、少なくとも大きなマイナス評価ではなかったのだと思います。面接でも、形式でなくきちんと内容を評価してくださっているのだと感じました。

7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標

書籍という財産を未来に遺していくこと、何かを知りたい人と書籍をつなぐこと、学ぶことの楽しさを人に伝えるということをしたいと考えていますが、そのための手段はまだわかりません。国立国会図書館の業務は多岐に渡るので、与えられた役割を果たしながらできることを増やしていきたいと思います。話は変わりますが、語学力が弱点なので今は英語と中国語の勉強をしています。

8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ

適切な努力をしていればそれが正当に評価される試験だという印象です。不安な時ほど外からの声に惑わされやすくなったりしますが、自分を信じるほかないのだと思います。実用的なことを言うと、HP上で過去3年分の過去問が公開されています。過去問に勝る教材はないと思うので利用してみてください。

2. 23歳女性(専門:社会科学、大学)

1.学生時代の専攻・研究について

国際法を専攻しています。特に、国際刑事法に関心を持っており、国家元首等の外国刑事管轄権等の免除について研究しています。

2.学生時代の思い出・頑張ったことなど

ボランティア団体に所属し、国内外での住居支援活動を行っていたことです。住居建築を行うためにインドネシアへ渡航した際、現地の言葉がわからなくとも表情やジェスチャー等で会話ができたことが印象深い思い出です。また、活動を行った村の方々の笑顔は忘れることができません。

3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由

業務説明会に参加したことが契機となりました。幼い頃から本が好きで、大好きな図書館・本に関わる仕事がしたいと思い、志望しました。また、「学ぶこと」が好きな私にとって、中立の立場で客観的な視点にたって調査を行う調査業務に魅力を感じました。

4.就職活動の方針

留学を通して生まれ育った日本の国全体を支える業務に携わりたいと思うようになり、公務員を志望していました。

5.当館職員採用試験の試験対策

教養試験は、国家公務員総合職・一般職の過去問を繰り返し解き、解法パターンがわかるようにしていました。第2次試験の専門科目については法学を選択し、ホームページ上にある過去問を参考にしていました。初めはどのように答案を書けばよいか悩みましたが、参考書等で調べながら自分の納得のいくまで一つの問題に取り組むことで、次第に答案作成に慣れていきました。あまり多くの参考書に手を出さず、科目ごとにこれと決めた1冊で勉強していました。英語試験に関しては、IELTSやTOEFLの長文問題を毎日少しずつ解いていました。面接試験の対策では、自分の人となりを言葉でいかに伝えられるかに重点をおいていました。その際、友人や家族に聞いてもらい、伝えたいことがきちんと伝わっているかどうか確認してもらうことも良い対策方法だと思います。

6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想

第2次試験のオンライン面接前に接続確認を行ってくださったことが印象に残っています。これにより、当日は落ち着いて面接に臨むことができました。
また第3次試験の面接では、自分自身のことを深く掘り下げる質問をしてくださり、さらに自分のことを知る良い機会となりました。

7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標

調査業務に関心をもっています。国立国会図書館ならではの中立の視点からの調査に魅力を感じています。その他、利用者サービスや収集業務等、コミュニケーションが好きなことや図書館という空間が好きとの特性をいかして、幅広い業務に携わりながら成長していきたいと思っています。

8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ

筆記試験や面接試験の対策、併願先の対策等、長丁場となり諦めそうになることもあるかと思います。そのような時に、私は国立国会図書館のホームページや月報を読み、自分の働く姿を思い描いていました。将来したいことは何か、どのような自分になりたいかを具体的にイメージすることが、就職活動において大事だと思います。皆様の進路が納得のいくものになりますことを心から願っています。

3. 23歳女性(専門:人文科学、大学)

1.学生時代の専攻・研究について

中央ヨーロッパ地域の近現代史を専攻していました。ポーランドの第2次世界大戦期の歴史に関心があり、特に民族問題を発端とする民族浄化、住民移動について学んでいます。

2.学生時代の思い出・頑張ったことなど

1年間ポーランドに留学したことが大学生活で最も心に残っています。当時は新型コロナウイルスの流行や世界情勢の変化などがあり、留学できたこと自体が恵まれていたと今では感じているところです。留学中は、史跡や博物館を訪れたり、ポーランド語を学びに世界中から集まった人々と交流することができました。大学を通して多くの時間を外国語学習に費やしましたが、結果として語彙力や知識だけでなく、自分が何を伝えたいのか、どのように伝えればいいのかというコミュニケーション能力を学ぶ機会になりました。その過程でたくさん失敗したこともありましたが、ポーランド語を知らなければ出会えなかった人々と知り合うことができたと考えています。

3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由

公共性の高い仕事、学問分野に関わる仕事に興味があったため、就職先として意識し始めたのがきっかけです。その後説明会やパンフレットから、想像しているよりも業務の幅が広いことを知って、好奇心を失わずに働くことができるのではないかと考えて志望度が上がりました。専門性をいかす場所があるということで、大学で学んだことを実際にいかす場があるのではないかと考えたことも理由の一つです。

