国立国会図書館職員を目指す皆さんへ
調査及び立法考査局議会官庁資料課 伊藤 暁子
- 平成20年4月
- 入館、調査及び立法考査局国会レファレンス課
- 平成22年4月
- 調査及び立法考査局社会労働課
- 平成25年4月
- 調査及び立法考査局議会官庁資料課
はじめに
私は、大学、大学院を通じて教育社会学を専攻していました。当館に入館したのは、国会での立法活動を補佐する調査業務があることを知り、当館が蓄積したさまざまな資料や情報を通じて、研究の世界と立法や政策立案の世界との橋渡しをすることができる仕事に魅力を感じたからです。ここでは、私がこれまで配属されている調査及び立法考査局での経験を中心に当館での仕事についてご紹介します。
調査及び立法考査局の仕事
調査及び立法考査局の主な仕事には、国会議員からの依頼に応じて調査を行う「依頼調査」と、国会で議論になりそうなテーマを予測して論文を執筆する「予測調査」があります。また、これら「依頼調査」と「予測調査」を円滑に行うために、新聞や新しく刊行された図書・雑誌記事をチェックすることなどをはじめとする、日々の情報収集は欠かせません。
国会レファレンス課での仕事
私は、入館してから最初の2年間は調査及び立法考査局国会レファレンス課に配属されました。同課では、電話などで依頼調査を受け付ける仕事や簡易な調査を担当しました。特に依頼調査を受け付ける仕事では、依頼の趣旨を正確に聞き取るように努めました。入館当初に依頼調査の窓口となる同課での業務を経験することで、調査業務の全体像や基礎を学ぶことができたように思います。
社会労働課での仕事
その後、同じく調査及び立法考査局にある社会労働課に配属されました。社会労働課では、社会保障や年金、福祉、医療、労働など主に厚生労働分野に関係する調査業務を行っており、私は医療を担当しました。医療保険制度や医療提供体制、薬事、医療機器、特定の疾病など医療に関係する幅広いテーマについて、依頼の趣旨に沿った既存の資料を集めたり、調査レポートを作成したり、時には議員と面談して説明することもありました。また、国内外に出張して実地調査を行う機会もありました。普段は資料からしか窺い知ることのできない事柄について、関係機関を訪問して担当者から説明を受けたことは、業務の範囲を超えて貴重な経験になりました。
最後に
調査業務を行う機関は他にもたくさんありますが、当館での調査業務の特徴は、不偏不党を旨として中立的・多角的な立場から調査を行うことと、当館が収集して所蔵する膨大な資料に基づいて調査を行うことにあると思います。私はまだ調査及び立法考査局での仕事しか経験していませんが、調査業務を行うためには当館の資料やその検索方法などに対する理解も欠かせません。当館には司書業務や一般事務などさまざまな業務があり、それらが密接に結びついています。そのため、多くの方に興味を持って頂ける職場だと思いますので、ぜひ皆さんとご一緒できれば嬉しく思います。
