2022.11.7                             国立国会図書館 --------------------------------------------------------------------- 「図書館及び関連組織のための国際標準識別子(ISIL)」試行版LODについて --------------------------------------------------------------------- <概要> 「図書館及び関連組織のための国際標準識別子(ISIL)」は、図書館をはじ め博物館、美術館、文書館などの類縁機関に付与されている国際的な識別子 です。ISO 15511で国際標準規格として定められており、日本では、国立国会 図書館が国内登録機関となり、国内のISIL付与及び管理を行っています。 国立国会図書館ではLinked Open Data(LOD)の利活用を推進しており、その 一環としてISILの試行版LODを公開しています。 本データセット(ISIL-LOD)は、ISILが付与された機関についての基本的な 情報を登録した「ISIL管理台帳ファイル(CSV形式・Excel形式)」をもとに 作成しました。  https://www.ndl.go.jp/jp/library/isil/index.html#list ISIL-LODには、以下のようなISIL管理台帳ファイル以外のデータも含まれて います。 ・住所の緯度・経度 ・国立国会図書館典拠データ検索・提供サービスのURI ・国際標準名称識別子(ISNI) ・国立情報学研究所総合目録データベースの図書館ID(FA番号)のURI ・DBpedia JapaneseのURI 等 例えば、ISIL-LODに含まれる緯度・経度情報を地図にマッピングすれば、 図書館の所在地を地図上で表示させることができます。 また、DBpedia JapaneseのURIを用いれば、ウィキペディアのデータと マッシュアップすることも可能です。 データの形式は、RDF/XMLです。 <ISIL試行版LODデータモデルについて> 別紙「試行版LODのデータモデル」について、主な事項を説明します。  https://www.ndl.go.jp/jp/dlib/standards/opendataset/ISILdatamodel.pdf 【機関名】  ISIL-LODでは、機関名として次の5種類を設定しています。 ●「機関名元データ(日)」dbpedia:originalName  「ISIL管理台帳ファイル」の「機関名Institution name in Japanese」の  データを、そのまま格納しています。 ●「機関名(日)」schema:name @ja  一般的な名称と思われるデータを入れています。「財団法人」「株式会社」  「大学共同利用機関法人」などの部分は削除しています。 ●「機関名(ヨミ)」schema:name @ja-kana  「ISIL管理台帳ファイル」の「機関名ヨミInstitution name in Japanese  (kana form)」のカタカナデータを「機関名(日)」に合わせて修正して  格納しています。 ●「機関名(英)」schema:name @en  「ISIL管理台帳ファイル」の「Institution name in English」の英語データ  を「機関名(日)」に合わせて修正して格納しています。ISIL機関の中には、  このデータが存在しないものもあります。 ●「機関名別名(日)」schema:alternateName  略称、愛称、Web NDL Authoritiesの標目形など、「機関名(日)」「機関  名元データ(日)」とは異なる名称を入れています。ISIL機関の中には、  このデータが存在しないものもあります。 【図書館館種コード】  図書館の種別を示すコードです。「図書館館種コード(dcndl:LibType)」  として独自に定義しています。  ※図書館館種コード(dcndl:LibType)語彙定義書   https://www.ndl.go.jp/jp/dlib/standards/opendataset/libtype.pdf   https://www.ndl.go.jp/jp/dlib/standards/opendataset/libtype.rdf 【緯度経度と標準地域コード】 ・緯度経度  「ISIL管理台帳ファイル」の「都道府県Prefecture」と「市区町村City/Wa  rd/Town/Village」と「町名番地Address」のデータをもとに、東京大学空  間情報科学研究センターが提供する「CSVアドレスマッチングサービス」を  用いて、付与しています。ISIL機関の中には、このデータが存在しないも  のもあります。  ※東京大学空間情報科学研究センター「CSVアドレスマッチングサービス」   https://newspat.csis.u-tokyo.ac.jp/geocode/ ・標準地域コード  「ISIL管理台帳ファイル」の「都道府県Prefecture」と「市区町村City/Wa  rd/Town/Village」のデータをもとに、総務省が提供する「標準地域コード」  のURIを付与しています。ISIL機関の中には、このデータが存在しないも  のもあります。  ※統計に用いる標準地域コード(総務省のページ)   https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/seido/9-5.htm  ※統計に用いる標準地域コード(統計LODのページ)   http://data.e-stat.go.jp/lodw/  [例] http://data.e-stat.go.jp/lod/sac/C11201 【外部データへのリンク】  ISIL-LODは、以下の外部データ・IDへのリンクを含んでいます。 ・Web NDL Authorities  「国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)」  の名称実体URI。  [例] http://id.ndl.go.jp/auth/entity/00265285  ※Web NDL Authorities: https://id.ndl.go.jp/auth/ndla ・ISNI  国際標準名称識別子(International Standard Name Identifier:ISNI)  知的創作物やコンテンツに関連する個人及び組織に付与される国際的かつ分野  横断的な識別子。  [例] 0000 0004 1764 5956  ※ISNI Search Database: https://isni.org/page/search-database/  ※識別子の架け橋:国際標準名称識別子ISNI:https://current.ndl.go.jp/e1773 ・FA番号  「国立情報学研究所総合目録データベース」の図書館IDのURI。  [例] http://ci.nii.ac.jp/library/FA010697#entity  ※国立情報学研究所「総合目録データベースのデータ公開」:   https://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/about/infocat/od/ ・DBpedia Japanese  Wikipedia日本語版をLODとして公開している「DBpedia Japanese」のURI。  [例] http://ja.dbpedia.org/resource/北海道立図書館  ※DBpedia Japanese: http://ja.dbpedia.org/ <利用条件> ISIL-LODは、営利・非営利の目的を問わず、利用手続なしで自由にご利用に なれます。なお、このIDを利用して行う一切の行為について、当館は何ら責 任を負うものではありません。 <使用に当たってのご注意> ・ISIL-LODは、2022年6月27日時点の「ISIL管理台帳ファイル(CSV形式・  Excel形式)」をもとに作成しました。利用の時点ではデータが更新・  変更されている場合があります。  最新データは、以下のページで確認できます。  https://www.ndl.go.jp/jp/library/isil/index.html#list  なお、ISIL試行版LODの更新頻度は、年1回(毎年4月頃)を予定しています。 ・「ISIL管理台帳ファイル」のデータをそのまま格納している部分について  元ファイルに誤字脱字等があった場合でも、元データとの整合性を重視し  データの修正等は行っていません。その内容の完全性・正確性・有用性・  安全性等について、当館が保証するものではありません。 ・ISIL-LODは試行版です。事前の通知なしに、本データセット(ISIL-LOD)の  データモデル、URI等が追加又は変更・削除することがあります。 <ISIL-LOD試行版の更新履歴> ・2015年4月27日 (バージョン1.0 Beta)   ISIL-LOD試行版を公開開始。2014年12月18日時点のISIL管理台帳ファイ   ルを使用して作成。 ・2016年4月20日 (バージョン1.1 Beta)   ISIL-LOD試行版を更新。ユーザーからのフィードバックを受けて、FA番   号URIへのリンクのプロパティを「owl:sameAs」から「rdfs:seeAlso」へ   変更、URLを指示するプロパティを「schema:URL」から「schema:url」へ   変更。また、統計センター「標準地域コード」の変更を受けて、   「/statdb.nstac.go.jp/」部分を「/data.e-stat.go.jp/」に変更。     変更前の例:http://statdb.nstac.go.jp/lod/sac/C22212     変更後の例:http://data.e-stat.go.jp/lod/sac/C22212   2016年3月22日時点のISIL管理台帳ファイルを使用して作成。 ・2017年4月3日 (バージョン1.2 Beta)   ISIL-LOD試行版を更新。外部IDへのリンクとして、「国立国会図書館   サーチ」の所蔵機関コード(NDLLibCode)を削除。ISNIを追加。   2017年1月31日時点のISIL管理台帳ファイルを使用して作成。 ・2018年6月12日 (バージョン1.2 Beta)   ISIL-LOD試行版を更新。   2018年2月28日時点のISIL管理台帳ファイルを使用して作成。 ・2020年1月9日 (バージョン1.2 Beta)   ISIL-LOD試行版を更新。   2019年12月10日時点のISIL管理台帳ファイルを使用して作成。 ・2021年2月4日 (バージョン1.2 Beta)   ISIL-LOD試行版を更新。   2020年12月18日時点のISIL管理台帳ファイルを使用して作成。 ・2022年11月7日 (バージョン1.2 Beta)   ISIL-LOD試行版を更新。   2022年6月27日時点のISIL管理台帳ファイルを使用して作成。   「機関名元データ(日)」 へのプロパティのプレフィクスを   dbpedia:からdbo:に変更。