4.就職活動の方針

他の国家公務員試験と併願していました。また、興味があった民間企業も数社受けました。

5.当館職員採用試験の試験対策

教養試験は、国家一般職のテキストを使って対策をしていました。苦手な数的処理や判断推理は重点的に学習していました。第2次試験の専門試験は、史学を選択しました。分野は西洋史を選択しようと考えていましたが、今年度から世界史として東洋史も含まれたため非常に焦ったのを覚えています。勉強方法としては、1度高校世界史の教科書を読み直し、公開されている過去問を解きながら知識を広げていきました。知らない用語や忘れていた用語があっても焦らず丁寧に覚えていくことが大切だったと思います。論述問題では、断片的な知識を繋げて論じることを意識して取り組みました。余談ではありますが、ゼミでの議論や文献講読を通して得られた知見が役に立ったこともありました。

6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想

採用試験の中では、やはり最終面接が最も印象に残っています。面接官の方々は、穏やかかつ真摯に話を聞いてくださっていましたが、緊張して終始声が上ずっていたのを覚えています。最終面接が終わった後は、もっとこれを伝えるべきだった、もっとうまく話せたはずだという風に感じていたので、合格が決まったときは本当に驚きました。

7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標

国立国会図書館という場で、様々な資料を収集したり、必要とする利用者の方々に資料を提供することに興味があります。自分が働く中で、少しでも利用者の方々の役に立てたり、日本の図書館として未来に資料を残していくことに貢献できたら嬉しいと考えています。

8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ

専門的な第2次試験や倍率の高さに受験をためらう方も多いと思います。私も受験を決断する前や受験勉強中でさえ合格は難しいだろうと弱気になることがありましたが、諦めずに突っ走った結果、ご縁をいただくことができました。国立国会図書館の仕事の中で、一つでも興味を持てるものがあったり、雰囲気に惹かれるものがあれば、受験に挑戦する価値があると思います。また、公務員試験は、期間が長く気が滅入ることもあると思いますが、ご自身の心身を大切に、メリハリをつけながら頑張ってください。応援しています。

【一般職試験(大卒程度)合格者】
4. 27歳女性(専門:社会科学、大学院)

1.学生時代の専攻・研究について

学生時代は一貫して言語学を学んでいました。学部生の時は日本語教育・日本語学を専攻し、その後大学院では日本語学・対照言語学の分野で研究に取り組んでいました。特に日本語の副詞の意味論・語用論を中心に研究していました。

2.学生時代の思い出・頑張ったことなど

学生時代は研究活動に専念していました。博士課程に在籍していた時は、少なくとも年に1本は論文を発表したり、国際学会を含めた多くの学会で成果を発表できるよう努力していました。

3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由

研究生活の中で、実際に国立国会図書館に足を運んで資料をいただいたり、デジタルコレクション上の資料を活用させていただいた経験から、自身が国立国会図書館職員となり多くのアカデミアに関わる方々の支援をしたいと考えたためです。

4.就職活動の方針

自分の理念として「日本の学術を発展させる」というのが大きな軸としてあり、そのため文部科学省や、その他独立行政法人などアカデミア支援につながる機関を併願していました。

5.当館職員採用試験の試験対策

教養試験の対策は、併願していた国家公務員試験の対策でまかなっていました。専門試験は自身の専門の言語学は設定されていませんでしたので、法律を選びました。対策としては、まず国家公務員試験の参考書を読み込んで知識を固めました。その際は、特に主要な判例とそれに紐づいた条文をセットで覚えるようにしました。その後、専門記述の参考書を使って、何も見ずに自分なりの答案が書けるように練習しました。

6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想

第3次試験の面接の際に、自身が博士課程所属ということもあって、博士の学位に関することを聞かれたことが印象に残っています。他の機関ではそういった面について聞かれることが無かったので、大学院出身者に対して理解が深い職員の方がいらっしゃるということを感じました。

7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標

日本の学術振興のためには、多くの方に希望する資料を届けるということが重要であると考えるので、デジタルアーカイブの充実や、大学図書館などを通した資料提供の効率化を図りたいと考えています。また、そもそも国立国会図書館の重要性や資料の活用方法を知らない方もいらっしゃると思うので、そのような方に向けての広報活動を行い、利用者を増やすことも行っていきたいです。

8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ

やはり試験の難易度・倍率を前にためらってしまう方もいらっしゃると思いますが、少しでも興味があるなら受験をしてみるというのが良いと思います。月並みな言葉ですが、「やらぬ後悔よりやる後悔」です。

5. 25歳女性(専門:社会科学、大学)

1.学生時代の専攻・研究について

学生時代は社会学部で主に社会心理学や文化人類学について学び、卒業論文は人の視線とその心理的な作用に関して執筆しました。大学卒業後は国家一般職(行政)として省庁で事務調整業務に従事していました。

2.学生時代の思い出・頑張ったことなど

学生時代の思い出として印象に残っているのは社会心理学と日本近現代文学の二つのゼミに所属していたことです。扱うテーマや対象が異なっていたこともあってか学問的なアプローチの仕方も異なっていて、色々な視点から物事を考えることができたことはとても楽しく、良い経験になったと感じています。

3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由

元々学生時代に就職活動をしていた際の第1志望が国立国会図書館でしたが、1度目の受験では落ちてしまったため、別の省庁へ就職しました。その後、働いていく中でやはり国立国会図書館で働きたい、幅広く調査研究や資料の収集・保存に携わる仕事がしたいという気持ちが強くなり、2度目の受験を決めました。

