伊沢信三郎出品の二挺杼バッタン運転機

『第四回(明治廿八年)内国勧業博覧会審査報告』 第7部 (1896)

解説

杼(ひ*)の動きを自由化するバッタン(飛杼)の仕組み自体はすでに輸入されていたが、本機は長谷川政七出品のジャガード機とともに、「ようやく改良の成績顕れたるものと言うべし」と賞賛された。杼箱の中に打木があり、中央の取っ手を引くと打木が杼を打ち出し、反対側の杼箱の中の皮製の輪におさまる。

* 杼 緯糸(よこいと)を通す道具

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