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国立国会図書館電子図書館推進会議報告書

6. あとがき

 本報告書では、歴史的な流れの中で図書館が担ってきた社会的・文化的な役割について述べ、電子図書館が要請される背景やその役割を我が国の情報基盤の核として位置づけて検討した。また、電子図書館サービスの具体像とその実現に際してどのような課題が存在するのか、技術的及び制度的な側面からの検討を加えた。
 そして、これらの検討により、日本の中心的情報蓄積・発信拠点として、我が国の社会、政治、文化を支える情報基盤となるべく、国立国会図書館が電子 図書館構築に取り組む意義と必要性を明らかにしてきたつもりである。今、国立国会図書館は、2000年に国際子ども図書館を、2002年には「関西館」の開館を予定しているが、東京本館と一体となって、21世紀の情報の総合的基盤として、国立国会図書館が「電子図書館」を構築することは、国家的にも大きな意味をもつ。著作権の問題、技術の問題等解決すべき課題は多々あるが、多くの人々にその役割と意義について認識していただき、すべての人にとって、また 我が国にとって価値のある電子図書館の構築が進められるべきである。
 20世紀後半に急速に発達した情報処理技術は社会のあらゆる局面を変革しつつあるが、図書館の姿も大きく変えようとしている。コンピュータは20世紀中頃に誕生したが、当初の弾道計算のような数値計算を行う機械から、文字の処理へ、さらにはマルチメディア情報を含む大量の情報を取り扱うことのできる、個人のコミュニケーション機器へと進化を遂げてきた。また、情報通信の世界においても、文字、音、動画を含むさまざまな情報をディジタルで一元的に送信することのできる大容量の統合ディジタル通信を実現しつつある。さらに、情報の記録媒体で言えば、半導体記録媒体、磁気記録媒体、光学的記録媒体、 いずれをとっても、膨大な情報を極めて小さなスペースに格納することができるようになった。これらの技術的進展が電子図書館の成立を可能にしている。 21世紀初頭には、本で表現すると、何十万から何百万冊に相当する情報がそれほど大きくない一つの部屋に収まる程度にコンパクトに電子的に蓄積すること が可能になる。
 これまで情報社会、知識社会と言われてきた社会は、情報を入れる器、情報 を輸送する道を準備してきたということができる。電子図書館が知識・情報の基盤となることで、本来の情報社会、知識社会が実現する。本報告書はそのよ うな新しい知識・情報の基盤を構築するために、電子図書館の可能性とそれを実現するための制度的、技術的課題を明らかにしてきた。
 国立国会図書館は我が国の中央図書館として、また、世界に向けて我が国を代表する図書館として活動を行ってきた。国立の中央図書館としては、印刷物 を中心にさまざまな記録を網羅的に収集し、国民の文化財として保存し、提供してきた。これらの活動は、情報の形態がアナログから、ディジタルになって も引き継がれるべきである。また、国際化がますます進展するこれからの社会にあって、我が国を代表する図書館として、広く世界に情報を提供してゆくべ きである。
 国立国会図書館の電子図書館の構築は、さまざまな分野で、学問の、文化の、 また技術の新たな時代を切り開くものである。これからの情報社会の発展に向 けた新しい情報基盤となることを強く期待するものである。

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