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コラム:書誌データ利活用(11)―利活用事例の紹介(浦安市立図書館)

NDL書誌情報ニュースレター

NDL書誌情報ニュースレター2017年2号(通号41号)

【はじめに】

国立国会図書館では、作成した書誌データをより広く活用していただく取組みの検討に役立てるため、当館の書誌データを利用している図書館の事例を調査しています。本誌2016年4号(通号39号)のコラムに引き続き、今回は、2016年11月15日に訪問した浦安市立図書館の利用事例についてご紹介します。

1. 浦安市立図書館について

浦安市立図書館は、中央図書館に加えて分館7館で構成され、市民に身近な図書館としてサービスを提供しています。図書約119万冊、雑誌約560タイトルの充実した蔵書を有する大規模な公立図書館です。特に、選書業務に力を入れています。正職員および有資格の非常勤職員のほぼ全員が各分野を分担し、原則として、現物を確認してから購入の可否を決定しています。資料の購入にあたっては、地元の書店協同組合を活用しています。図書館システムは京セラコミュニケーションシステム株式会社のELCIELOを導入し、MARCはおもに株式会社日販図書館サービスのNS-MARCを使用しているとのことでした[1]

2. 当館の書誌データの利用状況

浦安市立図書館では、NS-MARCを補完する形で当館の書誌データを利用しています。たとえば、既存の書誌データのうち出版年が古く書誌事項が簡素なものについて、当館の書誌データを活用して修正したり、寄贈により受け入れた資料について、NS-MARCにデータがない場合の目録作成に利用したりしているということでした。作業手順としては、NDL-OPACで検索した該当資料の書誌データをMARC形式のファイルでダウンロードし、自館のシステム(ELCIELO)に取り込んだ後、必要に応じて各データ項目を修正してから利用しているそうです[2]

新規に購入する資料については、選書に重点を置き、NS-MARCの利用により目録作成の効率化を図る業務フローが組み立てられています。一方、NS-MARCに収録されていない、出版年が古い資料や一般に流通しない資料の目録作成については、当館の書誌データを利用することで、作業の負荷を軽減させていることがわかりました。また、出版年が古い資料の書誌データの内容を、当館の書誌データにより補完し充実させていることもわかりました。

【おわりに】

調査にご協力いただいた浦安市立図書館の方々に心から感謝いたします。

このコラムでは、今後も当館の書誌データの利用事例を調査し、紹介する予定です。当館の書誌データを業務やサービスに活用している事例がありましたら、ぜひ収集・書誌調整課書誌サービス係<bib-dlアットマークエヌディーエルピリオドジーオーピリオドジェーピー>までご連絡ください。

篠田 麻美
(しのだ あさみ 収集・書誌調整課)

[1] 株式会社日販図書館サービスは、2017年3月31日をもって事業を終了しました。浦安市立図書館では、2017年4月以降、NS-MARCの代わりに他の民間MARCを利用しています。

[2] ELCIELOの最新バージョンでは、国立国会図書館サーチのAPIに対応した機能が実装されているため、NDL-OPACを利用せずに、当館の書誌データを直接取り込むことができます。


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NDL書誌情報ニュースレター(年4回刊)

ISSN 1882-0468/ISSN-L 1882-0468
2017年2号(通号41号) 2017年6月27日発行

編集 国立国会図書館収集書誌部
発行 国立国会図書館

〒100-8924 東京都千代田区永田町1-10-1

メールアドレス:bib-newsアットマークエヌディーエルピリオドジーオーピリオドジェーピー(ニュースレター編集担当)