4.就職活動の方針

国立国会図書館以外で転職したいところも思い浮かばず、あまり多くの時間が取れなかったということもあり、他の機関や企業は受験しませんでした。

5.当館職員採用試験の試験対策

学生時代の就職活動において公務員試験を受験していたため、その時に勉強した経験が役に立ちました。仕事をしながらの受験ということもあり、まとまった時間がほとんど取れなかったため、隙間時間を活用し、不安な分野に重点を置いて勉強していました。教養試験はそれほど大きな対策はせず、以前の公務員試験の際にした勉強の復習をしていました。第2次試験の専門試験についても、あまり広範囲に手を広げる時間がなかったため、全体をざっくりと復習した後は過去の試験問題等も参照しながら、不安な概念やテーマに絞って勉強するようにしていました。

6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想

当時、職場が繁忙期だったこともあり、合間を縫って勉強をしたり面接対策をするのが大変でした。特に面接は十分な練習ができていなかったのですが、あらかじめ話したいポイントを決めていたこともあってか、いざ始まってみるとスムーズに進んで、面接終了後にほっとしたことを覚えています。過去の就職活動を通して面接には苦手意識があったのですが、面接官の方々が丁寧にこちらの話を聞いてくださったこともあり、落ち着いて話すことができたと感じています。また、転職活動は辛いかと思っていましたが、国立国会図書館一本に絞っていたこともあってか、試験勉強や面接を辛いと感じることはあまりありませんでした。

7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標

特に書誌作成や資料の収集・保存業務や調査業務に興味がありますが、実際に働いてみることで生まれる関心もあると思いますので、様々な業務に対して興味を持って取り組んでいきたいと考えています。

8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ

就職活動の中で色々辛いこともあるかと思いますが、合間の時間で適度に力を抜いたり、疲れたときは休憩するなどしてモチベーションを保つことが大切かなと感じました。モチベーションの保ち方は人それぞれ異なるかと思いますが、私は志望したきっかけや理由などを思い返したり、今後の楽しみなどを考えたりしていました。

6. 23歳女性(専門:社会科学、大学)

1.学生時代の専攻・研究について

古代ギリシア・ローマ時代の文学作品を研究対象とする、西洋古典学を専攻しています。私自身は、特にローマ時代の恋愛詩に興味があり、2000年以上前に書かれた作品の巧みな叙述に日々心動かされながら研究を進めています。

2.学生時代の思い出・頑張ったことなど

外国人留学生が参加するオンラインの留学プログラムで、日本語を教えるサポーターをしました。「同世代のサポーター」として接することを意識し、講師の先生から助言をいただき、サポーターと協力しながら少人数クラスの運営に携わりました。

3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由

国立国会図書館の採用試験の存在を知ったのは友人からの紹介でした。資料の保存と切っても切れない関係にある西洋古典学を専攻していたため、資料の保存を基盤とする国立国会図書館の業務内容に大きな意義を感じ、ぜひここで働きたいと思っていました。また、筆記試験や面接試験を受ける中で、職員の方々の物腰柔らかで真摯な対応にも心惹かれていました。

4.就職活動の方針

国立国会図書館職員に憧れを持っていましたが、倍率が高いことを知っていたので、地方公務員を併願していました。また、本を扱う仕事に憧れを抱いていたため、数は多くないですが、民間企業も受けていました。

5.当館職員採用試験の試験対策

第2次試験の専門試験は政治学を選択しました。国立国会図書館の政治学の第2次試験の論述のテーマは、かなり多岐に渡っています。地方公務員試験の対策で使っていた国際関係の参考書や、行政学の参考書も活用しながら、年末ごろから論述試験の勉強をしていました。面接試験では、国立国会図書館の月報を読んで、独特な業務内容を自分なりに理解しつつ、職員としてこれまでの経験をどのようにいかせるのかを考えていました。

6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想

最終面接でもかなり人数が絞られる印象をもっていたので、最終面接直前の時期はプレッシャーがとても大きかったことを覚えています。面接対策や試験勉強で挫けそうになったときは、自宅近くの線路沿いをジョギングしながら、国立国会図書館で働く自分の姿をイメージしていました。

7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標

今は、国立国会図書館に蓄積された膨大な情報を活用する業務に関心があり、特に利用者サービス部に興味を持っています。様々な部局で経験を積み、視野を広げながら、国立国会図書館の職員として、どのように貢献することができるのかを考え続けながら働きたいです。

8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ

国立国会図書館にはユニークな業務が沢山あるので、このページを見ている方なら、誰でも興味を持つ業務を見つけることができると思います。就職活動は悩みが尽きないものですが、友人や教授、周りの大人などをしっかり頼って、一人で抱え込みすぎないことが大切です。皆さまの就職活動が納得のいく形で終わりますよう、心より応援しております。

7. 22歳女性(専門:社会科学、大学)

1.学生時代の専攻・研究について

大学では国文学を専攻しており、江戸時代の戯作文学における感情の描かれ方を中心に研究しています。現代の日本語の感覚と通じる部分がある点に興味深さを感じています。また、文化財や文化的資料の面白さを伝え残していくことに興味がわき、学芸員課程も履修しています。

