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ドライクリーニング−刷毛で埃を払う

本に埃や塵がついていると、汚れや劣化の原因になる。特にカビや虫の発生を招く恐れがある。埃や塵を刷毛やブラシ、掃除機、布、スポンジ、消しゴム等を使って除去することをドライクリーニングという。
ここでは、刷毛やブラシを使って本をドライクリーニングする方法を紹介する。

使用する道具

  • 刷毛またはブラシ(資料を傷めないように柔らかめの毛のものを選ぶ。クリーニングする場所によって、刷毛の大きさや幅を使い分ける。他の汚れが付かないように、違う用途に使用したものは使わない。)

    色々な刷毛とブラシ
    <色々な刷毛とブラシ>

  • 乾いた布(帯電クロス等、繊維が柔らかく、薬品が使われていないタイプのものを選ぶ。他の汚れが付かないように、違う用途に使用したものは使わない。)
  • 掃除機(家庭用の一般的なタイプのものでよい。吸い込み口には、頁の切れ端等を吸い込まないように目の粗い布を被せる。またはブラシ状の細いノズルが便利。)
  • マスク

手順

ドライクリーニングする時は、埃やカビを吸い込まないようにマスクをし、換気が良く、周りに資料や人がいない場所で行う。特にカビを刷毛で除去する場合は、周囲に拡散しないよう注意する。

  • (1)大きな埃や塵は掃除機で吸い込む。弱ぐらいの吸引力で、天や前小口、地、表紙の背、平の埃を取り除く。埃が中に入らないように、片手で小口をしっかりと閉じて作業する。表紙や本文が傷んでいる場合は注意して行う。傷みがひどい場合はさらに傷める恐れがあるため掃除機を使用しない。

    掃除機を使って埃を取り除く
    <掃除機を使って埃を取り除く>

  • (2)刷毛を使って天、前小口、地の埃を順に払う。
    • 片手で前小口をつかみ、中に埃が入らないようにしっかりと閉じて、天の埃を背から前小口の方向に払う。
    • 次に天をつかみ、前小口の埃を地から天の方向に払う。
    • 最後に前小口をつかみ、地の埃を背から前小口の方向に払う。

    天の埃を払う
    <天の埃を払う>

    前小口の埃を払う
    <前小口の埃を払う>

  • (3)前後の見返しのノド部と見返しから2、3頁分のノド部の埃を刷毛で払う。埃は地から天の方向に払う。表紙から2、3頁分は特に埃が入りやすい。

    見返しノド部の埃を払う
    <見返しノド部の埃を払う>

  • (4)表紙の平の埃を刷毛で払う。または乾いた布でふき取る。平の中央部分から天に向かって払い、次に中央部分から地に向かって払う。

    表紙を乾いた布でふく
    <表紙を乾いた布でふく>

チェックポイント

  • 本は大概立てて置いてあるので、天に埃がたまりやすい。
  • 汚れが広がらないように、埃は基本的にはきれいな方向から汚い方向へ払う。
  • 表紙や本文紙が傷んでいる本をドライクリーニングすると、さらに破損させる場合があるので、注意深く作業する。
  • 全頁ドライクリーニングするのが理想だが、背が緩んでいる本や開きが悪い本は、無理に開くと破損させる恐れがあるので、作業するかどうかは本の状態を見て判断する。
  • 折込みや頁が折れている部分は、隙間があるため特に埃が溜まりやすい。開いて中の埃まで取る。

参考資料

  • 『防ぐ技術・治す技術−紙資料保存マニュアル−』日本図書館協会,2005年,pp.41-45.
  • 『容器に入れる−紙資料のための保存技術(シリーズ本を残す(3))』日本図書館協会,1991年,pp.24-25.

ここで紹介している方法は、修復に関して専門的な知識や技術を持たない図書館員が一般的な資料に対して手当てを行うものです。貴重な資料や劣化が著しい資料に対する方法ではありません。紹介している方法で作業した結果、資料に何らかの不都合、損害が生じたとしても国立国会図書館は一切責任を負うことはできません。

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