ドライクリーニング2 粉消しゴムを使って汚れをとる
表面が比較的つるつるとした紙質の資料の汚れを、粉消しゴムに吸着させて除去する方法を紹介する。粉消しゴムを使用することで広くまんべんなくクリーニングできるので、一枚もの資料のクリーニングに適している。
使用する道具
- おろし金(チーズおろし)
- プラスチック消しゴム(色やにおいのついていないもの)
- 刷毛
- 布手袋

作業前の注意
書き込み等の消してはいけない情報や破れがないか確認する。
手順
(1)おろし金を使い、プラスチック消しゴムを細かくし、粉消しゴムをつくる。

(2)粉消しゴムを大さじ1杯ほど資料の上におき、資料の中央から外側に向かって、手のひらで円を描くように軽くこすりつけ汚れを吸着させる。
粉消しゴムはある程度黒くなったら取り替える。

(3)資料を押さえるほうの手には手の油分などで資料を汚してしまわぬよう手袋をする。大量に作業する時は、摩擦から手を保護するために、粉消しゴムをこする方の手にも手袋をはめるとよい。

(4)終わったら、粉消しゴムのかすを十分に払い、資料に残らないようにする。資料にかすが残るとシミやページ同士の貼りつきの原因になる場合がある。

(5)部分的な汚れには、消しゴムを固形のまま使用する。ゴシゴシこするとかえって資料を傷めてしまうので、一方向のみに軽くこする。

チェックポイント
- 消しゴムでこすりすぎると、かえって資料を傷めてしまうことがあるので注意する。
- 本のノド部のような隙間に、消しゴムが入ってしまうと取り除くことが難しいため、この方法は冊子状の資料には向かない。
参考資料
- 『防ぐ技術・治す技術―紙資料保存マニュアル―』日本図書館協会,2005年,p.45.
注
ここで紹介している方法は、修復に関して専門的な知識や技術を持たない図書館員が一般的な資料に対して手当てを行うものです。貴重な資料や劣化が著しい資料に対する方法ではありません。紹介している方法で作業した結果、資料に何らかの不都合、損害が生じたとしても国立国会図書館は一切責任を負うことはできません。
