国立国会図書館職員を目指す皆さんへ
調査及び立法考査局国会分館 川鍋 真理子
- 平成21年4月
- 入館、資料提供部複写課(現 利用者サービス部複写課)
- 平成23年4月
- 総務部総務課
- 平成25年4月
- 調査及び立法考査局国会分館
国立国会図書館を目指したきっかけ
私は大学時代、日本近代史を専攻していました。卒業論文を書くにあたり、明治初期に発行された「錦絵新聞」を題材にしましたが、調べていくうちに、資料が散逸してしまっているという現実を知りました。錦絵新聞は現代で言えば週刊誌のような位置付けであり、当時の人から価値を認められにくかったためのようです。国立国会図書館は保存図書館という重要な役割を持つ機関です。大学時代に資料を後世に残す大切さを痛感した経験が、国立国会図書館を目指すきっかけとなりました。
国立国会図書館に入館して5年目になります。現在の部署を含めて3種類の業務を経験しました。それぞれの業務の一端をご紹介したいと思います。
初めての配属先、複写課
入館して最初に配属されたのが複写課館内複写係でした。複写課の仕事のひとつに、資料の複写の受付業務があります。複写カウンターでは、1日に何百冊という本を手に取り、1冊1冊、破損がないか、著作権法の範囲内の複写であるかなどの確認をします。カウンター前には申込みのための長い行列ができることもよくあるため、手早い作業が求められます。そんな忙しい中でも、人生で一度も手にしたことのないような、多種多様な本と出会えるのが楽しみでした。(もちろん読む時間はありませんでしたが。)
総務部・総務課・総務係
入館3年目に総務部総務課総務係に異動になりました。「ソーム部ソーム課ソーム係」という名前からは仕事の内容を想像しにくいかと思いますが、主に総務課の庶務業務、たとえば課員の勤務管理、消耗品・備品の管理や、当館刊行物の国内図書館への発送業務などを担当していました。そのようなルーティーンワークをこつこつとこなす一方で、他の課や係の所掌に属さない突発的な事態に対応することもしばしばありました。総務係の業務は、図書館業務のイメージとはかけ離れているかもしれませんが、総務部という中枢部署にあって、組織運営の仕組みや、意思決定の流れなどを知ることができるという点で大変勉強になりました。
国会分館に配属されて
国会議事堂の中にも図書館があることをご存知でしょうか?国会分館は、国会議事堂の4階にある、国会関係者をサービス対象とした図書館です。平成25年4月から、その国会分館に配属となりました。総勢12名の職員で、図書や雑誌、新聞の受入れから整理、排架、利用提供まで、いわゆる図書館業務全般を行っています。利用者には国会議員も多く、直接カウンターでレファレンスを受けることもあるため、緊張する場面もよくあります。まだまだ配属されて間がないため、わからないことは先輩方に聞きながらなんとか業務をこなしている日々ですが、資料の一連の流れを身をもって感じられることは国会分館ならではの大きな魅力だと感じています。
おわりに
国立国会図書館は、日本最大の図書館であり、それゆえ国内資料の受入業務から海外図書館との協力業務に至るまで、さまざまな業務とそれに対応した部署が存在しています。私自身が経験した3つの部署の業務も全く異なる仕事ですし、いまだに「あの部署はどんな仕事をしているんだろう?」と思うこともよくあります。そのような国立国会図書館の持つ業務の多様性は、同時に、自分の可能性を広げるチャンスを与えてくれるものだと思います。私自身、今後どのような業務に取り組むことになるのか少し不安もありますが、それ以上にわくわくするような期待感を抱いています。
少しでも国立国会図書館に興味を持っていただけたら幸いです。みなさんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