2.学生時代の思い出・頑張ったことなど

アーチェリー部に所属し、主将を務めたことです。体育会系部活動の経験も大きな組織のリーダーの経験も無く苦労しましたが、チームがまとまり団体戦で優勝できた時は大きな達成感がありました。部員と協力して集団をまとめたことは、良い経験になったと感じています。

3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由

研究で文献資料を扱う中で、持ち主やその家族に価値が無いと判断され重要な資料が散逸し失われてしまうという問題を目の当たりにしたことがきっかけです。国内の出版物の収集保存や公開・活用を行っている国立国会図書館であれば、そうした文献資料を守りながら重要性を伝えていく仕事ができると考え志望しました。また、古い文献を扱う業務や調査業務があると知り、大学での国文学や博物館学の学びの経験がいかせるのではないかと考えたことも理由の一つです。

4.就職活動の方針

利益になりにくく民間企業ではカバーしにくいけれども、社会にとって必要な物事を支える仕事がしたいと思い、公務員やそれに近い業界を志望していました。国家公務員・地方公務員のほか、アカデミックな業界というつながりで大学職員も受けていました。

5.当館職員採用試験の試験対策

大学生協の公務員講座に通い、他の公務員試験対策と並行して勉強していました。第1次試験は他の公務員試験の教養試験の過去問を解いて対策しました。特例制度で総合職を受けており、第2次試験の専門試験は他の公務員試験との兼ね合いから、法学を選択しました。記述式の専門試験と小論文は時間に余裕が無く、時間内に構成する練習を事前にしていけばよかったと思いました。第2次試験、第3次試験の面接対策は、講座での面接シートの添削や面接練習会に加え、併願先での面接も結果的に緊張感のある練習になりました。

6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想

第3次試験では志望動機をかなり深く聞かれた記憶があります。面接官の方は時折笑顔で頷いて聞いてくださりましたが、これで合否が決まるというプレッシャーから緊張して声が震えてしまい、上手く答えられずアピールもできなかった、と終わってすぐは悔しく思いました。だめだったと思っていたので、合格とわかった時は驚くとともにとても嬉しかったです。

7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標

収集した資料をより多くの人の利用に供する、利用者サービスの仕事に関心があります。適切なサービスを行うためには収集整理業務や調査業務といった他の業務での経験も必要になると思うので、様々な仕事を経験して質の高いサービスを提供できる人材となることを目指していきたいです。

8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ

自分自身合格発表まで受かると思っておらず、また他の公務員試験と併願もできるので、少しでも興味があれば倍率に面食らわず挑戦してみるのが良いと思います。自己分析や面接練習をする上では、大学で興味を持って短期間でもやってみた経験が自分のやりたいことを考える時に役に立ったので、まだ試験まで時間がある方は興味を持ったことに幅広く挑戦してみることをおすすめします。納得のいく就職活動となるよう、応援しています!

8. 22歳女性(専門:社会科学、大学)

1.学生時代の専攻・研究について

文学部で防災に関して、主に津波避難に関する研究をしています。卒業論文では、都市拡大と津波災害リスクの脆弱性の関連について扱う予定です。

2.学生時代の思い出・頑張ったことなど

登山をする部活に入ったことが思い出です。学業との両立が難しく、長く続けることはできなかったのですが、その後も友人や家族と山に登り、楽しみました。

3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由

小さいころから本や図書館が好きで、国立国会図書館に漠然とした憧れを抱いていました。大学生になり、国立国会図書館サーチを利用したり、大学図書館でのアルバイトで電子化業務に携わったりしたことで、より魅力を感じるようになりました。

4.就職活動の方針

公共性の高い仕事がしたいと考え、公務員を志望していました。国家公務員だけでなく、地方公務員も受験しました。

5.当館職員採用試験の試験対策

大学生協の公務員講座を受講していたので、講座のテキストを使って勉強していました。第1次試験に関しては他の公務員試験を併願していたため、国立国会図書館に特化した対策はしませんでした。第2次試験の専門試験は法学を選択しました。法律区分で受けた国家公務員試験の復習をしたり、ホームページで公開されている過去問で練習をしたりしました。

6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想

最終面接が印象に残っています。非常に和やかな雰囲気だったので、あまり緊張することなく落ち着いて話すことができました。ただ、手応えはなかったので、合格していると知り、とても驚きました。

7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標

立法調査業務に興味を持っています。また、国際子ども図書館の業務や直接利用者の方と関わる業務にも関心があります。多様な業務を経験して、学びながら成長したいです。

8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ

試験の倍率が高く、不安に思うかもしれませんが、何が起こるか分からないので、少しでも興味があれば、受験することをおすすめします。公務員試験は長丁場になり大変なことも多いと思いますが、体調に気を付けて最後まで頑張ってください。応援しています。

9. 22歳女性(専門:社会科学、大学)

1.学生時代の専攻・研究について

社会学を専攻し、教育社会学のゼミに所属しています。ゼミ生と討議を重ね、大規模な社会意識調査を企画・実施し、論稿集を作成したことは、貴重な経験になりました。また専攻とは別に、図書館司書課程の授業も履修していました。卒業論文ではこれまでの学びをいかして、公立図書館の理念と実践が示す教育格差是正の方策を検討する予定です。

