公開セミナー及びアジアIFLA/PACセンター長等会議の終了
公開セミナー「スマトラ沖地震・津波による文書遺産の被災と復興支援」
国立国会図書館では、平成17年12月6日、東京本館において、標記セミナーを開催し、168名の参加者を得ました。これは、大きな被害をもたらしたスマトラ沖地震・津波の発生から一年が経つのを機に、文書遺産の保護のための災害予防や復興支援のあり方を議論することを目的に行われました
被災国であるインドネシア及びスリランカの国立図書館長からは、写真と共に現地における被災・復興状況をお話しいただきました。現在もいまだ生活基盤の復旧・復興段階であり、図書館や被災した文書資料の復興活動までは至らず、資金を含む様々な支援が求められているということでした。支援側からは、 IFLA/PACの国際センター及びアジア地域センター(国立国会図書館)から今回の災害への対応、活動紹介、今後の方針について報告があり、オセアニア・東南アジア地域センターからもコメントが発表されました。現地で実際に被災文書の修復活動にあたられた坂本勇氏からは、これまでの支援活動について報告をいただく予定でしたが、同氏が再び現地に派遣され当日もインドネシアにて活動中であったため、報告は講演原稿の代読という形で行われました。
なお、日本語による記録集を後日刊行する予定です。講演ペーパー(英語のみ)は、IFLA/PACアジア地域センターHPに掲載されています。

アジアIFLA/PACセンター長等会議
翌12月7日、IFLA/PACの国際センターとアジアにおかれた3つの地域センター(オセアニア・東南アジア地域センター、中国地域センター、アジア地域センター)のセンター長(代理を含む)が一堂に会し、アジアにおけるIFLA/PACコア活動の今後のあり方を協議しました。地域を限定した地域センター長会議の開催はPACとしても初めての試みでした。会議には、韓国国立中央図書館の資料保存専門家と前日の公開セミナーで講師を務めたインドネシアおよびスリランカの国立図書館館長も出席しました。
地域センター間の協力、東南アジアおよび南アジアにおける新地域センター設置、地域の資料保存活動に対する支援・協力、災害対策・復興支援のあり方等を討議しました。討議の結果は、PACの次期戦略計画(2006-2008)に反映され、アジアにおけるPAC活動に活かしていく予定です。

