国立国会図書館職員を目指す皆さんへ
電子情報部電子情報企画課 渡邉 太郎
- 平成21年4月
- 入館、主題情報部参考企画課(現 利用者サービス部サービス企画課)
- 平成24年4月
- 電子情報部電子情報サービス課
- 平成25年4月
- 電子情報部電子情報企画課
はじめに
私は大学時代に図書館・情報学を専攻し、情報を探索して整理する能力を磨きたいと考えて当館を志望しました。これまで経験してきた2種類の業務について簡単に紹介します。
利用者サービス関連業務
入館後最初に配属された参考企画課は、利用者サービスのうち主にレファレンス・サービス関連業務の取りまとめを行う部署でした。「レファレンス・サービス」とは、利用者からの問い合わせに応じて図書館が所蔵資料等を駆使して行う調査回答サービスです。私はそこで、電話レファレンスの窓口業務(『国立国会図書館月報』579号. p.16.参照)、利用者向けの調べ方ガイダンス、地方の図書館へのレファレンスに係る派遣研修等に携わりました。
一日に数十件程度寄せられる電話での問い合わせに的確に回答できた時や、来館された利用者や地方の図書館職員に研修等を通じて調べもののコツをご紹介し、感謝された時などには、この仕事ならではの満足感を得ることができました。当館は図書館としては非常に大きな組織であり、直接利用者と日常的に接する職員は少数派です。利用者サービス部門の仕事はサービス対象である利用者からの反応がダイレクトに伝わってくる、公務員としての本来のやりがいや達成感を得られやすい仕事であるといえるでしょう。
情報システム関連業務
入館後の4年間は一貫して情報システム関連業務にも携わってきました。仕事の内容は、システムの企画、開発、運用並びにそれらに関連した調達及び業者の管理といったものです。時間や予算、技術面での制約がある中でシステム開発等のプロジェクトを進めていくうえでは、館内外を問わず背景の異なる関係者間で物事を調整していく必要があります。硬軟織り交ぜた対応が求められ、時には当初定められていた要件の変更を余儀なくされることもありますが、様々な意見を考慮しつつ少しでも利用者にとって使いやすいシステムに近付けられるよう試行錯誤を重ねる過程は、若い視点が求められることも多く楽しい作業でもあります。
また、情報システム関連業務では必然的に多くの外部業者と関わることになりますが、それぞれの知見や仕事の進め方などから学ぶことも多くあります。業務を通じて情報システムに関する知識やプロジェクトマネジメントに係る見識を深められたことは、その後も役立てられる貴重な財産となりました。
おわりに
利用者サービスの一端を垣間見たうえで、発展めざましい情報システムに関わってこられたことは、図書館の成長を肌で感じるとてもいい経験になったと感じています。
図書館は社会における"知"のインフラです。国立国会図書館は我が国全体の"知"のインフラであり、様々な形でこの国の知的生産活動に大きく貢献することができます。この職場には多様な業務があり、皆さんの興味を引き出し、皆さんが持ち味を十二分に発揮できるフィールドが必ずあります。皆さんの生涯のキャリアを積む職場として是非国立国会図書館を検討してみてください。