2.学生時代の思い出・頑張ったことなど

大学の茶道サークルに所属し、お茶会の運営に力を入れていました。コロナ禍では思うように活動できない時期もありましたが、試行錯誤しながら活動したことは、今となっては忘れられない思い出です。特に、大学の学園祭で3年ぶりにお茶会を開催できたときは非常に嬉しく、達成感がありました。

3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由

立法活動を補佐することで多様な社会問題の解決に寄与すると同時に、資料と人をつなぐことで国民の幅広い学びを支えたいと考え、志望しました。きっかけは、幼少期から本や図書館が好きだったことと、大学で社会学を専攻し社会問題の解決策を考える中で、行政以外も含めた多角的なアプローチの必要性を実感したことです。

4.就職活動の方針

生まれた環境にかかわらず、誰もが自らの可能性を最大限に広げ、理想の人生を追求できる社会を実現したいという思いから、公務員を志望していました。国家公務員から地方公務員まで、公務員試験を幅広く受験しました。仕事内容はもちろん、仕事を通じて自分自身が視野を広げ、成長できるかを重視して併願先を決めました。

5.当館職員採用試験の試験対策

公務員予備校を利用していたので、第1次試験の教養試験と第2次試験の英語試験に向けては、予備校の問題集で他の公務員試験の過去問演習を行いました。第2次試験の専門試験は、社会学を選択しました。こちらも予備校の添削サービスを活用して過去問を解き、出題傾向を分析しました。さらに、専門性の高い問題も多かったため、大学の講義で使用したテキストやレジュメを参照し、自分なりに論点をまとめていたことが役立ったと思います。面接対策としては、予備校や大学のキャリアセンターなどで練習を重ね、面接に慣れるようにしました。また、国立国会図書館の分析と自己分析に力を入れ、志望動機、やりたい仕事、自分の強みを明確にすることを意識していました。

6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想

面接試験は緊張しましたが、職員の方が優しく、丁寧に話を聞いてくださったので、ありのままの自分を伝えることができました。面接でのやり取りを通して、仕事に対する職員の方の熱意と、私の考えを深く理解しようとしてくださったことに感銘を受け、ここで働きたいという思いを強くしました。就職活動では、本当にたくさんの方々にお世話になり、自分がどれほど周囲の人に支えられているかを実感しました。試験勉強や面接に向けた準備がなかなか順調に進まず、焦ってしまったこともありましたが、自分を見つめ直す良い機会になったと感じています。

7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標

立法調査業務に最も関心があり、特に教育・福祉分野の調査を担いたいです。国政審議に役立つ情報を提供することで、政策立案の基盤づくりに寄与したいと考えています。そのほかにも、利用者サービス業務や、外国語を活用した業務にも携わりたいと思っています。学び続ける姿勢を忘れずに、一つ一つの仕事に真摯に向き合うことで、広い視野と柔軟性を持った職員になることが目標です。

8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ

国立国会図書館の採用試験の倍率は非常に高いですが、少しでもご興味のある方は受験することをおすすめします。私自身、もしご縁があれば奇跡だという気持ちで受験していました。しかしそれでも、最後の最後まで諦めずに自分ができることに精一杯取り組むことで、ありがたい結果につながったと思っています。長期間にわたる就職活動では不安や迷いが生じることもあると思いますが、一人で抱え込まず、周囲の人を頼ってみてください。最後はご自身の素直な気持ちを大切にしていただければ、自ずと道は開かれると思います。皆さまが納得のいく進路選択ができるよう、心から応援しています。

10. 25歳男性(専門:人文科学、大学院)

1.学生時代の専攻・研究について

歴史学を専攻しており、特に前近代の中国を対象に研究していました。また専門の研究だけでなく、西洋史や史学史等幅広く勉強していました。

2.学生時代の思い出・頑張ったことなど

学部時代は学業だけでなく、サークル活動やアルバイトも幅広く行っていました。サークルでは新たにクリケットに挑戦しました。

3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由

大学で研究を行う中で、貴重な資料を簡単に見ることができる環境が重要だと思うようになりました。国立国会図書館では資料の電子化等も行っており、そうした環境を整えるお手伝いができると考えました。

4.就職活動の方針

歴史や文化の発展に寄与できる仕事がしたいと考えており、公務員試験を幅広く受験していました。

5.当館職員採用試験の試験対策

教養試験は市販の参考書で問題を解くことで知識を習得・再確認していました。専門試験の史学(世界史)は、大学で勉強したことの確認や高校の教科書の読み直しを行っていました。

6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想

最終面接の際、長時間無言で待機しかつ緊張していたこともあり、口が上手く動かず、第一声の「失礼致します」を噛んでしまったことを今でもはっきり覚えています。

7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標

資料の電子化や国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)に興味があるので資料の保存に関する業務に従事できたらなと考えています。また資料の収集にも興味があり、幅広く挑戦できたらと考えています。

8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ

就職活動中は「嫌な自分」と向き合わざるをえないため、しんどいと思うことは多々ありました。時には自分に厳しく、時には自分を褒め、自分と上手く付き合い乗り切ってもらえたらなと思います。

11. 24歳男性(専門:人文科学、大学院)

1.学生時代の専攻・研究について

文学研究科で西洋史を専攻しています。第2次世界大戦後のドイツにおける移住民について修士論文を執筆予定です。

2.学生時代の思い出・頑張ったことなど

振り返ると、アルバイトばかりしていたような気がします。頑張ったことは、教員免許取得のために教職課程を履修していたことかなと思います。特に教育実習は大変でしたが、自分の進路を考える上で良い経験になりました。

