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ウィリアム・キャクストン (c.1422-c.1491) はイギリスに印刷術をもたらした人物です。まずブルージュで印刷を始め、1476年からはウェストミンスターで開業しました。イギリスでは10種の活字を用い、多くは本書のようにバタード体の活字です。100点以上のインキュナブラを印刷しましたが、7割は英語の著作です。 本書はもともとラテン語で書かれた年代記ですが、J. Trevisaが1387年に英訳したものを元にキャクストンが増補・訂正したものです。イギリスの部分は1480年にThe description of Englandと題してChronicles of Englandの補遺として先に刊行されました。 |
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ウィンキン・デ・ウォルデ (d.1530) はキャクストンの助手としてイギリスに渡り、その印刷所を受け継いだ人です。多作な人でインキュナブラだけで110点以上、さらに16世紀に入ってからはロンドンで700点の刊行物があります。インキュナブラ時代、5種の活字はキャクストンから受け継ぎ、さらに4種の活字を用いました。本書はキャクストンが1480年に印刷していたものの再版になります。 |