ホーム > 採用情報 > 先輩からのメッセージ > 調査及び立法考査局農林環境課 工藤 豊(平成23年度入館)(平成27年8月掲載分)

国立国会図書館職員 先輩からのメッセージ

調査及び立法考査局農林環境課  工藤 豊

平成23年4月
入館(Ⅱ種)、関西館電子図書館課
平成25年7月
調査及び立法考査局農林環境課

はじめに

私は、大学・大学院で造園学を専攻しており、日本の風景・景観の歴史について研究していました。当館は学生時代からよく利用しており、就職活動の際に「調べること」を仕事にしたいと考え志望しました。以下では、これまで経験してきた2種類の業務について簡単に紹介します。

電子図書館課での業務

入館して最初に関西館電子図書館課に配属されました。当館では、電子図書館事業として、当館が所蔵している図書や雑誌等のデジタル化や、インターネット上で発信される情報の収集・保存、電子情報の長期的な保存と利用のための調査研究、東日本大震災に関連する音声・動画、写真、ウェブ情報等の収集などを行っています。その中で、私は、インターネット上の情報を収集・保存する事業の一環として、ウェブサイトの中から図書や雑誌などの刊行物に相当するものを取り出して保存・公開する業務(「国立国会図書館デジタルコレクション(電子書籍・電子雑誌)」)を担当しました。

最近、冊子体から電子版へ移行する刊行物やインターネット上でのみ公開される刊行物が増加していますが、インターネット上の情報は頻繁に更新されるため、情報が消失しやすく、永続的なアクセスが確保できないことが問題となっています。そのような電子的な刊行物を収集・保存することで、貴重な文化的資産として将来にわたって利用することができます。紙の資料を扱う従来の図書館のイメージとは異なる業務でしたが、電子書籍や電子雑誌といった新たな様態の資料に触れ、今後の図書館のあり方について考えを深めることができました。

農林環境課での業務

入館して3年目に、現在所属している調査及び立法考査局(以下、調査局)の農林環境課に異動となりました。調査局には、専門分野ごとに調査各課が設置されており、私は農林水産関連の分野を担当しています。調査業務としては、国会議員からの依頼に基づく「依頼調査」や、国政の主要課題について論文やレポートを執筆する「予測調査」を行っています。また、これらの調査を迅速に行うために、新聞記事や新しく刊行された図書・雑誌記事のチェック等、専門分野に関する日々の情報収集が欠かせません。

当館の調査業務の特徴は、不偏不党を旨として中立的・多角的な立場から調査を行うことや、当館が所蔵する膨大な資料に基づいて正確な調査を行うことにあると思います。また、学生時代の研究活動と比較すると、研究では研究結果・考察の新規性やオリジナリティーが重要な要素となりますが、当館の調査業務では、国会の立法補佐機関として、依頼者の求めに応じた的確な調査結果を提供することが重要なのかなと感じています。

おわりに

当館の業務には、自分のやった仕事が後々まで残るものがたくさんあります。現在私が行っている調査業務では、苦労して執筆したレポートが公開されたり、自分が提供した資料が国政審議の場で活用されたりしたときに、やりがいを感じます。当館の業務に興味を持ってくださったみなさんと、共に働ける日を楽しみにしています。

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