3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由

歴史学を専攻する中で、史・資料及びそれらを利用できる環境の重要性を感じていました。その中で、網羅的に史・資料を収集し学術活動の基盤を形成している国立国会図書館に魅力を感じ、志望しました。

4.就職活動の方針

公務員になりたいと思い、国家公務員一般職、地元の県庁、国立大学法人を併願していました。民間企業は受けていませんでした。

5.当館職員採用試験の試験対策

史学(世界史)を選択した第2次試験の専門試験のみ、少し対策を行いました。東洋史の分野に不安があったので、歴史用語集や資料集を読み、出題されそうだと思った事項を確認しました。

6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想

面接で、面接シートに書いた内容について細かい部分まで質問をされたことが印象的でした。面接中は返答に苦労した部分もありましたが、就職活動を通じて最も自分の良さを引き出していただけた面接になったと今では感じています。

7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標

現時点では、資料の収集・保存業務や利用者サービス業務に特に興味があります。それ以外の業務も幅広く経験し、成長していければと思っています。

8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ

倍率の高さや対策不足から私自身はダメ元で受験していたのですが、結果的には幸運にもご縁をいただくことができました。意外と良い結果が得られるかもしれないので、少しでも興味があれば受験してみることをお勧めします。

12. 24歳女性(専門:人文科学、大学院)

1.学生時代の専攻・研究について

西洋近代史を専攻しておりました。卒論では戦間期フランスにおける反議会主義運動などをテーマに執筆し、大学院ではその時代のフランスに関する新聞記事を分析しました。

2.学生時代の思い出・頑張ったことなど

大学時代に自らサークルを設立し、会長を務めました。設立初期はもちろん、活動が軌道に乗った頃にコロナ禍に見舞われるなどの苦労もありましたが、周りの大人や仲間の力を借りてサークルの基盤作りに取り組んだり、他大学のサークルと共同で大会や合宿を企画したことは貴重な経験でした。

3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由

大学時代にたまたま見かけた採用パンフレットを読んで、本がたくさんある環境で働けるってかっこいいな、となんとなく思ったのが最初だったように思います。大学院に入ってからオンラインの業務説明会に何度か参加し、そのたびにここで働いてみたい、という気持ちが強くなっていきました。

4.就職活動の方針

国立国会図書館の採用試験は倍率が高く運も必要と聞いていたので、予備校の先生に相談して、初めは一般職の国家公務員に確実に合格することを目指して勉強を始めました。勉強を始めたのは12月の初めだったので、一般的な受験生に比べるとかなり遅いスタートだったと思います。また、出版・教育に関わる民間企業も志望していました。
やはり国立国会図書館で働きたい、という思いが強まったのは第1次試験に合格したとわかった時でした。第2次試験は面接に加え、自分の得意な英語のリーディングと専門試験だと聞いていたので、もしかしたら最終の面接試験まで残れるかもしれないという希望が持てるようになりました。
6月上旬は第2次試験のオンライン面接と国家公務員試験が重なり大変でしたが、予備校の先生や家族のサポートもありなんとか乗り越えることが出来ました。

5.当館職員採用試験の試験対策

第1次試験に関しては国家公務員試験で勉強した内容をそのままいかすことが出来ました。第2次試験に向けては院試対策のために読んでいた本を見直したり、HPで公開されている過去問を解いたり、予備校から提供して頂いた情報を頼りに模擬面接の経験を積みました。
そして民間企業での面接や模擬面接を通して、志望動機や国立国会図書館でやりたいこと、公務員試験の面接で頻出の質問に対する自分なりの答えをまとめました。

6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想

第2次試験の面接は初めてのオンラインでの面接だった上に待ち時間も長かったのでとても緊張しましたが、面接官の方が親切に対応してくださったので落ち着いて話すことが出来たと思います。
最終面接は面接官の人数が多く、オンライン面接よりは厳かな雰囲気でしたが、厳しく問い詰められるような場面は無く、自分の思いをしっかりと伝えられたと思います。
個人的には、自分が大学時代に趣味で受けていた世界遺産検定について面接で触れて頂いたのが印象に残りました。

7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標

私はもともと、あらゆる立場の方々の教育・研究活動を支えたいという思いで公務員を目指していました。国立国会図書館は、日本中からあらゆる種類の出版物が集まる、巨大な知の宝庫です。そこに収蔵された膨大な出版物を整理し、利用者の皆さまに役立つ情報を提供することで、日本、ひいては世界の教育・学術研究・文化活動に貢献したいと考えています。

8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ

国立国会図書館の採用倍率は非常に高く、「自分にはどうせ無理だろう……」と思っている方もいらっしゃると思います。ほんの数か月前までは私もその一人でした。しかし、少しでも国立国会図書館で働いてみたいという思いがあるのであれば、まずは公務員の筆記試験対策だけでも始めてみることをおすすめします。
学業やバイト、サークルにも追われ見通しの立たない不安な時期を過ごすこともあると思いますが、それらの経験も合格への糧になります。これまで自分がやってきたことを信じてがんばってください!

