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インキュナブラ小辞典

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ゴシック体 (Gothic)

アルファベットの二大書体のひとつで、中世写本で広く使われた書体です。12世紀に大学が設立され、写本の製作が増えたとき、今日protogothicと呼ばれる書体が使われ始めました。その特徴は、その前のカロリング朝体と呼ばれるものより幅が狭く、やや角張っているということでした。この書体から、主に聖書や典礼書に用いられたtexturaと呼ばれる書体、これより少し丸いrotundaと呼ばれる書体、筆記体のように早く書けるようにしたbatardと呼ばれる書体が生まれました。インキュナブラの時代になってもこれらの書体は受け継がれ、次の例のようなゴシック体活字が使われました。

ライプツィヒのC.カヘロフェンのテクストゥラ体
ケルンのU.ツェルのロトンダ体
ウェストミンスターのW. キャクストンのバタード体

ゴシック」はGoth (ゴート族のような) という言葉に由来し、ルネサンスの人文主義者が古代ローマの書体に比べて粗野であるとしてこう呼んだところから来ています。

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