国立国会図書館職員を目指す皆さんへ
関西館電子図書館課主査 田中 敏
- 平成10年4月
- 入館、図書部図書閲覧課(現 利用者サービス部図書館資料整備課)
- 平成14年4月
- 調査及び立法考査局社会労働課
- 平成19年7月
- 調査及び立法考査局国会レファレンス課
- 平成21年4月
- 関西館図書館協力課
- 平成24年4月
- 関西館電子図書館課
国立国会図書館には様々な部署・業務がありますが、ご参考までに、これまでに私が経験した主な業務について紹介します。
図書部図書閲覧課の業務
最初に配属となったのは東京本館の図書部図書閲覧課で、カウンターでの利用者への応対や、本館書庫の図書資料の管理等の業務に携わりました。本館書庫は17層になっており、それぞれの層は45m×45mの広さがあります。この書庫を隅々まで歩き回って、歴史ある国立国会図書館の資料に接する業務は、その後の業務を行う上でも、非常に良い経験となりました。
調査及び立法考査局の業務
次に配属になったのは、調査及び立法考査局(以下、調査局)で厚生労働関係の調査業務を担当する社会労働課でした。調査局には、経済や外交等の分野ごとに調査を担当する課があり、各課の中でさらに担当分野が分かれています。私は主に社会保障や年金等の分野の担当として、国会議員からの調査依頼への回答や調査レポートの作成等を行いました。私が在籍していた時期は、新聞等でも年金の問題が大きく取り上げられていた頃で、関連する調査依頼も多くありました。分野による繁忙等もありますが、やりがいも大きい仕事だと思います。
関西館図書館協力課の業務
その後、関西館に異動となり、図書館や図書館員向けの業務を行う図書館協力課に配属となりました。図書館や図書館情報学に関する調査等を行う係で、創刊から30年を超える『カレントアウェアネス 』という情報誌や「カレントアウェアネス・ポータル」というウェブサイト等で情報を発信するという業務を担当しました。カレントアウェアネス・ポータルでは、国立国会図書館で最初にTwitterの利用を開始しましたが、そのように、関西館は新しいことに取り組んでいく雰囲気が強いように思います。
国立国会図書館の業務について
私がこれまでに経験した業務は、それぞれ、「利用者向け」「国会議員向け」「図書館員向け」のサービス業務です。公務員という職種自体がサービス業ですが、特にサービスの受け手が直接見える業務においては、様々な制約がありながらも、受け手のことを考えて業務を行うということが大切かと思います。
また、調査業務は、図書館の資料を使って調査を行うという、いわば利用者的な側面も持った業務です。調査においては適切な資料に基づいていることが重要ですが、そのためには資料の内容や検索方法等についてしっかりと理解しておく必要があります。こうした形で、司書部門の業務と調査部門の業務が結びついていることが、国立国会図書館の業務の特徴かと思います。