13. 22歳女性(専門:人文科学、大学)

1.学生時代の専攻・研究について

芸術学・美術史を専攻しています。特に西洋の近代美術に関心があり、これに関連して学芸員課程も履修していました。卒業論文ではロシアの印象派絵画を扱う予定です。

2.学生時代の思い出・頑張ったことなど

大学吹奏楽部での活動です。毎年3月に開催される定期演奏会の成功を一番の目標にしつつ、吹奏楽コンクールへ参加したり地域の演奏依頼に応えたりと、1年を通して楽器の練習に励んでいました。広報係長として演奏会のポスターやパンフレットの制作を担当したことも、良い経験になりました。

3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由

資料の収集・保存から活用まで、一連の流れに携われる点に魅力を感じたからです。私は大学で美術史を専攻しているほか、学芸員資格の取得にあたって博物館学を学んだ経験があり、文化財の保護や伝統の保存に強い関心を抱いていました。日本一大きい図書館の職員として、それぞれの時代の知恵や経験を次世代に伝えるお手伝いができればと思い、志望しました。

4.就職活動の方針

教育サービスの充実を通して豊かな社会の実現に貢献したく、教育と社会とのかかわりを重視して就職活動を行っていました。国家公務員、地方公務員、国立大学職員を併願していました。

5.当館職員採用試験の試験対策

教養試験は、市販の問題集を解いて解法パターンの理解に努めました。第2次試験の専門試験は文学を選択しました。勉強する対象を「聞いたことがある人物/作品/用語」に絞り、高校時代に使っていた国語便覧を片手に、自分なりの説明文をつくりながら覚えました。面接対策としては、併願先で受けた質問を振り返り、同じことを尋ねられた際に簡潔に返答できるよう想定質問集を作っていました。

6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想

最終面接に向かう途中で電車を間違え、会場に着くのが受付終了時刻ギリギリになってしまったことです。乗り換えミスに気づいたときはどうなることかと大変焦りましたが、なんとか受付に間に合った安心感から、面接そのものは全く緊張することなく終えられました。面接を受けられずに不合格になっていたら後悔してもしきれないので、試験会場までのルートのシミュレーションはやりすぎなくらいやっておくべきだったなぁと反省しています。

7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標

特に資料の収集・保存に関わる業務に携わりたいです。国内外のあらゆる資料を収集し、それらを後世に残していくという仕事にロマンを感じています。また、外国語の勉強が好きなので、いつかは語学をいかせる仕事にも挑戦したいです。

8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ

少しでも働きたい気持ちがあるのなら、自分の可能性に期待して、思い切って申し込んでみるべきだと思います。私自身、「ダメでもともと、受けなきゃ受からない」の気持ちで受験していましたが、今となっては、出願してみて本当に良かったと感じています。一歩踏み出したことで見えてくる景色もあると思います。みなさんの将来が明るいものであることを願っています。

14. 22歳女性(専門:人文科学、大学)

1.学生時代の専攻・研究について

文学部の図書館・情報学専攻で情報メディアについて幅広く学んできました。司書課程を履修し、3年次には公共図書館の実習にも行きました。

2.学生時代の思い出・頑張ったことなど

大学のマンドリンサークルに所属し、演奏会や合宿といったイベントの運営に力を入れました。コロナ禍のイベント開催は大変なこともありましたが、人生の糧になる貴重な経験になりました。

3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由

物心ついたときから本が好きで、本に関わる仕事をしたいと思っていました。国立国会図書館への就職を考えるようになったのは、18歳になって初めて東京本館を利用したときでした。そして大学で図書館情報学を学ぶ中で図書館の重要性を改めて実感し、志望度が高まりました。
また、私は子どもの本と読書に関心があり、上野にある国際子ども図書館の雰囲気が好きで、いつか絶対ここで働きたい!と思っていました。

4.就職活動の方針

「情報の力で人々の役に立つ仕事」という軸で就活していました。民間の出版社や、公共図書館、大学図書館も併願しました。

5.当館職員採用試験の試験対策

第1次試験の対策としては市販の問題集を5冊ほど(国家一般職過去問、国立大学職員過去問、数的推理、判断推理、人文科学)買って何周かしました。私は数的推理が苦手だったので重点的に取り組みました。
第2次試験の専門試験は図書館情報学で受験しました。一般的な図書館職員採用試験の市販の問題集を5周し、過去問をダウンロードして解きました。英語は特別な対策はしていなかったのですが、普段から英語のニュースなどを読んでおけばよかったと思いました。
最終面接の前には、国立国会図書館の月報や年報、七十年記念館史などを読みこみ、利用者として入館もしてみました。大学の就職支援課での面接練習にも何度も通いました。

6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想

国立国会図書館の面接官の方々は穏やかで、どんな話でも真摯に耳を傾けてくださったので、自分らしく話すことができました。企業就活をしながらの試験勉強は大変でしたが、諦めなくてよかったです。

7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標

国立国会図書館の凄さをもっと多くの人に知ってもらって、利用してもらいたいです。せっかく素晴らしいサービスがたくさんあるのに、国立国会図書館が何をしているのか、まだ一般にあまり知られていないと思います。私は国立国会図書館の広報を通して、図書館の価値を高めていきたいです。
また、いつか国際子ども図書館で、子どもと本を結びつけるためのお仕事をしたいです。

