国立国会図書館のビジョン2004
使命と役割
国立国会図書館は、「真理がわれらを自由にするという確信に立って、憲法の誓約する日本の民主化と世界平和とに寄与することを使命として」(国立国会図書館法前文)、次の役割を果たしています。
*国民の知的活動の成果を、印刷物から電子情報にいたるまで広く収集し、国民共有の情報資源を構築する。
*国政課題に関する調査・分析及び情報の提供によって、国会の立法活動を補佐する。
*行政・司法各部門及び広く国民に対し図書館サービスを提供し、現在及び将来にわたり、情報資源へのアクセスを保障する。
重点領域
情報ネットワークの急速な発達により、社会における情報流通の在り方が大きく変化しています。また、社会の枠組みが見直され、価値観が多様化する中で、個人や組織が情報を収集・選択し、判断を下すことがますます重要になってきています。
国立国会図書館は、このような情報環境・社会環境の変化に対応するために、インターネット等による情報発信の強化と図書館サービスの充実に取り組んできました。今後さらに、次の四つを重点領域として、サービスの一層の向上を目指します。
立法補佐機能の強化
国会の立法活動を補佐するため、調査サービスの高度化を図る。また、内外の情報資源を駆使し、的確な情報を一層効果的に提供する。
デジタル・アーカイブの構築
国民共有の情報資源として、電子情報を蓄積・提供するデジタル・アーカイブを構築する。
情報資源へのアクセスの向上
情報資源への自由で平等なアクセスを保障するため、利用機会の拡充及びサービスの質的向上を図る。
協力事業の推進
内外の図書館及び関係機関との連携を強化して、情報資源の共有化と流通を促進する。また、図書館人の育成のために協力し、図書館・情報サービスの発展に寄与する。