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科学技術関係資料整備審議会

科学技術関係資料整備審議会諮問・答申

第5回科学技術関係資料整備審議会における諮問事項に対する答申

国立国会図書館長
河野義克殿
科学技術関係資料整備審議会
委員長 内田俊一

諮問事項
科学技術資料整備に関して、国内諸機関との連絡を密にするにはいかにすべきか

答申
 第5回科学技術関係資料整備審議会において、諮問をうけた標記の件に関する本審議会の意見を、次のとおり答申いたします。

 国立国会図書館の科学技術関係資料の整備はつねに国内科学技術研究の動向に即応し、その必要をみたすものでなければならない。そのため国立国会図書館はつぎのような方法によって国内科学技術関係諸機関と連絡し、今後の科学技術資料の整備に資すべきである。

  1. 主要な学会・研究機関の研究者、あるいは適当に選ばれた一般利用者等から、直接あるいはアンケート等により科学技術資料整備につき意見をもとめること。
  2. 大学図書館ならびに政府・民間の科学技術各部門の専門図書館の関係者からも科学技術資料整備関係諸業務につき意見をもとめること。
  3. 前各項の実施にあたっては、国立国会図書館の科学技術資料整備関係業務につき、それがどの程度周知されているか、利用度、利用に際しての要望等を具体的に調査し、今後の業務運営に反映させること。

 国立国会図書館は、その収集した科学技術関係資料が国内科学技術研究者によって有効に利用され、その必要をみたすための手段を講ずるべきである。なかでも電子計算機の導入を中心とする諸業務の充実は国立国会図書館の発展ため不可欠であるので是非ともその実現をはからなければならない。また、導入にあたっては、ただちに実施可能な業務から順次はじめるなど、効果的な方法を検討し、世界の科学技術情報の組織化、機械化の動向にも対応し得ることが必要である。

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