8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ

ここまで読んでくださっている方は、少なからず国立国会図書館に興味があるのだと思います。どうしても倍率の高さに慄いてしまうとは思いますが、ぜひ挑戦してみてください!私はずっと国立国会図書館で働きたいと思っていながらも、自信がなく、まさか合格できるとは思っていませんでした。特に民間企業と併願する方は就活と勉強の両立が大変になると思いますが、自分の心を大切にして、無理せず頑張ってください。応援しています。

15. 22歳女性(専門:人文科学、大学)

1.学生時代の専攻・研究について

国文学を専攻しており、中世の和歌について学んでいます。卒業論文では、京極派歌人の贈答歌集について執筆する予定です。

2.学生時代の思い出・頑張ったことなど

学業やアルバイト、サークル等を両立して学生時代を過ごしました。大学で国文学を学ぶ中で、資料の収集・保存の重要性を痛感しました。

3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由

就職先を考える中で、国立国会図書館職員の採用試験について知りました。大学での学習に、よく国立国会図書館の資料を利用しており、馴染みがあったことや、自分が大学で身につけた専門知識を業務にいかせることから、国立国会図書館職員を志望しました。

4.就職活動の方針

幅広い人々の役に立ちたいと考え、他の国家公務員を併願していました。人の学びに関わる仕事をしたいと考えていました。

5.当館職員採用試験の試験対策

第1次試験の教養科目は公務員予備校の講座と問題集を利用して対策をしました。第2次試験の専門試験は文学を選択しました。対策の範囲を自分が学んでいる国文学に絞り、高校生用の国語便覧などを利用して、過去問と同じ形式で、作品や作家について簡潔にまとめながら勉強をしました。

6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想

第3次試験の面接が印象に残っています。面接の開始後、面接官の方々の人数の多さに驚きましたが、皆様が穏やかな雰囲気で真摯に話を聞いてくださったので、だんだん自分の気持ちが落ち着いたことを覚えています。

7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標

現時点では、資料の収集・保存や利用者サービスに興味があります。自分の仕事を通じて、人々の学びを支えられたらと考えます。国立国会図書館の職員として、自分の知的好奇心を大切にして、様々な業務を経験したいと考えています。

8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ

倍率の高さから受験を迷われる方も、国立国会図書館の業務に興味があれば、挑戦するべきだと思います。就職活動にあたっては様々な悩みが生じると思いますが、皆様が、自分が納得できる形で就職活動を終えられるように願っています。

16. 32歳男性(専門:自然科学、大学院)

1.学生時代の専攻・研究について

数学、特に解析学の研究・教育に携わってきました。

2.学生時代の思い出・頑張ったことなど

教科書の内容と研究で用いる事項に乖離が大きい事に気付き、その間を埋める様な講義になるように、調査・実践を行いました。大量の文献に埋もれあまり知られていない事を見つける面白さがありました。

3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由

幼い頃より本を読む事、文献調査が好きで、司書資格を取得する等常に関心を持っていました。その様な中、前職を継続するかどうかという転機があり、志望しました。

4.就職活動の方針

国立国会図書館以外は、高等専門学校、大学法人の教育職に応募していました。

5.当館職員採用試験の試験対策

第1次試験では公務員試験の市販の過去問題集に取り組んだほか、一般書で地理、歴史、経済の勉強を行いました。面接試験に対しては、周りの企業出身の方に経験談を伺ったりしました。

6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想

国立国会図書館で行われた第3次試験の面接会場は, 普段利用する際には立ち入れない所であったので、興味深かった事を覚えています。面接の前後で職員の方と話した時には、書庫の事等興味深い御話を伺えました。

7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標

自身の調査研究の経験をいかすよう努め、まずは国立国会図書館での業務全体に慣れる事を目指します。将来的には国際子ども図書館で勤務し、子どもの読書経験にまつわる業務を行いたいと考えております。

8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ

新しい環境へと移る際は大きな決断を要する事と思います。しかしそこで挑戦や経験したい事があるならば、思い切って飛び込んでみると新しい展望が拓けるかもしれません。応援しております。

【施設設備専門職員採用試験合格者】
17. 22歳男性(専門:建築、大学)

1.学生時代の専攻・研究について

主に都市計画の分野について専攻しており、地域活動などの学外活動を通して、地域にとって必要なことや、問題を見つけ、この経験をもとに都市計画の分野から問題解決をするために必要な計画の立案を行っています。

2.学生時代の思い出・頑張ったことなど

学生時代の思い出としては、友人と色々な場所に出かけたり、遊んだりすることで、これまで体験できなかったことを経験することができたことです。

3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由

説明会に参加して業務に魅力を感じたからです。

4.就職活動の方針

自分が10年20年と働いていく上でどんな人になっていたいかと考え、業務内容などを調べて自分のやりたい仕事を探すことを重視しました。

5.当館職員採用試験の試験対策

第1次試験の教養試験、第2次試験の専門試験ではあまり差がつきにくいと感じたため、面接練習には人一倍時間をかけました。

6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想

受験時期が早かったため受験しやすかったという印象があります。

7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標

建築分野だけでなく、機械、電子といった分野にも強い技術者になれるように頑張りたいです。

8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ

少しでも気になったらぜひチャレンジしてみてください。

過去の合格体験記