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インキュナブラ・コレクション

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イギリスのインキュナブラ零葉

R.ヒグデン「ポリクロニコン」
65.R.ヒグデン「ポリクロニコン」
Higden, Ranulphus. Polycronicon.
[Westminster]: William Caxton, [after 2 July1482]
GW 12468. Typ.4:95G
<請求記号 YP21-83, Pl.59>

ウィリアム・キャクストン (c.1422-c.1491) はイギリスに印刷術をもたらした人物です。まずブルージュで印刷を始め、1476年からはウェストミンスターで開業しました。イギリスでは10種の活字を用い、多くは本書のようにバタード体の活字です。100点以上のインキュナブラを印刷しましたが、7割は英語の著作です。

本書はもともとラテン語で書かれた年代記ですが、J. Trevisaが1387年に英訳したものを元にキャクストンが増補・訂正したものです。イギリスの部分は1480年にThe description of Englandと題してChronicles of Englandの補遺として先に刊行されました。


「英国年代記」
66.「英国年代記」
Chronicles of England.
Westminster: Wynkyn de Worde, 1497-98.
GW 6675. Typ.3:136G, Typ.5:95/96G
<請求記号 YP21-83, Pl.60>

ウィンキン・デ・ウォルデ (d.1530) はキャクストンの助手としてイギリスに渡り、その印刷所を受け継いだ人です。多作な人でインキュナブラだけで110点以上、さらに16世紀に入ってからはロンドンで700点の刊行物があります。インキュナブラ時代、5種の活字はキャクストンから受け継ぎ、さらに4種の活字を用いました。本書はキャクストンが1480年に印刷していたものの再版になります。


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