平成17年度利用者アンケート結果
調査結果の概要
国立国会図書館では、当館の果たすべき使命・役割および将来目指すべき方向性を明確にするため、「国立国会図書館ビジョン2004」を策定しました。このビジョンの実現に向けて、具体的な目標・基準の下に年度ごとの取り組みを行い、評価結果を公表しています(重点目標・サービス基準については「目標と評価」参照)。そして、このようなサービス・業務の改善につなげるために、利用者の利用実態、サービスへの満足度や要望を把握すること目的として、平成15年度から利用者に対するアンケートを実施しています。
ここでは、平成17年度利用者アンケート結果の概要をご紹介します。
利用実態
1. 来館目的は何ですか?来館頻度はどのくらいですか?
平成15年度の調査では、平成14年度に開館した関西館と国際子ども図書館で利用者の傾向が似ており、「施設の見学」を目的とする利用者や、「本日が初めて」という利用者が多い結果となりました。しかし、平成17年度の調査では、利用者の来館目的・来館頻度・滞在時間の傾向は、東京本館と関西館がよく似たものとなっています。一方、国際子ども図書館には、東京本館・関西館とは違った特色が見られます。(図1、2、3)
東京本館では、平成15年度の調査結果からあまり変化はありませんが、「一般調査・趣味・教養」目的の利用者が増加しています。
関西館では、平成15年度の調査に比べ「施設の見学」目的の利用者が減少し、「学術・研究」目的の利用者が増加しています。また、来館頻度でも「本日が初めて」の利用者が減り、滞在時間も「一時間以内」が減少しています。
国際子ども図書館では、平成15年度の調査では6割近かった「施設の見学」目的の利用者が減少し、「展示会」と「お子様の付き添い」目的の利用者が増加しています。来館頻度は、平成15年度の調査結果と同様に「本日が初めて」の利用者が圧倒的に多いのですが、その割合は若干減少しており、滞在時間も延びています。

図1*複数回答可としたため、合計が100%を超えている。

図2 来館頻度

図3 滞在時間
2. 最も利用する図書館はどこですか?
東京本館で4割、関西館で3割の利用者が、最もよく利用する図書館(室)として「国立国会図書館」を回答しています。当然のことながら、この回答者は当館への来館頻度も高くなっています。また、東京本館、関西館ともに、「ビジネス」を目的とする利用者では、最もよく利用する図書館(室)として「国立国会図書館」を回答する割合が高くなっています。
一方、国際子ども図書館では、「市区町村立図書館」という回答が7割を超え、「国立国会図書館」はごく少数となっています。(図4)

図4 最もよく利用する図書館(室) *複数回答可としたため、合計が100%を超えている。
3. 遠隔利用サービスを利用していますか?
当館ホームページを利用していると回答した来館利用者の割合は、東京本館で55%、関西館で39%、国際子ども図書館で15%です。利用するサービスは、資料の検索が中心で、インターネット(NDL-OPAC)経由の複写サービスの利用率は約5%でした。(図5)また、図書館(室)経由または郵送申込みによる遠隔利用サービスの利用率も、非常に低い結果となっています。(図6)平成16年度の遠隔利用者アンケートで、遠隔利用者の当館への来館頻度が低かったこととあわせると、当館の来館利用者と遠隔利用者は異なる利用者層であると考えられます。

図5 遠隔利用サービス利用状況-国立国会図書館ホームページ
*複数回答可としたため、合計が100%を超えている。

図6 遠隔利用サービス利用状況−その他の利用
*複数回答可としたため、合計が100%を超えている。
4. 登録利用者制度に登録されていますか?
東京本館では、平成16年10月の新装開館以後、登録利用者制度に登録すると入館手続きが簡略化できるようになったため、平成15年度の調査に比べ、「登録している」と回答した利用者が飛躍的に増加しています。一方、利用手続きの異なる国際子ども図書館では、「制度自体を知らなかった」という回答が7割を占めています。(図7)
なお、東京本館、関西館ともに来館頻度が高いほど登録利用者制度への登録率も高く、「月に1回以上」来館する利用者の6割以上が登録利用者制度に「登録している」と回答しています。

図7 登録利用者制度登録状況
